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【呪文解読】あなたは読み解けますか?コーヒーのパッケージの謎

道具はそろった!
いざ、コーヒー豆を買いに行こう!

そう思ってお店に赴く。

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・モカイルガチェフェウォッシュドG1
 ・ブラジルNo.2
・ブラジルショコラ
・グアテマラアンティグアSHB
・コスタリカドン・オスカルレッドハニー

まるで呪文の数々・・・

どれを選んだらいいか分からない!
そんなあなたに!

解読方法を教えます。


【呪文解読】あなたは読み解けますか?コーヒーのパッケージの謎

まず初めに、パッケージの情報について見ていきましょう。

その前に、少しお米の話をしましょう。

「秋田県産 こしひかり 無洗米」

どんなお米かイメージできますか?
味までイメージするのは難しくても、どこで作られたどんな種類のものかはわかるでしょう。

また、洗わなくてもそのまま炊くことができるということもわかりますよね。

コーヒー豆も似たようなものです。

パッケージには主に、国名・作られた農園・格付け・精製方法・豆のイメージなどが書かれています。

これらの情報をうまく理解することにより、その豆の風味を想像することができます。そうすると、自分が好みの豆を選ぶこともできるようになりますよ。

(1)国名

そのコーヒー豆がどこで栽培されたのかが分かります。

最も有名な国はブラジル🇧🇷でしょうか。

他にも、エチオピア🇪🇹、グアテマラ🇬🇹、コロンビア🇨🇴などたくさんあります。

アフリカ、中米、南米、アジアなど、同じ地域で栽培されたコーヒーは、風味も似てくるものです。

そして、その後続くのは、県名や農園名です。

例えば、「エチオピア イルガチェフェ」と書いてあった場合。
その豆は、
エチオピアという国の
イルガチェフェという地域で
栽培されたコーヒー豆です。

エチオピアの場所
イルガチェフェの場所。日本の県みたいなものだろう。

他にも、「グアテマラ アンティグア」や、「タンザニア キリマンジャロ」もそうです。

農園の場合は、〇〇農園と書かれていることが多いです。

スーパーで売られている野菜を想像してください。

「わたしが作りました」の表記とともに、顔写真がついて販売されている野菜がありますよね。

それと同じです。

コーヒー豆を栽培している農園を表示することで、コーヒーを販売する人も買う人も、どんな環境で育てられたコーヒーなのか、詳しく知ることができます。

それが安心・安全にもつながります。

また、農園によっては、独自のこだわりをもっているところもあります。
お気に入りの農園を見つけてみるのも面白いかもしれませんよ。

(2)格付けについて

コーヒー豆にも良し悪しが存在します。
いいコーヒーというのは、正直飲んでみるまで分かりません。

しかし、飲む前に、品質の良いコーヒーかどうかを判断する基準があります。
その基準は地域や国ごとでバラバラです。

ではどのように決められているのでしょうか?

 ①豆の大きさで

コロンビア🇨🇴やタンザニア🇹🇿、ケニア🇰🇪などがこの基準です。
豆が大きいものが格付けが高いです。

格付けが高い順に、

・AA(大きい豆)
・AB

と表記されます。

また、コロンビアは、AAではなく、「スプレモ」と表記されます。

 ②栽培された標高で

メキシコ🇲🇽、グアテマラ🇬🇹、コスタリカ🇨🇷などの中米の国々がこの基準です。栽培された場所の標高が高いほど、格付けが高くなります。

格付けが高いと、

・SHB(グアテマラ🇬🇹、コスタリカ🇨🇷)や

・SHG(ホンジュラス🇭🇳、エルサルバドル🇸🇻)

という表記になります。

 ③欠点豆の数で

エチオピア🇪🇹やペルー🇵🇪、インドネシア🇮🇩などがこの基準です。

欠点豆とはコーヒーの生豆の中でも、虫食いの豆や、カビが生えた豆、変色した豆などを指します。

そして、ある一定量のコーヒー豆の中で、その欠点豆の数で格付けを行います。
当然、欠点豆が少ないほど、格付けは高くなるのです。

格付けが高いものをG1と表記し、格付けが下がると、数字が増えていきます。

ファミリーマートの「モカブレンド」は、
エチオピアイルガチェフェG1を使っているそうです。

 ④欠点数と豆の大きさで

ブラジル🇧🇷やジャマイカ🇯🇲のブルーマウンテンなどがそうです。

欠点数と豆の大きさの両方で判断します。

ブラジル🇧🇷は「No.2」
ジャマイカ🇯🇲ブルマンは「No.1」

と表記されたものが、それぞれ格付けが高いものになります。

(3)豆のイメージで

これは主にブレンドコーヒーでつけられることが多いです。

例えば、「スプリングブレンド」や「クリスマスブレンド」など、季節をイメージしてブレンドが作られているものがありますよね。

他にも、そのお店のコンセプトに合わせて、ブレンド名をつけているところが多いです。

ただし、シングルオリジンでも、豆のイメージや、その豆の品種を書かれている場合があります。

有名なものだと、「ブラジルショコラ」です。
ショコラの名の通り、チョコレートのようなコクのある甘みを特徴とするコーヒーです。

豆の品種では、ブルボンやゲイシャ、パカマラなど、その豆がどんな豆なのかが書かれています。
(品種もかなり奥が深いです。)

(4)まとめ

このように、豆のパッケージから、その豆がどこで生産されて、どんなクオリティーのものなのか読み解くことができます。

きっとお気に入りのコーヒーを探すヒントになってくれるはずです。

もう呪文のようだとは思わずに、気になったものは、ぜひ調べてみてください!


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