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清朝末期の香港にあの二人が現れた!「辮髪のシャーロック・ホームズ」莫理斯(トレヴァー・モリス)著、舩山むつみ訳

文学ラジオ第115回の紹介本

清朝末期の香港にあの二人が現れた!
「辮髪のシャーロック・ホームズ」
莫理斯(トレヴァー・モリス) 著
舩山むつみ 訳
文藝春秋

本書は今年の第九回日本翻訳大賞の最終候補作の一つ。あのシャーロック・ホームズを大胆にも清朝末期の香港で再現した模倣小説。フー・アルとホア・ションが次々に事件を解決していくのですが、その過程に歴史あり、文化あり、語学あり、教養あり。と、好奇心をくすぐる描き方をしていて、作品を通じて19世紀後半の国際色豊かな香港社会の雰囲気を味わうことができます。著者がノリノリで書いたと思われる楽しい作品をラジオで語ってますので、ぜひお聴きください。

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本書のあらすじ
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19世紀の偉大なる名探偵シャーロック・ホームズがもし、ビクトリア朝時代の英国人ではなく、清末の時代に生きた中国人だったとしたら……。
そして、彼が奇妙な事件を次々に解決したのが大英帝国の首都ロンドンではなく、東の果ての植民地香港だったら……。
ホームズとワトソンを彼らとまったく同じ時代に生きた中国人、福邇(フー・アル)と華笙(ホア・ション)とし、物語の舞台を香港にした極上のパスティーシュ作品。
正典ホームズ・シリーズからの換骨奪胎(かんこつだったい)ぶりが絶妙だ。1880年代の香港の様子が生き生きと描かれ、ミステリーであると同時に、歴史小説としても読み応え十分。

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