
僕らがカフェをやる理由
2019-11-7
「カフェをつくる」ワークショップというイベントの講師の依頼があったのが、数ヶ月前。NPO法人の中之作プロジェクト さんからの依頼だった。
全4回のワークショップで、毎回異なる講師がワークショップをするというもの。私はそのうちの一人。
参加者の特徴やニーズをすくい上げ、どれくらいのレベルにするのが適切か、流れやタイムスケジュールはどうするか等々、何度か打ち合わせを重ね、コンテンツを作成した。
当日は、平日の昼にも関わらず、男女問わずたくさんの方に参加いただいてありがたいことに大盛況であった。
カフェをやりたい人が多いんだなぁとあらためて思う。(人ごとみたいですけど笑)
「カフェをやりたい」なんて口にすると、必ず「大変だよ」とか「やめとけ」みたいなことを言う人がいるけれど、大抵やったこともない人が言っているから、そんなことばはスルーでいいと思う。
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私がカフェをやろうと思ったのは、
『カフェをやらないと死んでしまう』
と思ったから。
誤解されると思うので、補足すると、私がカフェをやろうと決意したのは、東日本大震災の直後。
当時、いわゆるバリキャリと言われるような、バリバリとITベンチャー企業で働いていた私だが、忙しい中、ぼんやりと後々引退したらカフェやりたいなぁぐらいに思っていた。
平日は忙しく働き、週末にはカフェを訪れ、カフェに癒される日々。いつしかカフェへの憧れは強くなっていたのかもしれない。
そんな中、震災がおこる。たくさんの人が死んだし、自分も死ぬかもしれないと思った。その時私は、渋谷の会社で仕事をしてて、免震構造になっている最先端のビルは、揺れを逃がすために震度以上の揺れをしていた。
ああ、このままビルごと崩れて死ぬのかも、と思った。痛くなければいいな、とも。
この経験を経て、生き延びた数ヶ月後、カフェを開業するため会社に退職願いを出したのだった。
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ワークショップでは、参加者の、なぜカフェをやりたいのかなどのお話も聞いたりして、興味深かったし、上記の自分のケースもあらためて思い出した。
やりたかったらやったらいいよね、としか言えないが、ひとつだけ言えることがあるとすれば、ちゃんと勉強するなどして準備したらいいと思う。
カフェなんて、ままごとレベルだったら5歳児からできるし、できると思ってしまうけど、すぐバレるし、分かる。
まあ手前味噌ですが、キートスでは、随時、小さなお店の作り方講座を開講してます。興味のある方は、お気軽にお問い合わせ&受講してみてくださいな。

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