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イチブとゼンブ

どうも、世界と人間のすべてに興味のあるひとです。

1年ぶりの一時帰国に当たってのドタバタで、久しぶりの更新となりました。

どっぷりと米国の文化に浸かって馴染んでしまったためか、何となく日本に「帰る」という感覚よりも、日本に「行く」という感覚の方が強くなっていて、不思議な感じがしています。

シリコンバレーというビジネスの1丁目1番地で闘って、それなりの結果を残せたことで、「グローバル・ビジネスマン」という自負心も生まれたためでしょうか。

帰りの飛行機でのこと。

搭乗口で後ろに並んでいた、出張帰りらしき日本人の小集団が、部長へのお土産がどうだとか、Googleの前で撮ったあの写真を送ってくれだとか、やいのやいの盛り上がっていました。

チラッと目が合った時、笑顔で「あ、もしかして日本人の方ですか?」と声をかけられました。

その時、自分でもなぜだか分かりませんが、

「No, I'm not.」と答えてしまいました。

日本語の質問を理解している時点で、どう考えても日本人なのですが。

仏説の通り、人間というものは、どうにもイキりたがる、自惚れ強い生き物のようです。

そんな米国かぶれはありつつも、とにかく昨日、約1年ぶりに、無事日本に戻って参りました。

思えば、最初は違和感ありまくりだったアメリカでの生活。

特に初めの2ヶ月は、言いたいことが沢山ありました。

例えば、お家で。
なんで入居日に窓とコンロが壊れていたり、トイレから水漏れしているんですか?修理に来てくれたメキシコ系のお兄さん、真っ白な歯を見せながら「アメリカへようこそ!」って…なめてるんですか?

例えば、お店で。
なんで店員がガムを噛みながら、Airpodsを耳に入れて、キレ気味の接客が許されているんですか?なのにチップを払わなかったら、店の外まで追いかけてきたのは、なんなんですか?え、あなたそんで店長だったの?

例えば、Uberで。
なんで客を乗せながら友達と電話しているんですか?150キロも出しながら、後ろを振り向いてきたのも、冗談キツかったです。

例えば、道端で。
なんで普通に自転車とかハシゴが道路に落ちてるんですか?あの道でずっとやっているあの工事が、(毎日何かやってるのに)来たときから1ミリも進んでないように見えるのは、なぜですか?

例えば、大学で。
どうして当然のように遅れてきて、「もう一度、最初のほう説明お願いします」って言えるんですか?なんで教授と意見が食い違ったとき、怒鳴りつけて教室を出ていってしまったのですか?

例えば、職場で。
「来週やめます」って言って、本当に次の週には辞めていってしまいましたが、こちらでは普通なんですか?何年も一緒に働いた大事な同僚の送別会が、ランチタイムの1時間半だけってのも、いつもそんな感じなんですか?

たぶん、思い出せないだけで、他にも色々ありました。

でも、この国は自由でした。

個人差、地域差、色々あるでしょうが、総じていえば、ゴーイングマイウェイ

他人のものさしより、自分のものさしで、価値判断をしている人が、たくさんいる国

住めば都とは言ったもんで、そういう文化に慣れてしまうと、すごく居心地が良いもんです。

そして、今度は日本に対して、逆の違和感を覚えてくる部分もあります。

どうしてこんなにハイクオリティなものを、こんなに安く提供しているのだろう?

どうして理不尽な客にも丁寧な対応をすることが美徳とされているんだろう?

どうしてテレビの先の、全く無関係の第三者の不祥事を、自分が被害者であるかのように責めたてるのだろう?

なんで離婚の回数を「バツ」で数えるんだろう?

同じ仕事を同じレベルでしているはずなのに、勤続年数や性別で給与が違うのはなんでだろう?

たとえ、ブラックな企業であったとしても、職場を辞める時に負い目を感じてしまうのはなんでだろう?

もちろん、これらも個人差があり、そうなった歴史的・文化的な背景があってのことだと思います。

それは絶対的なものではなく、今も変わり続けていることで、10年後は日本だってどうなっているか分かりません。ちょんまげ結って刀差して、馬に乗ってた時代もあったわけですからね。

だけど、やはり日米で比べてみると、いま日本で当たり前だと思っていることが、全然違う。

どちらが良いとか悪いとかではなく、

ただ、違っている。

大事なことは、自分が見えている世界はホンの一部でしかないのに、自分自身にはそれが全部であるかのように見えてしまっている可能性が往々にしてある。それに気づくことではないか、と思います。

僕たちはその狭い常識や価値観の中だけで、ある意味、無駄に苦しんだり悩んだりしていることがあるのではないか。

場所や関わる人を変えるだけで、あれ?って拍子抜けするほどに楽になったりすることも、あるんじゃないかと感じました。

その最初の一歩だけはめちゃめちゃ怖くて、簡単ではないのですが、いざ歩み始めてみると「こんなもんか」となったりするものかなぁ、と。

その時その時、どんな場所で何をするかは自分が自由に選んでいいんだと実感を持って気づけたことが、一番の収穫かもしれません。

もちろんこれも、まだまだ狭い狭い価値観の中でのお話。

この魑魅魍魎(ちみもうりょう)たる人生や世界のまだ知らぬところに、今後どんな新たな発見が待っているのか。楽しみです。

シリコンバレーでの奮闘は、まだまだ続く。


PRです。

僕と親友の営む「Cafe&Bar ジブン」は、ふだん他の人とは話せない、ちょっと深い話を語り合うための場所です。

3/18(土)は、久しぶりに、リアル開催を予定しています!

場所は白金高輪のイケてる友人たちが運営している、イケてるCafe&Barをお借りする予定。コーヒーがめちゃめちゃ香り高くて美味しい上に、全席コンセント付きでビンビンのWifiが飛び回っているというから最高です。今回みたいな、丸ごと貸し出しもやってるみたい。
https://www.sweed.jp

Noteには僕のビジネスのことは一切書けませんが、3/18(土)当日は現地の生活のことだけでなく、僕の仕事のことも(話せる範囲のことで)少しお話させていただく予定です。

世界がこれからどんな方向に変わろうとしているのか。どんな技術が次に来るのか。僕が見聞きした、最高にワクワクする挑戦をしているスタートアップの紹介とともに、ゆるくお話できたらなーと思っています。

多分、めっちゃ面白いです。

先着10名ですが、すでに数名、直接僕からご招待していますので、残席わずかです。

興味ある方は、Cafe&BarジブンのLINE@からお申し込みくださいませ。

■日時
3/18(土)14:00-16:00

■場所
東京都港区高輪1丁目1-11 Cafe&Bar sweed

■参加費
無料。
※ドリンクのみ、各自が支払うスタイルでお願いします。

■その他特典
米国のお土産(チョコレート)と、執筆した書籍(希望者のみ)をプレゼント。

ではまた!

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