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静馬
2023年1月19日 20:16
2014年11月15日の明け方に、僕はひとりで散歩に出かけた。僕は19歳だった。朝まで眠らずにドラマを見たあと(若い女性が自殺する話だった)、しばらく使っていなかった水筒を棚から出して、散歩に持っていくための温かいココアを淹れた。ボーイロンドンのパーカーを着て、赤と紺のマフラーを巻いて、ベージュのスニーカーを履いて家を出た。まだ外は暗かった。街灯の小さな灯りが遠くにぽつぽつと並んでいた。空