英語を話せるようになるため。リスニング何聞く？９年カナダの失敗とみんなが実践できるコツ

英語を話せるようになりたい。でも、言ってることが分からない。学校で英語を勉強したい、でもお金がない。なんとか独学でやりたい。でも、どうやって勉強していいか分からない。もし、あなたがの英語の目的は「会話」だとしたら、この記事は読む価値があります。

遠回りをしないために

遠回りをしないコツは、自分がどうなりたいかをイメージすることです。言い換えると、何の技能が必要か明確にするということです。英語を学習する上では、四技能「読む・聞く・書く・話す」を意識することが大事です。結論、書くという技能は必要ですか？ということです。
・話せるようになりたい
・映画・ドラマを字幕無しでみたい
・洋楽を歌いたい
・TOEICを受けたい
・ワーホリ行きたい
・ファームステイしたい
・留学したい
この中で「書く」という技能が必要なのはどの人でしょうか？

留学したい人だけです。
他の方、文章を書く練習はいりません。

「書く」と「話す」の大きな違い

さて、インプットとアウトプット、ご存知ですか？インプットは入ってくる情報、アウトプットは出ていく情報です。では「読む・聞く・書く・話す」のどれがインプットでどれがアウトプットでしょうか？
そうです。インプットは「読む・聞く」アウトプットは「書く・話す」です。インプットの情報は英語力の基礎に当たる部分です。多ければ多いほど良いと思います。

多くの人が陥ってしまう罠があるんですが、
「書けないと話せない」
と思っていませんか？心に刻んでください。書くことと、話すことは別です。深堀りすると長くなります。簡単に理由を言います。語学学校で英語ペラペラ、でも読み書きは出来ない人がいたからです。英語はテレビで英語の番組みてただけだそうです。事実ベースで書けなくても話せる、ということです。

「でも、書く時も話す時も一度頭の中で文章を作るから一緒でしょ？」

と、お考えのあなた。その考えを変えることはできますか？私にはあなたを変えることはできません。私は経験上違うと考えています。もしかしたら皆さんは私とは違う結論に至るかもしれません。止める気はありません。ただ、私は９年のカナダ生活の結果、会話をしたい人は「聞く・話す」だけに集中するべきだと思っています。

私が今選ぶその最高のトレーニング方法がシャドーイングです。

シャドーイングって何？

シャドーイング分からない方、ネットで調べてください。簡単に言うと、音声・動画でネイティブが話した直後に、おいかけて話す、という練習方法です。

一体誰がこんな方法考えたんでしょうか？そもそも聞き取れない英語を、聞きながら話せ、だなんて。どこのドMの生み出したアイデアか、どこのドＳの人を苦しませるアイデアか…。それはさておき、私は理にかなっていると思っています。

「でも、聞き流すだけでいいって言ってる広告もありますけど…」

「いい加減目覚めなさい」

女王がやってきました。（女王の教室より）
たぶんシャドーイングの生みの親です。
シャドーイングを実際やると、聞き流すときと、聞く集中力が全く違うのに気づきます。追いかけて口に出すために、無意識によく聞いてる自分に驚くと思います。

シャドーイングをする時、是非やって欲しいこと、それは録音です。技術が進んだ現在、スマホで簡単に録画・録音できます。
皆さん、想像できますか？私がカナダに行った頃の語学学校の友人は図書館でカセットテープを借りていました。誤解しないでくださいね。私４２歳です。CDの時代でした。図書館で借りるものですからしょうがないですよね。
話を戻します。

録画・録音してどうするか。自分の醜態を見て安西先生を想いましょう。「シャドーイング２万分です」（スラムダンクより）
必ずやる気が出ます。一睡もせずにシャドーイングしてたった１４日です。

レベルに合わせる

シャドーイングにも色々やり方あります。
字幕はダメだとか、ありだ、とか、
スピード遅くしちゃダメとか、いいとか。
いいたい放題です。何がいいか分かりません。

結論、やり方は何でもいいです。大事なことは「継続」。一日一善です。
最初はつらいです。でも、一日一回なら出来ます。一日一回だけでも意外と成長を感じます。これがすごく嬉しい。ついついたくさんしようとします。でも、無理するとしなかった日に罪悪感を感じます。皆さん無理しなくていいんですよ。一日一回だけ毎日続けるのです。何かを成し遂げるコツは「継続出来る小さな目標を毎日続ける」これです。字幕なし、とか、ネイティブスピードにこだわるとかも大事です。ただ、それより大事なこと、それは継続です。

レベルを合わせる為に大事なこと。
やり方と教材を適切に。

ニーズに合わせる

実は初級レベルのうちは選ぶ選択肢はほぼありません。全て教科書風です。楽しくないです。でも、初級レベルは皆さんが思っているよりすぐ終わります。
問題は中級からです。中級と上級の間が本当に長いです。
リスニング・スピーキングは自分の想像より成長を実感するのは早いはずです。なぜなら、みんな今までほぼ練習してないからです。今までしました？
自分の成長を感じるのは大きな喜びです。きっと楽しいです。
そして、初級レベルを超えると突然大きな壁が来ます。

成長を感じない期間が始まります。

乗り越えるのに必要なのは何でしょう？
精神力でしょうか？
まわりと比べると私の勉強時間少ないのかな・・・
自分の勉強時間、TOEICの点数、学生時代の成績、他人と自分を比べ始めます。まわりを見渡すと一日５時間も８時間も１０時間も勉強するような猛者ばかりです。死ぬことがない十二鬼月のようなやつらばかりです。周りと比べた瞬間自分が小さく感じます。やめましょう。次なにをするか、自分に何が足りないか、課題は何か、それだけに集中しましょう。一歩ずつ一歩ずつ進むしかないんです。英語ではベイビーステップといいます。

ここで大事になるのが、好きなことをやることです。中級は意外と好きな教材を選んで勉強できるレベルです。成長を感じずとも続けられるのは好きだからです。

一人天才に会ったことがあります。たった一年だけ日本に留学して日本語マスターしたカナダ人がいました。勉強法聞いたら「日本が好きだから」と答えました。シンプルすぎて泣けました。そんなんで出来たら苦労しないよ。天才と自分を比べてはいけません。

今、私はワインの勉強をしたいので、ワインに関する英語の動画でシャドーイングをしています。もともとワインの用語ってフランス語が元だから日本語と英語で全然違うのでそれだけで面白いです。英語を勉強してるっていうよりワインの勉強してる感じ、楽しい。

「好きなことないなー」って思ったあなた、絶対あります。好きってわけじゃないけど、たまの休みになったらやることがありますよね？ゲームでも漫画でもTikTokダンスでもいいじゃないですか。コーヒーでもわんちゃんでもにゃんちゃんでもあんちゃんでも。

この記事をここまで読んでくださっているあなたは、絶対英語好きですよね？すでに最大の武器を身につけています。あとはやるだけです。自分の好きな話題・ジャンルを見つけて、なければ作って、一日一回だけやりましょう。好きな話題・ジャンル、それがあなたのニーズにあった教材です。

ここからは実際に無料で使えるシャドーイング教材の例です。

入門編：アプリ紹介「英語リスニング」

「英会話」カテゴリーには日常会話で使えるフレーズ・ネイティブが実際に会話しているシーンが山盛り。初心者向けの教材なので楽しさには欠ける。ただ、どの教材も初心者向けは楽しくない。なら、実際に使うフレーズで勉強できるこのアプリがおすすめ。ただし、「英会話」以外のカテゴリーは「日常会話」には不要。
【機能】
・スピード　変更可能　元々ゆっくりでクリアな声
・字幕　英語と日本語・英語のみ・日本語のみ・字幕なしが選べる
・早送り・巻き戻し　聞きたい文をタップするだけ
シャドーイングに必要な要素完璧です
（画像のリンクはGoogle Store　Appleは下のリンクをクリック）
https://apps.apple.com/jp/app/id1404680935

中級編：アプリ紹介「VoiceTube」

ジャンルも豊富、機能も豊富、三分以内の動画が多い
初級から中級幅広く対応可能。
【コンテンツの例】
・アニメ：千と千尋の映画解説、鬼滅の刃の映画を見どころ解説
・芸能：ミランダ・カーの朝・夜ルーティン
・スポーツ：大阪なおみのグランドスラム制覇後インタビュー
・政治：２０２０年オバマ元大統領メッセージ
・ビジネス：フェイスブック創始者マーク・ザッカーバーグ
・旅行：糸島（私の地元）のVlog
元ネタはYouTubeが多く、ジャンルが豊富
一般向けで動画なので教材と比べ難易度は上がるが、ネタが楽しい

【機能】
・字幕　英語と日本語・英語のみ・日本語のみ・なしが選べる
・早送り・巻き戻し　聞きたい文をタップするだけ
・YouTubeの一部機能、「早送り・巻き戻し」「字幕」
✕スピードは変えられない
✕レベル表示はあてにならない

実際シャドーイングに使えそうな動画は探すだけで大変
アプリのコンテンツは全てシャドーイングに使いやすい
レベル・ジャンルの幅広さから長期間使える

上級編：　？

私が知りたい

Podcastなど利用して好みのジャンルを選ぶのがおすすめ。
ここまでくると、自分がこういうふうにしゃべりたい、というジャンルを見たほうが良い。好きな俳優が出ている映画とかを見て真似しまくる、等。自分のしゃべり方は聞く教材に似てくる、と思います。

私の体験から

ニュースやTED等の教材をつづけるのは危険です。ニュースやプレゼンテーションは自分の話を相手に理解させるのが目的です。ゆっくりはっきり分かりやすく話します。聞きとりやすいので成長が止まります。私のことです。私が９年カナダで過ごした悲しい結果をシェアします。

海外ドラマや映画はまだ分かりません。

映画やコメディというのは、提供する側は普通ではダメなのです。想像を裏切らないとつまらないですよね？気の利いたことや、ひねりのある表現が必要なんです。
私のレベルで英会話が理解できるのは、全て聞き取れているからではありません。会話の次がある程度予測できるからです。予想外の事がくると分かりません。予想外を予想外でなくすには、日常で使わないような映画などでみる表現を、あえて勉強し生活に必要ない予備知識を増やすしかありません。私は９割日常から英会話を学んだのでそれができません。
ただ、ニュースやTEDのおかげか私の英語は比較的聞き取りやすい、とは言われます。唯一の救いです。

中級を超えるくらいから、人は残念ながら勉強しなくなります。コミュニケーションを取れる、ことに人は満足し細部に気を使わなくなってきます。しかし、こんなに長い記事をここまで読んでくださったあなたは、間違いなく努力家です。なりたい自分、やりたいことにを達成するために、遠回りすることなく頑張ってもらえたらと思います。私も一緒に頑張ります。

最後に

言語の学習はやることが非常に多いです。

・TOEICで高得点取りたい人はTOEICに集中するべきです
・映画や海外ドラマを見たい人は、たくさん見るべきです
・会話したい人は会話に集中するべきです

是非、自分の「やりたいこと」にフォーカスして、一人でも多くの方が楽しい英語ライフを過ごしてくれることを心より願っています。

ここまで長い記事を読んでいただいてありがとうございました。もし気に入ってくれたら是非スキ、フォロー、シェア、コメント、Twitterフォロー、YouTubeチャンネル登録、よろしくお願いします。

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