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相手の滑舌が悪くて聞き取れないと思っていた30年間。本当は私の脳がまともに機能していなかったのだ。

母の話を聞いて、

「え?なに???聞こえないよ!!!」

それはそれは不機嫌な顔で聞き返していた。

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友達に何度も聞き返され、

「そんなに怒らなくても…。親切じゃない!優しくない!意地悪な人!!」

嫌い、って思っていた。

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仕事の研修で、口頭で話すことを必死に聞いていた(その時はメモをとってはいけない決まり)

「どうしよう、全然聞き取れない。一言一句まったく頭に入ってこない。」

この後研修の内容をテストされた。

いよいよヤバイと思うようになった。

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私はこういうもんだと思っていた。相手の滑舌が悪い、なんで聞き返すくらいで怒るのか、って。

聞きもらすことなんて誰にだって多かれ少なかれあるし、他の人が利き返した時は怒らないのに何で私の時は怒るの?私にだけなんなの?全然理解できない。そうか、この人は私のことが日ごろから嫌で、こういうきっかけで私に意地悪いって来たりイライラしたりするんだ。

私は何回も人に聞き返されても怒らないから、こういうひとの気持ちが全く分からなかった。

↑実際は、普通の人なんて比べ物にならないほど、異常なまでに聞き返していた。


少し前に自分の特徴に気がついた。

私は聞くとき、人の目を見たりだとか、相槌を打つとまったく話が耳に入らなくなる。

一度に二つのことを出来ない、同時並行が苦手、っていう人いると思うんだけど、同時並行には2つあり・・・

「AとBの作業を並行して出来ない。Aしかできない、Bしかできない。」

というのと

「人の目を見ながら話が出来ない。」

というのがある。

作業を同時にはできない、体のある行動をとっていると他の器官はちゃんと機能しない。…ていう2つである。

分かりにくいかしら・・・。


私は人の目を見ていると、話が全く入ってこない。

人の話を聞くときは目を見て相槌を打つものだと思っているし、そうでなければ失礼だ。だから、話を聞こう聞こうとして、相手の目をガツガツ見ることにより、余計にどんどん聞こえなくなっていった。

あとは、ADHDということで一つのことに集中することが苦手で、高い集中力を維持することが難易度高い。

集中力が上がると途端に前頭葉への血流が減り、やる気などがショボーンと落ちる。プラス短期記憶が短期過ぎて話を一連の流れで覚えておけない。カクテルパーティー効果(沢山の音の中から聞きとりたい音を選択して聞けない。皆同じヴォリューム、同じ圧力同じ意識で聞こえてくるため、本当に聞きたい音がまともに聞きとれない。)。これらも発達障害なためである。

人の話を聞くときは対策として、「人の目を見ない・まぁまぁな集中程度におめる・あらかじめ耳が悪いと伝えておく(あとで聞き返すため)」をする。

私は小さいころ鼓膜を破っているので「それ以来聞きとりにくくて~~~」って言っとく。実際、鼓膜はまじめに再生して何も問題はない。


最近は前にも増して聞き間違いをする。

歳かしら。