どんなアイスブレイクよりもチームの凝集性や心理的安全性を高める方法

最近私の関わっているいくつかのグループ(チーム)で実施している方法。

タスクありの継続的なチーム作りの最初によく行われることにアイスブレイクがある。アイスブレイクにもいろいろあるが、私はアイスブレイクが好きではない。理由は、初対面の全く知らない相手に必要もない個人情報を与えなければいけないから。今ここの関係において、名前や出身、どこに住んでいるのかや趣味等を教えることは不要だと考えている。相手を識別するための呼ばれたい名前さえ共有していれば、それ以外はタスクを進めていくうえで必要ならその都度必要な事だけを伝えれば十分だと思っているし、それらの個人情報や事柄を伝えなくとも相手やチーム内での関係性を構築しタスクを進めることはできるから。むしろ、今ここではない情報は、相手に先入観を与えてしまうし、自分自身も先入観を持って相手を観てしまう危険性をはらんでいると思う。また、それらの個人情報は、あたかも相手のことを知ったような気になり相手の本質を観ることの妨げにさえなると思う。

相手を知らなければ、チームの凝集性や心理的安全性を高めることはできないが、この時相手の「何」を知ると凝集性や心理的安全性が高まるのか。私はこれが個人情報を知ることではないと考えている。私がチームの凝集性や心理的安全性を高めるために必要なものは相手との感情交換であり、相手のプロセス(相手が今ここで体験していること)を知ることであると考えている。

そのため私が行っていることは次の2つ
・エモーショナルなチェックイン
・プロセスのふりかえり
これ以外に会議の中ではプロセスへの介入を行っているが、これについては別の機会に解説しようと思う。
それぞれについて次に説明する

エモーショナルなチェックイン

これはタスクを始める前の冒頭に実施する。主な問いは
・今の自分の気持ち
・これからのタスクやメンバーに対する意気込み
などで、今ここの自分の感情を少し語ってもらうことをする。これはこの先のタスクにおいては、コンテント中心に進む中において、語り手は初めに気持ちを語ることで、これまでの日常から今これからのタスクに着地するためであり、聴き手は相手のプロセスに触れておくことで、お互いの今の状態を知ることにつながる。

プロセスのふりかえり

タスク全体の少なくとも1/4程度はふりかえりに費やす。これはタスクがコンテント中心に進む中においてはプロセスになかなか光が当たらないためである。プロセスに光を当てることで相手の人となりや、チームの関係の在り方を客観視することになる。

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