職場の変化

4月も終わりだというのに
まだまだ冬のコートが手放せないイギリスからこんにちは。

先週まで日本に里帰りしていて、
20度以上の気温を楽しんでいたのもつかの間、
湯たんぽが手放せない生活に戻るなんて
想定してなかった。。。

戻ってきたら、職場に変化があり。

私の職場はコミュニティーセンターで
たくさんの高齢ボランティアが一緒に働いている。

驚いたことに、私と全然馬の合わなかったボランティアのおばあさんが
とうとう職場をお辞めになった。。。

というか、実質、辞めてもらった。

実はこの方、入った時からトラブル続きで。

私は彼女のことはそのずいぶん前から知っていて、
面倒見の良い、でもユーモアのセンスが
だいぶ普通の人と違うなという印象程度。

入った当初は認知症はそれほど顕著ではなかったんだけど、
だんだんとそれが気になりだし。

その病気以前に、最近気づいたことは
彼女がND(かなり高い確率でADHD)であるらしいことが明白になってきたこと。

それプラス、ナルシシスト(自己愛性人格障害)様の言動ゆえ
誰彼構わず全く面白くない皮肉たっぷりのジョークで一人で高笑いし、
そのジョーク(だと本人は思っている)を言うことで
相手を傷つけているかもしれないことにはまったく関心がない。

そして私はその彼女の格好のターゲットだった。

彼女のことはそういう人だという認識があったので
いちいち反応しなかったし、
マネージャーもことあるごとに彼女と話し合いをし
気を付けるよう注意していた。

しかし、私が休暇中に他のスタッフとひと悶着あったらしく
それをきっかけにさすがのマネージャーも
堪忍袋の緒が切れた、ということらしい。

彼女のような人は、本当に扱いが難しい。

一秒たりとも何もしないでいられず、
何もすることがないとわかるとふらっとどこかに行ってしまう。

お手伝いをしてもらう方としては
こういうやる気のある人は大変ありがたいのだが、
ただ、彼女の場合、
客に出す皿から一口ポテトフライをつまみながら持っていく、
客の食べ残しを洗いものをしながらつまむ、
口をもぐもぐしながら客に食事を運ぶ、
濡れた手で客に出すナプキンを持つ、
など、お客からのクレームも何度もあった。

また、別の部署では
その日のシフトが入ってないのにもかかわらず
やる気満々で出勤し、現場をかき回すということもあった。
(今日はあなたの担当ではないと言われても
それを受け入れられないらしい)

NDゆえ、自分のやり方を押し通し、
それが私とぶつかる理由でもあったんだけど。

家庭のやり方をかたくなにやり続ける彼女と、
プロフェッショナルな現場のやり方をついつい口出しする私と。。。

ある時は、彼女が洗い物をしていて指を切ったらしく
食洗器のところに血がついていたのでどうしたのか聞いたら
指から血が流れている。

流血したまま洗い物をするなんて。。。

彼女はとにかく不安が強いので、
その場をコントロールすることに全力をささげ、
聞きたくないことには急に耳が遠くなり、
誰かが洗い物を手伝おうものなら
もう自分は用なしか、という態度で不貞腐れる。

彼女は他のボランティアをしていた場所でも
トラブルがあったということだ。

どうしてこの年まで気づかないのだろうと不思議になるけど、
きっと自分が何かまずいことをしているという意識が全くないから
学びにつながらないんだろうな。

彼女と出会ったばかりのころ、
私がシングルだからという理由でよくしてくれたことがあった。

というのも、彼女もそうだったからだ。

想像するに、旦那さんに逃げられた口だなと。

この数か月前に、新しくできたチャリティーショップに
ボランティアの申請をしていた彼女。

そこでうまくやっているんだろうか。。。

そして彼女と働くことを
あんなにストレスに思っていたのかと
いなくなって初めて気が付いた。

彼女がいる水曜日は
なんとなく憂鬱な気分で仕事をしていたんだけど、
もうそれがすっきりなくなった。

おばあさんには申し訳ないけど、
この職場からいなくなってくれてありがとう。

彼女がいるとどうしても自分の不安が刺激され
今思えば自閉症様態度が強く出ていた。

もうひとりのADHDスタッフとも彼女はまったく馬が合わず
これも私のストレスだった。

彼女以外は本当に文句のない環境なので
これで入社した当時の職場に戻った感じだ。

素直にうれしい。




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