日本で、シリアやレバノンの映画が上映されることの意味
中東の映画大国というと、まず第一にエジプトの名前があがるのは当然だろう。アラビア語が話されるいわゆる「アラブ圏」の国々に、娯楽作品を中心に広く作品を供給し、首都カイロは「アラブのハリウッド」とも呼ばれてきた。さらにエジプト自身が、アラブ圏で最多の人口を誇り、国内市場も大きい。アラブの国に行って映画好きの人と話をすると、アラブの喜劇王、アーデル・イマームやら、ムハンマド・ヒネイディの話になる。
日本では過去、カンヌ映画祭の常連だったユーセフ・シャヒーン監督の作品が多く上映され