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家族の眩い日々と苦難の物語「オリンピア」デニス・ボック著、越前敏弥訳

文学ラジオ第150回の紹介本

家族の眩い日々と苦難の物語
「オリンピア」
デニス・ボック 著
越前敏弥 訳
北烏山編集室

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

読んだら心を奪われた/木漏れ日や水といった自然を喚起させる小説/著者&作品紹介/出版経緯にドラマあり/北烏山編集室の第一弾刊行作品/美しい装丁へのこだわり/主人公ピーターの成長物語/家族小説/親子3代がオリンピックへ/詩的で透き通った文体/ネタバレなしでストーリー紹介/祖父母と両親の二度目の結婚式/ピーターの妹ルビーのオリンピックへの想い/ポジティブなお父さん/思った通りにならないピーターの人生に自分を重ねてしまう/次回予告

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版元サイトより
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第2次世界大戦をきっかけにドイツからカナダへ移住した家族を描く連作短編集。静かで平和に見える一族の生と死が詩情豊かに語られる。点景としてのオリンピック、断片としての家族の歴史。

「ぼくたち家族の才能は永遠のものだと思っていた。」(本文より)

 デニス・ボック『オリンピア』を日本のみなさんにようやくお届けすることができて、うれしく思う。二十世紀の終わりにカナダで出版されたこの作品が、四半世紀を経て翻訳刊行されるに至った事情は後述するとして、まずは内容の——
 と、客観的かつ冷静にはじめようと思ったのだが、やはり無理だ。一九九八年にこの作品を原書で読んだとき、なんと美しく、なんと豊かなイメージに満ちあふれ、なんと静かに力強く心を打つ文章かと思った。すっかり虜になった。いつの日か、これを日本語で紹介できたらどんなにうれしいかと思った。まだ文芸翻訳の仕事を本格的にはじめてはいなかったころのことだ。(越前敏弥「訳者あとがき」より)

装釘 宗利淳一

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