いじめを解決する方法の提案と実行 #1
私はつい最近38になったおじさんである。今現在は「いじめ」とは無縁の生活を送っている。お金は無いが毎日そこそこ楽しく生活できている・・・ように思う。
「生きてて良かった」と全力では言えないが生きていることを後悔するタイミングは1度もない・・・ように思う。
何故だかわからないが記憶がスッポリ抜けている期間が存在している。嫌なことがあったのだろうか?何にもなかったのだろうか?今となっては原因不明である。
だが世界に絶望したタイミングは人生で2回は少なくともあるということは明確だ。小学生の時と大学生の時。
小学生のいじめは残酷だった。6年間続いたそのいじめは1人の吃音症の男子から受けていた。
言いたいことはわかる。「1人なら何故逃げない」「1人なら立ち向かえ」だがその時の私には無理だったのだ。何故か余計な事ばかりに頭が回って解決に向かおうとしなかった。「親や先生に助けを求めたら、それがバレてよりエスカレートするんじゃないか?」「暴力を振るわれて打ちどころが悪ければ死んでしまうんじゃないか」
いじめの被害者に色々とアドバイスしたくなるのはとてもわかる。私も今その話を聞いたら助言めいたことを口にしてしまうだろう。
だが、いじめ被害者の思考はもっと窮屈で複雑なのだ。全選択肢がすぐに行き止まりの迷路で彷徨っている感覚に近い。
私は弱い。身体も心も弱かった。だが社交性はあったし友達を作るのも得意なタイプであった。だが絶望的に気が弱くいじめにはうってつけのサンドバッグであったろう。
いじめの内容は思い出すだけでも反吐が出るが列挙してみる。
・笑うな
・弱っている小鳥をドブに落とせ
・ホームルームの時に好きな女の子の名前を叫べ
・授業中当てられてもしゃべるな
等々、思い出せない部分が多く歯がゆいが毎日の様に繰り返されるこれらの事に私は耐えられなくなっていった。親に「お腹が痛いから休む」と毎日のように訴えていたが取り付く島もなく学校に行かされていた。親からしたら当然だと今では思える。いじめられてて行けないなんてわからないのだから。
つづく
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