「先生、私の隣に座っていただけませんか?」からの舞台と映画のこと〜rap


佐和子と俊夫の会話の間がとても良くて、
俊夫の夫婦の会話としての質問に佐和子は「・・・・」という返答が多く、こういう夫婦なのか、それともミステリーの要素にも取れるという絶妙の間の会話劇。

それを観ていると、ぜひ舞台劇として観てみたいと思う。
漫画との融合という部分をうまく舞台で表現できるかはわからないが、会話の間をもっと違う形でも味わいたいと思う。

舞台作品を映画でリメイクするというケースは多いし、好き。逆も好き。
映画だと、役者のキャラクターに引きずられてしまうことがあるが、舞台だと登場人物のキャラクターに集中することができて、生の人間の会話に緊張感を感じ取れるところが好き。

以下は私が好きなもの、覚えてるだけでも


「サマータイムマシンブルース」
・舞台 2001年 劇団ヨーロッパ企画(作・演出 上田誠)
・映画 2005年   本広克行監督
〜息子が専門学校で観て面白かったと聞いて映画版を観た。あんまり面白くて、繰り返し観る。毎年真夏になると観たくなる映画。周辺情報を深掘りしてヨーロッパ企画にも辿り着き、舞台版のディスクも購入観劇。ヨーロッパ企画の舞台も他県まで観に行った。〜



「鍵泥棒のメソッド」
・映画 2012年 内田けんじ監督・脚本
・舞台 2014年 劇団集団キャラメルボックス(脚本・演出 成井豊)
〜娘が大学の課題として観て面白いと聞いてレンタル視聴。後日キャラメルボックス版も観劇。銭湯での転倒シーンの演出がよかった(#^.^#)。

「その夜の侍」
・舞台 2007年 劇団THE SHAMPOO HAT(作 赤堀雅秋)
・映画 2012年 赤堀雅秋監督
〜息子がどハマりしてディスクを買ったので視聴。木島の圧倒的な言動に巻き込まれていく人々。彼を憎みながらも見つめる事で自分の中で結論に向かう主人公。
木島にも巻き込まれていく人々にも軸がない。
中村は木島を憎み続ける事を軸として自分を積み重ねていった。
雨の中のシーンは映画では新鮮に感じたが、考えてみたら舞台ではすごく映える、テーマがズシンと胸にくるシーンだろうなと思った。
舞台版は観ていないが、今年赤堀監督の舞台「パラダイス」を観劇し、弱い人たちがブレながら人生は続いていく。その中のリアルな悲喜を感じた。〜

「散歩する侵略者」
・舞台 2005年 劇団イキウメ
・映画 2017年 黒沢清監督
〜舞台上演中にどうしても観たいと思いながらどうしてもスケジュールが合わず、観劇は叶わなかった。映画も近所では上演されず、後日wowwowで観ることができた。思ってたのとは全く違う映画であった。(いい意味で)
「概念を奪う」という考えにキー(≧∇≦)ってなった。これ、舞台ならではの発想だなと思った。〜

「パレード」
・小説 2002年 吉田修一
・映画 2010年 行定勲監督
・舞台 2012年 蓬莱竜太脚本・行定勲監督
〜映画の予告が気になって遠方まで出かけて映画を観た。衝撃を受けて小説を読む。これが吉田修一を知るきっかけであった。舞台も観劇。舞台を観る機会が増え始めた頃だった。〜

「悪人」
・小説 2007年 吉田修一
・映画 2010年 李相日監督
〜「パレード」で吉田修一にハマる中、「悪人」の映画化を知り、先に小説を読んでから観劇。この映画は今でもその世界にすぐ入ることができる。祐一の祖母(樹木希林)の生き様。光代(深津絵里)の孤独。廃灯台での二人。石橋佳乃(満島ひかり)の生き方も褒められないけど理解できること。増尾役の岡田将生が私の中で期待する役者に変わった事。あと、刺身のイカの目から回想に入るところがどうしても忘れられない。〜


まだまだ書ききれないので後日にいつか。

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