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新井和輝使用機材 ベース編①
目次
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King Gnu/millennium parade/君島大空合奏形態/高井息吹と眠る星座などバンド・サポートを多岐にわたってこなすベーシスト新井先生の機材まとめ。
2023年時点で既出のまとめサイトはあまりに適当かつ情報源が怪しいため、今までのLiveレポート、インタビュー記事、Youtube、Twitter、Instagram、Facebook、雑誌、TVなどありとあらゆる媒体から機材に関する情報をかき集め
全6編にわたってまとめている。
本編では新井先生使用のFenderの5弦ベースにのみフォーカスしている。各ベースの詳細な使用機会は別ページにてまとめている(後日公開)。
他のベースや機材については以下を参照。
・Fender 4弦ベース
→「新井和輝使用機材 ベース編②」
・他社製(Fender以外)ベース
→「新井和輝使用機材 ベース編③」
・エフェクター
→「新井和輝使用機材 エフェクター編」(後日公開)
・アンプ
→「新井和輝使用機材 アンプ編」(後日公開)
・シンセ,その他機材
→「新井和輝使用機材 その他機材編」(後日公開)
尚、本文では文章の簡潔化を図って新井先生を含むすべて方々を敬称を省いて記載している。
本編
American Deluxe Jazz Bass V(Natural)
![](https://assets.st-note.com/img/1702599388309-cv4snw8Kdi.png?width=1200)
これぞ新井先生と思わせる一本。
1990年代後半に発売され、惜しまれがならも生産終了してしまったシリーズ
American Deluxe のJazz Bass V(以下アメデラ)。
アメデラは、
・小ぶりなディンキーシェイプボディ
・アクティブ回路搭載
・片側5連ペグ
といった個性的な特徴を持ち、発売から20年以上が過ぎた今でも人気を博し中古市場でも30万円台を超えるものが多い。アメデラの5弦はShingo Suzuki、森多聞、北川淳人、堀井慶一、Sharay Reed、新井本人自身が影響を受けたと語るDerrick Hodgeなども愛用していることで有名である。尚、指板についてはローズウッドと語られことが多いが、後述のMIJ版アメデラ開発に携わったShingo SuzukiのTwitterにて"当時のアメデラはPau Ferou"とも記載があり真偽は不明である。
本人使用機はNaturalのアッシュローズの個体で、
“やっぱりアメデラいいよなぁ”と思ってネットの楽器サイトで検索してみたところ“残り1本”となっていたので、次の日には試奏してその場で購入しました。
と語っている。当時価格は15万円ほどだったとも。2016年頃はヴォリュームノブが外れており、その後はノブのトップ部分が銀色になっているものに交換されている。
主な使用機会としては
・King Gnu
・millennium parade
・高井息吹と眠る星座
・佐瀬バンド
・君島大空合奏形態
などのMV・ライブ・レコ・リハーサルのほか、セッションやサポートバンドとしての際にも使用が確認できる。
アメデラ使用機会まとめ
→「新井和輝 American Deluxe Jazz Bass V」
American Elite Jazz Bass V
![](https://assets.st-note.com/img/1702635082126-CY3ppm2UH5.png)
American Deluxe に次ぐ新世代として2017年にリリースされた シリーズAmerican Elite のJazz Bass V(以降アメエリ)。
特筆すべき点として、
・Fenderの中ではイレギュラーなエボニー指板
・コンパウンド・ラジアスの採用
・第四世代Noiseless Pickups
・HiMass Vintage Bridge
などプレイアビリティを高めるブラッシュアップが挙げられる。アメエリは次のAmerican Ultraに代わるまで販売された期間がごく僅かでそもそもの流通量があまり多くない。同モデル使用のアーティストにはHSUやJINOなどが挙げられる。
本人使用機は3 Color-Sunburstでアルダーエボニー構成のモデルで、ピックガードが赤みの強い鼈甲柄のものに交換されている。これは後期型のAmerican Deluxe Jazz Bass Vに非常に似ているものだが、
”これまで僕はアメデラと、その別ラインであり後継モデルのような位置付けのAmerican Eliteシリーズをよく使っているんですけど、”
とも語っていることに加え、American Eliteのみに見られるダブルアクショントラスロッドの機構が見られることからAmerican Eliteだと考えられる。
主な使用機会としては
・KANDYTOWN Session at Billboard Live TOKYO
・Ultra Test Drive Sessions from Home vol.2
などがあり、King Gnuやmillennium paradeなどでメインで使う機会は見かけられていない。
アメエリ使用機会まとめ
→「新井和輝 America Elite Jazz Bass V」
American Ultra Jazz Bass V
![](https://assets.st-note.com/img/1702599853845-tCy4jxkQHd.jpg?width=1200)
アメデラ , アメエリに次ぐシリーズとして2019年にリリースされたフラッグシップ
American Ultra の Jazz Bass V(以下ウルトラ)。
主な仕様はアメエリを引き継ぎながら、
・Ultra Noiseless Vintage Jazz Bass V Pickups搭載
・HiMass Bridge
・Modern Dネックシェイプ
などの変更がなされている。ウルトラ使用のアーティストとしてはTENDREやJINOなどがいる。
本人使用機はNaturalのアッシュボディにメイプル指板を搭載したものだが、2023年時点で既に廃盤となってしまっている。
主な使用機会としては
・King Gnu(ライブでのサブ、TV出演時)
・Ultra Drive Session Vol.3
などが挙げられ、メインとして使っている機会はあまり多くはない。
ウルトラ使用機会まとめ
→「新井和輝 American Ultra Jazz Bass V」
MIJ Limited Deluxe Jazz Bass V
![](https://assets.st-note.com/img/1703162823960-Qegdan2pDT.png)
東京湾に浮かぶ歴史的な人工島「第二海堡」で開催。より引用
2020年にアメデラの復刻版としてMIJから限定生産され爆発的な人気を誇った、MIJ Limited Deluxe Jazz Bass V(以下日本版アメデラ)。
アメデラの特徴でもある
・クローバー型片側5連ペグ
・小ぶりなアッシュボディ
・アメエリと同じアクティブ回路搭載
などを踏襲しつつ数々のブラッシュアップがなされている。同モデル使用のアーティストとしてはJINOやShingo Suzukiなどが挙げられる。
本人使用機はVintage Naturalのアッシュローズのもので、新井使用のアメデラやシグネチャーとぱっと見はほとんど一緒である。シグネチャー開発に際したインタビューでは
常田 “ベースだけで何本持ってるの?”って。しかも同じ5弦ベースで。理解できない(笑)。4本くらい同じベースが並んでいて、何やっているんだろう?と(笑) 。
新井 メンバーからは怖がられています(笑)
と語られるほどとなっている。
主な使用機会としては
・King Gnu(Liveでのサブ)
・Red Bull Secret Gig
などのみで、メインとしてもサブとしても使用機会は多くはない。
日本版アメデラ使用機会まとめ
→「新井和輝 MIJ Limited Deluxe Jazz Bass V」(後日公開)
ちなみに新井は後のインタビューにて
"2020年に、フェンダーでMade In Japan Deluxe Jazz Bass Vを監修させてもらったんです。"
とも語っており、シグネチャーモデル Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Editionの基となっている。
Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition(2021)
![](https://assets.st-note.com/img/1702641469654-BWJuknnWLo.png?width=1200)
2021年、Fenderとのエンドースメント契約とともに発表・発売されていたシグネチャー Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition(以下初代シグネチャー)。
愛用してきたアメデラを基に、
・ディンキーシェイプのアッシュボディ
・片側5連ペグ
・ローステッドメイプルネック
・ウルトラと同じアクティブ回路・ピックアップ搭載
・HiMass Vintage Bridge
・ラッカー塗装
・1-plyの鼈甲 or ゴールドアノダイズドのピックガード
など、本家アメデラの特徴を取り入れつつ本人の理想がふんだんに盛り込まれている。
本人使用機では両カラー共にネック裏の塗装がグロスからオイルフィニッシュに変更され、Sunburstの個体ではピックガード下に黒い塩ビ1mm厚のピックガードが加えられている。これらの仕様は2023年に発売された2代目シグネチャー Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition にも反映されている。これらに加えてBass Magazine 2023年5月号では細かな弦高セッティングなどの記載がある。
主な使用機会としては
・King Gnu
・millennium parade
・佐瀬バンド
などの他、Answer to RememberやNew Jeans、KANDYTOWNらのサポートで使用していたこともある。
使用機会まとめ
→「新井和輝 Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition (2021)」
Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition (2023)
![](https://assets.st-note.com/img/1702645787806-IISpz86Zhg.png?width=1200)
2021年に限定生産•発売され大きな反響を得て瞬く間に完売してしまった初代シグネチャーを基にブラッシュアップを行ない、レギュラーラインナップ化したシグネチャー Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition(以下2代目シグネチャー)。
大まかな使用は初代シグネチャーを引き継ぐものだが、
・ポリ塗装
・サテン仕上げのメイプルネック
・ピックガードの底上げ板(?)の標準搭載
などが変更されやや控えめな価格設定へ変更されている。
本人使用機は2023年12月時点でVintage Blondeカラーのみ確認されており、Blackの個体については詳細不明である。
使用機会としてはKing Gnuのライブ/MVが中心で、New JeansサポートやFenderでのイベントやインタビューなどでも確認できる。
使用機会まとめ
→「新井和輝 Deluxe Jazz Bass V Kazuki Arai Edition (2023)」
ちなみに、BREIMENなどで活躍する高木祥太はこのモデルを元に
・Candy Apple Redにリフィニッシュ
・フロントをスプリットコイルピックアップにしてPJ化
・ピックアップフェンスの増設
が施されたものを使用している。
@K_and_his_B
— 高木祥太 (@shortakagi) October 27, 2023
改造モデル
あんがと! https://t.co/ZtwYMdco51 pic.twitter.com/UEahI1FCa4
詳細不明
American Deluxe Jazz Bass V(White)
(画像なし)
1本目のアメデラとほぼ同じ仕様の
・小ぶりなディンキーシェイプボディ
・アクティブ回路搭載
・片側5連ペグ
である。茶色のローズ系指板で、ボディーカラーが若干焼けたWhiteかつピックガードが茶色が強い鼈甲のものとなっている。
・2020年2月ごろのKing Gnu リハーサル
・2020/6/22放送のCDTV『Teenager Forever』
のみで使用が確認されるため詳細は不明である。
King Gnu, 本日はTBS「CDTV ライブ! ライブ! 4時間スペシャル」
— 常田大希 - Daiki Tsuneta (@DaikiTsuneta) June 22, 2020
我々は21時台に登場するよー
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先週のThe holeとは大真逆
”あの頃の井口は一体何処へ....さとちゃん大変身スペシャル”でお送りします🎁 pic.twitter.com/QM4zmsyR3D
まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1703748126941-m9vMN1PylL.png?width=1200)
以上、新井和輝使用のFender 5弦ベースまとめ。Fenderの5弦、それも半分以上はアメデラでこの数のベースと現場の量。初っ端からまとめサイトを揶揄したくせして、正直探すだけでも途方にくれる作業だった。見つけられる限りの情報を詰め込んだが、最後のアメデラ然りまだまだ見つけられていないものがあることは十分想定できるため情報提供があるとありがたい。使用機材まとめに関しては、まだまだ続くので是非そちらの方も見ていただけると嬉しい。
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