「エグザイル 愛より強い旅」--ピエ・ノワールとアルジェリア人の旅
「ガッジョ・ディーロ」で知られるトニー・ガトリフ監督作品。父がアルジェリア出身のカビリ(ベルベル人)、母がロマ人という出自が、作品にも投影されている。
この作品は、1830年から130年間にわたりフランス植民地だったアルジェリアで、父や祖父が「入植者」として暮らしていた男性主人公ザノと、その恋人のアルジェリア系フランス人ナイマが、それぞれの思いでアルジェリアの首都アルジェを目指すというロードムービー。
アルジェリアからの引き揚げ者は「ピエ・ノワール」(黒い足)と呼ばれ、その後