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法人note勉強会に参加した①…「とりあえず書いて」と言われる

東京・麹町のnote本社にはじめておじゃました。中央線・四谷駅からすぐ。オフィスビルに入居している「wework」のかなり広いスペースだった。

noteプロデューサーの徳力基彦さんがスピーカーをつとめる「法人note勉強会」に参加するためだった。企業向けのnote高機能プランの使いこなし方をレクチャーするというもの。無料。これまで徳力さんのSNSなどでの発信に注目してきたこともあって、実際にリアルの場で話を聞いてみたい、というのが、参加の動機だった。

個人的には、昨年夏にフリーランスとして活動していて、noteの使い方を改めて考えてみたいという思いもあった。
話をききながら書き留めた、断片的なメモをもとに、印象に残った徳力発言を紹介していきたい。まずは、なんといってもこれ。

「とりあえず書いてみて」(徳力)
これは本当にそう思った。メディアにいる(いた)人間ほど、慎重になりすぎて、書くペースをあげられない、という。「間違いを恐れて書けなくなる」と。これは、去年夏までメディアにいたので本当によく分かる。特に新聞社にいたので。印刷されて紙になってしまうと、修正がきかない。

「メディアから始めないで。メモでいいから」(徳力)
徳力さんはそう言った。メディアとは、「体裁が整った発信」といった意味だろう。要は、難しく考えるな、ということだ。講演などでのメモ書きをまとめてアップしてみる、それで充分だと。まさに、今、私がやっているのが、それなのだが。

徳力さんは、すすめる理由を自身の具体的例をあげて説明してくれた。徳力さんnote史上、もっとも「いいね」がついたのは、そうした講演メモのアップだというのだ。富士フィルム・古森会長のワールドマーケティングサミットでの話。

https://note.com/tokuriki/n/n9fd1258138c9

写真フィルムという、デジタルカメラの普及で急速に衰退した商品を作っていた企業が、いかに新たなビジネスを切り開いていったか、という、テーマとしてはとても興味深い話。だが、徳力さんも認めていたように、中身は講演メモをサクッとまとめたような体裁のもの。結果的に、これが広く関心を集めることになったというのは、とても興味深い。

ただし、このケースは、徳力さんは独占的に講演内容を発信できる立場にいたそうで、情報の希少性というアドバンテージを持っていたという事情もあったそうだ。ほかに同様の情報がない、というのも重要なポイントではあろう。
この話を聞いて、思い出したのは、自分が書いたこの記事。

作家の高野秀行さんの新著出版を記念した、高野さんと中東研究者の酒井啓子さんの対談トークの内容を紹介した記事。トークで聞いたことを手書きでメモして、翌日ささっ、と文字にした。二人の対談の中身が、ほかでは聞けないレア情報が詰まっていた、という点はもちろん見逃せないのだが、割とシンプルな講演レポートが、私としては結構な数の「いいね」を集める結果になったことにちょっと驚きもした。

「せっかくトークを聞いているのに、メモを取っていたら楽しめない」と思う人も多いかもしれない。私もそう。だから面倒と感じることも多いのだが、断片的にでも、「なるほどっ」と思ったことをスマホに書き留める、とか、それでも十分に意味がある。情報をnoteにあげなくても、記録として自身の「データベース」に蓄積される。徳力理論では、「すぐ発信」が重要ということだが、仮にその時は使わなくても、それが後になって生きてくることもある。メモを時間を巻き戻してとることはできない。その瞬間、メモをとるか、とらないでは、大違いだ。

ちなみに、メモは手書きでも、パソコンやスマホにタイプでもどちらでもいいと思う。最近はタイプが主流と思われ、私も、ノートパソコンを持って歩くのが面倒でない時は、パソコンを使う。この日の徳力レクチャーもノートパソコンでテキストファイルにうちこんだ。パソコンを持っていないときはスマホでメールに直接書き込む。手書きもそれほど嫌いではない。手書きのほうがいい時もある。例えば、レジュメが配られるような講演の場合。その紙に手書きでメモしたほうが、情報がひとつにまとなるので、あとあと資料として有用になるから。

ちょっと、徳力さんの講演の話からそれてしまったが、また回を改めて、内容さくっと紹介を続けたいと思う。(続く)


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