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法人note勉強会に参加した②…「コアファンに向かって発信せよ」

さて、1回目の報告では途中から脱線した感じになったが、さらに続けていく。徳力基彦さんのレクチャーのエキス紹介の第2回目。

「コアファンに向かって発信せよ」(徳力さん)

これ、「当たり前だよね」と思う人も多いと思いますが、意外にストレートに実践している人は少ない気もします。

ついつい、新規ファンの獲得のほうに目線が向いてしまうからです。徳力さんによると、コアなファンに発信することで、同時に新規、つまり、まだ企業や商品についてあまり知らない人にも発信することになるのだそうです。
そんな気もするのですが、しっかり腹落ちはしていません。

なぜなら、コアファンに向けた発信は、「大前提」をすっ飛ばした、いってみれば「オタク的」な、ストライクゾーンの狭い発信になってしまう。それだと良くないのでは、と感じたりもするから。

まあ、徳力さんは、オタクになれ、と言ったわけではないのだとは思う。とはいえ、「書く内容は深く掘り下げよ」という含意はあったのではないかと思う。

なぜなら、徳力さんがnoteにアップするエントリーは、正直、かなり掘り下げている一方で、さすがにストライクゾーンがせまいんじゃないの?、という内容のものも多い。

たとえば、これ。単に、私がこの手のエンタメに明るくないことが理由かもしれないが。

まあ、それはともかく、情報や情報に関するコメント・解説は深くならないと評価されない。とすると、深い掘り下げは、大事なポイントだ。

そこで最初にもどるが、コアファンに対し、深く掘り下げた内容を発信すればいい、ということなのか。うーん。

ここで思うのは、深い内容を「分かりやすく伝える」ことが重要では、ということ。深い掘り下げをしても、それが、明快にわかりやすく表現されないと、コアファンにも、ましやてニューカマーにも十分に伝わらない。

分かりやすく伝える。言うが易しだが、そう簡単ではない。私は昨年まで30年以上メディア業界、もっと具体的に言うと新聞記者をしていた。世の中に起きている事象を分かり易く文章にする、ということをなりわいにしてきた。十分に成果をあげられてきたかはかなり心もとないが、それでも、日々、どうすれば複雑な事象を分かり易く説明できるかを考えてきた。

特に、30年のうちの20年近くは、世界のなかの、中東地域についての情報を専門にしてきた。ここがストライクゾーンという人は、世の中に多いわけではない。

昨年からフリーになっても状況はそうかわらない。「中東コラムニスト」と名刺に刷り込んでいるが、初めての人に渡すと、一瞬の沈黙があることがよくある。

こっちはこっちで、自分が何ものなのかを、(まだ)うまく説明できない。ふわふわした会話が続くことになる。

さて、今回も迷走気味になってきたが、「コアファンに対する発信」についてだ。ここで結論めいたことを書くのは難しいが、

「分かり易さと内容の深さの共存」

が大事、ということは言えるかも知れない。それこそ、言うが易し、ではあるのだが。自身が、「中東」という狭いゾーンに取り組んでいることからも、この点を一層重視しなければいけない、ということはハッキリしている。

これが、徳力さんの講演から得た「気づき」の②、ということになる。


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