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たぶん17回目になるであろう引越しの前に。

人生で、引っ越ししたことはあっても、
普通はそんなに回数数える程じゃないと思う。

・・・タイトルの通り、
私はそうではなかった。

ちなみに、私の父は人生で3回(3軒)家を建てている。(爆)

もしかして、血筋ぃ???
いや、それとはまた違う。

回数が膨らんだのは、
当時の連れ合いの社宅暮らしがひどかったせい。(絶対)

ほぼ1キロ圏内で、8年の間に
3回社宅が移動になったのだ。


新婚で入居したボロボロのアパート社宅は、
物干し場の向こうが、草原・・・。

木のサッシの窓枠・・・といっても、
オシャレなんじゃなくて
懐かしい校舎のような雰囲気。

ん?今にして思い返すと、
とてもレトロでオシャレだったのかも。

なんて思い始めるあたりは、
時間の流れとは思い出を美化するために
ぼかしを入れてくれるものなのか。笑

でも、部屋にはお風呂が付いてなくて、
社宅共同の銭湯みたいな大浴場が近くにあって、
贅沢なのか貧相なのか定かではなかった。

年号は平成になっているというのに
時代に逆行した環境に、私はかなり落胆していた。。。

ところが、入居して荷物もほどききれぬ3日後、
「取り壊し決定のため、ほかの社宅に移動」というお達しがあり、
会社がチャーターした引越し業者が見積もりにやってきた。

えーっと、引越しは1週間後ですね。
って、まさか引越し業者さんから退去日を知るなんて。


でも、まさに新婚生活スタートから10日後には次の社宅に引越していました。

そこは時代劇に出てくるような
「平屋の長屋」の社宅でした。
長屋の棟と棟との間の道は舗装されてもいなかった。
ホントに映画の撮影が出来そうなくらい
ズラズラズラーっと長屋がたくさん続いていた。

家の中は狭いのに、
玄関だけは4.5畳くらいあって(絶句)、
庭兼物干し場もだだっ広くて草引きタイヘンで、
しかも驚くことに、廊下の先の庭にあるのがボットン便所。
夜はトイレに行くのに勇気が必要。

えー・・・っと、
ここも取り壊してマンション社宅を建てる計画が決まり、
1年半くらいで退去となりました。

いま考えたら、一年半もよく耐えたな。>自分。


次に越したのは、最初に入居したレトロアパート社宅の敷地内に
新しく建てられた3階建てのアパート社宅。

ここに入れたときは、本当に嬉しかった!
やっと現代を生きる人間に戻れた気がした。

3階建ての3階。
南向き。
新築。←やはりこれが一番っ。
2LDK。←やっと今風な間取り(号泣)

すっかり「社宅の奥様」っぽくなったころ、
またもや移動の話が。。。んな、アホな。


いや、そんなバナナな話は本当で、
次の移動先は、
あの武家屋敷風の長屋(苦笑)を取り壊して建てた
『マンション社宅』(キラーン☆)

間取りは3LDK+S!!

・・・え?S?エスってなに???
何度聞いても、誰も教えてくれなかった。
それは「納戸」だから、なんちて。ばきっ。(自重。泣)

夢のカウンターキッチン。
しかもタッチパネルの自動追い炊き機能付きお風呂。
だだっ広いLDK横に和室。
子ども部屋に主寝室に・・・すべて、新築。
さらに南側はベランダではなく、広めのバルコニーになっている!!!
この豪華な社宅、同等の一般マンションの家賃の25%!!


・・・・・そんなこともあったなぁ。

そのマンション社宅を出たのは、
もう20年以上も前の話・・・なんだな。

自分で選べなかった引越しを何度も超えて、
挙句に家族構成もいろいろ変わってきて、
苗字が変わるタイミングもありながら、
荷物も増えたり減ったりしながら、
これから私は新築一軒家の借家へ引越しをする。

この17回目の引越しは、
多分、いままでで一番長く住むことになる
…はずである。

#引越し #平成 #エッセイ #実話

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