憧れで始めたはいいものの、殺意が無くて続けられなかった話。
私はお笑いサークルに所属している。
小さい頃からお笑いが大好きで、お笑い芸人が出囃子に合わせて舞台に登場する姿に憧れた。いつからか観客として見ているだけではなく、演者として舞台に立ちたいと思うようになった。大学入学後の自己紹介では、「お笑いが大好きなので、お笑いサークルに入ろうと思ってます。」と、毎回言っていた。だから、私=お笑いの人と覚えてもらえることが多く、お笑いはアイデンティティを形成する一部だった。
でも、お笑いサークルに所属して1年が経過した今、そのアイデンティティは崩れ去ろうとしている。
あれだけ大好きだったお笑いが嫌いになりかけているのだ。
当たり前だけど、私より面白い人はたくさんいた。
自分にはお笑いの才能がないと認識させられた。
自分が面白いと思うネタが全くウケないこともあった。
周りが結果を出しているのに自分は出せなかったし、これからも出せそうにない。
勉強のためにプロの芸人のネタ動画を見るようになった。
純粋にお笑いを楽しめなくなった。
憧れで始めて殺意で続けろ。
サークルの先輩がXでこんなポストしていた。
私には殺意が無かった。無理だった。
そもそも殺意とはなんだ。
その殺意とやらを手に入れる方法があるなら教えてほしい。お願いだ教えてくれ!!!
憧れは憧れのままでいい。
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