見出し画像

プラハ、聞こえてますか?「シブヤで目覚めて」

文学ラジオ第46回の紹介本
「シブヤで目覚めて」
アンナ・ツィマ 著
阿部賢一、須藤輝彦 訳
河出書房新社

チェコの若い作家アンナ・ツィマさんのデビュー作で、舞台は渋谷とプラハ。さらに小説内小説(川越が舞台)もあって、3つの物語が絡んだときの高揚感がたまらなく、すごくおもしろい小説でした。楽しく読めて、肩肘張らずに日本文学を好きになれる貴重な小説だと思いました。

登場人物が日本文学への想いに溢れていて、プラハで日本文学を研究するヤナとクリーマが謎多き作家、川下清丸を調べていく過程はわくわくしました。作者のあとがきも良かったです。日本作家やカルチャー満載で、ジャパネスク小説にあたりますが、日本語で読めて素直に嬉しい気持ちになれる小説でした。

本書のあらすじ
チェコで日本文学を学ぶヤナは、謎の日本人作家の研究に夢中。一方その頃ヤナの「分身」は渋谷をさまよい歩いていて──。プラハと東京が重なり合う、新世代幻想ジャパネスク小説!

・・・

ラジオは毎週月曜日に更新しています。

各種podcast、Anchor等よりお聴きいただけます。



番組の感想・リクエスト・ラジオをきっかけで本を読んだ!など、#空飛び猫たち をつけて、ぜひTwitter、Instagramでご投稿やコメントをいだけると嬉しいです。



ラジオ案内役の二人
ダイチ | 小説家が好き!の会
Twitter @welovestory Instagram booklog

ミエ | 羊をめぐるカフェ
Twitter @hitsuji_meguru Instagram hitsujiwomeguru.cafe


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?