【薬膳の基礎】身体を温める/冷やす、食材のチカラ
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国際中医薬膳師×管理栄養士の相川朋世です🍀
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薬膳を興味持った人は、「身体を温める/冷やす食材」という言葉を、だれでも見たことがあるのではないでしょうか?
<全ての食材にあるチカラ>
薬膳のベースでもある中医学は「経験医学」といわれるほど、臨床経験の積み重ねにより、今の体系を作り上げてきました。その一つが「五性」です。
▶寒がっている人に生姜をあげたら、身体が温まってきた。
▶夏の暑い日、スイカを食べたら身体のほてりが治まった。
こんな簡単なことではなかったと思いますが、このようなかんじで、古代中国の臨床経験に基づいて、今の「五性」があります。
<どんな食材があるのか…>
薬膳ではどんな食材にでも、「寒・涼・平・温・熱」の「五性(五気)」というものが存在していますが、ほとんどの食材は、身体を温めも冷やしもしない「平性」だといわれています。覚えたい場合は、平性以外の特徴のある食材を覚えるのがオススメです!
寒性…強く冷やすもの
涼性…冷やすが、作用は強くない
平性…温めも冷やしもしない
温性…温めるが、作用は強くない
熱性…強く温めるもの
《寒涼性》トマト・なす・きゅうり・ゴーヤ・冬瓜・アスパラ・クレソン・ごぼう・ズッキーニ・セロリ・大根・たけのこ・ほれんそう・もやし・アボカド・いちご・オレンジ・キウイフルーツ・グレープフルーツ・
夏野菜や水分たっぷりの食材が多くあります。特に瓜類は身体を冷やします。
《平性》枝豆・えのき・オクラ・カリフラワー・きゃべつ・小松菜・いんげん・しいたけ・春菊・青梗菜・にんじん・白菜・ピーマン・ブロッコリー・クランベリー・すだち・すもも・パイナップル・ぶどう・豚肉
《温熱性》カブ・かぼちゃ・ニラ・ししとう・紫蘇・生姜・たまねぎ・大蒜・ねぎ・パセリ・みょうが・よもぎ・らっきょう・わさび・わらび・きんかん・ココナッツ・さくらんぼ・羊肉
温める食材は香味野菜や香辛料といったものが多くあります。北海道で有名な羊肉は身体を温める働きがあり、北海道で良く食べられている理由がわかります。
<五性の使い分け>
寒がりな人は温熱性の食材がオススメですが、寒涼性の食材を食べてはいけないわけではありません。温熱性の食材と一緒に食べたり、普段から温熱性の食材を多く食べるように心がければいいのです。
普段使う食材の多くは平性なので、組み合わせながらバランスをとっていきましょう。
ここで注意したいのは、「食材を加熱したり冷やしありしても、本来持っている働きは変わらない」ということです。寒涼性のトマトを加熱して食べても、身体を冷やす働きを緩和してくれますが、身体を冷やすことに代わりません。温熱性の大蒜や玉ねぎなどを一緒に摂るようにしましょう。
<文献によって分類が違う場合もあります>
実は、文献によって食材の分類がたまに違っているので、"〇〇では温性だったのに、◇◇では平性になっている”なんてこともよくあります。また、平性と書かれていても、人によっては冷えると感じるものがあれば、温まると感じるものもあります。
例えばコーヒー、「平性」と書かれているものがありますが、私はコーヒーを飲むと寒くなります。このように、人によって感じ方も違うので、参考にしたうえで、自分の実体験も記憶して薬膳づくりに応用してください。
自分の体質を知って、食材の性質をうまく使えるといいですね。
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国際中医薬膳師×管理栄養士(JPDAメンバー)
相川朋世
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