見出し画像

赤道小町ドキっ 1985 〜 そんな夏もあったね (中高年向けエッセイ) 



おはようございます
セニョリータ

なんとなく       ↑          の記事のような

後から 振り返ると そんなこともあったね、というような

思い出たちを

書いておきたい気分なのだ


恋愛について

これが 本当の恋で これは違う、なんて分類する事は
バカげている、

そう思いながらも、あの恋は 若さ故の暴走だったな
とか、

恋というより 恋だと倒錯し舞い上がり乱舞しただけの
ひとつのコレオグラフィーだったな


そんな風に過去の恋を 俯瞰して思い出したりすることは
ないだろうか?

ボクはある


決して 自慢などできない、恋愛 
恋愛だと その当時は ひとくくりにまとめられ 雑多に
束ねられた 彼氏 彼女 だった自分


歳をとったせいかも知れない

その雑多に括られた 色褪せてゆくブーケの紐を
指先で摘みながら

こうして 紐解いて 独り言のような ハローを
投げかけるのだ


 やあ
そんなこともあったね

恋って  やつを  してた  つもり   だったね

氷菓のような それたちは
甘くて 案外 美味しい

舌の上で弄んでみる  甘美であり カラフルだ

氷菓のような それたちは
みるみる溶けて  呆気なく 通り過ぎてゆく


**  *


高校の頃に 知り合ったラーメン屋の看板娘だった
紀子ちゃん

クラスは 違うのに 廊下で目があった

互いに にっこり笑った

それだけで 仲良くなった

紀ちゃんは、偶然 隣の町に住んでいて 恋の幾つかをもう
知っている 大人びた女の子だった

その紀ちゃんに 紹介してもらったのが
本沢くん

「 本沢先輩 しぶいよー ソアラだし 乗ってるクルマ 」

どきゅん

この時点で もう 興味シンシン

当時は クルマの車種
そんなことが 恋すべき相手の判断材料だった


なんということで賞 !!!

今なら そんな 楽しい賞を 授けてやるぜ
おっかさん


ソアラ  ソアラ  コアラじゃないよ ソアラだよ
ソアラ  ソアラ  こらいいわ


一曲 できました ♪

お母様方、振り付けなぞも ランデブーして頂き
一緒に 踊りませんか?

夢の中へ 夢の中へ
イッて みたいと 思いませんかー?

うふっふー



その白いクルマに乗っている自分を想豫した

うーーん マンダム♪


そうして ボクは 本沢くんの彼女になる事に
性交した

いや、成功したのである


その夏、紀ちゃんとボク、本沢くんとその友達の4人で
湘南まで ドライブに行った


カーステレオからは
山下久美子が ウーハーしていた

そういう時代だった


フルボリュームで聞いた山下久美子

本沢くんと出会い、初めて聞いた歌手だった

当時のボクは 
ウーー fairy girl  
あなたを追いかけ空を飛ぶけど  うまく飛べない
ウーー fairy girl
わたしは ちょっぴり不機嫌

時間の国の アリスー ♪

だったもん  だったもん  可愛かったもん


本沢くんと その友達もまた
ハヤリに 踊らされる 可愛い 少年だった

う、何故だ

可愛い少年と書こうとすると
何度も 可愛い性根と変換される、、、、


まあ 兎にも角にも
湘南まで 一行はドライブし 彼らは サーフィンをした


その時を 思い出し 書いた ポエムのような
言葉あそびの詩のようなものが  これである



* *

友達に誘われた  湘南の海

砂をかき集めては お気に入りの貝殻と
波の上の君の姿を 探してた

始めたばかりの 波乗りは
遠くのサーファーのほうが  サマになってる


ジリジリ焦げつく太陽に
女の子たちは 疲れ気味

帰りは俺
コイツと二人で帰るから

なぬ

突然の恋人宣言か

照れもせず言う君が 眩しくて

ダッシュボードばかり ずっと見てた

濡れた水着と一緒に  隠した
本当は嬉しかった   私の素直


* * *

そうして 恋は 始まった

この話の続きである

ワインレッドの心〜 凍りついた桟道


については、リクエストがあれば
書くかもしれない、、、、



*  *  *     ٩( 'ω' )و      *  *  *





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?