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「見落としがちな立地選定に大切な要素」

カフェラボから実際にお店を開いた人たちの共通点を先日お話しましたが、今回もう少し再現性の高い話をします。
皆さんのこれから開くお店作りにもかなり参考になると思いますのでよく読んでください。
まず立地選びに関してです。
今回触れたいのは「その立地の将来性まで見込んで考える」ということです。
十条珈琲の砂原さんは十条商店街という立地にたどり着くまでにかなり広範囲に渡って立地物件選びをしていました。
「商店街」というのがキーワードだったみたいで、場所に関しては本当に多岐にわたっていて、私が聞いた限りでも「大船(神奈川)」「新井薬師(東京中野区)」などもありました。
結果的に「十条(東京北区)」に決めたわけですが、その決断のいくつかの要素の中で砂原さんが言っていたのが「数年後に駅前に巨大なタワーマンションが建つんです」ということでした。
実際私が十条珈琲初訪問で十条という街に初めて行った際には既にそのタワマンは着工に取り掛かっていました。
巨大なタワーマンションが出来るということによる周囲の経済効果たるや物凄いものとなります。
単純にそこに住むことになる世帯数もそうですが、その住人の知人友人も潜在的なお客さん候補ですし、おそらくあれくらい大規模なマンションになるとそこのためだけに保育所やちょっとした施設や病院も出来るような気がしますしその他様々なお店が出店してくると思います。
そうなるとその施設やお店の従業員という人たちもまたお客さん予備軍となります。
さて今度は群馬県草津温泉にある森田コーヒーさんの話をします。
これもまた森田さんがまだ物件選びの際に言ってたのが「もう少ししたら目の前に大きな駐車場が出来るんです」ということでした。
草津温泉に行く観光客というのは最寄り駅から温泉街まで徒歩はほぼ無理という土地柄でほとんどの人が車で訪れる車社会です。
そこに大きな駐車場が出来るというのは言ってみれば大規模なタワマンが出来ることと同じようなことが期待できます。
どう考えてもお店にとってプラスの要素が「立地&物件決定の【後】」に加わってきてるのです。
しかもそれを上記2名は完全に確信犯的意図的に狙いに行ったというわけです。
皆さんも立地や物件選びの際に現時点でのその地もさることながら将来的にそこに何か大きな施設やマンション等が建つ予定があるかどうかなど「数年先」のその地の状況も見越して選ぶことが大切です。
さて、次にこれは「十条珈琲」「森田コーヒー」のみならず、「ペンギンカフェ」や「純喫茶ファロ」そして「珈琲文明」にも言える共通項があるんです。
これはちょっとビックリな共通項なのですが、それはなんでしょうか?
2点あります(何より興味深いのは2つ目です)。
まず1つ目は「全てのお店がコーヒーをサイフォンで淹れている」という点です。
まぁこれは珈琲文明を参考にしてもらったりしたということもあるでしょうしそんなに不思議なことではなく、今後はもちろんサイフォン以外でコーヒーを淹れるお店もカフェラボから出て来ることでしょう(サイフォン式が義務でもなんでもないですからね(笑))。
さて、なんといっても驚きなのが2つ目であります。
それは・・・

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