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獅子舞が家に来た話

あっという間に8月も後半。早いですね。暑い暑いとぼーっと過ごしているうちにどんどん日が過ぎる。もはや怖い。保育園の提出する宿題もまだできていない…間に合うか!?

先日のお盆。久しぶりに実家に帰って1泊した翌日の事。ピーヒャラドンドンシャンシャン聞こえてきた。
母が一言。
「あれ?獅子舞今日だったっけか!?」

コロナ禍でここ数年鳴りを潜めていたが、私の地元の集落は、子供の頃からお盆に一軒一軒獅子舞が回ってくる風習がある。子供の頃からそれが当たり前のように思って過ごしていたので、盆はみんなの家に獅子舞が来ると思い込んで大人になった。とある日、話の流れで後輩にお盆に獅子舞来るよね?と話したら

「はぁ!?」

とリアクションされ、正月番組でしか見た事ないと笑いながら言われた。ここ最近接客する時にも

「うちの実家お盆に獅子舞来るんですよ。」

と話すと、

「え!めっちゃレア!」
「マジすか!」
「60年以上生きてきて生で獅子舞見た事ない」
「家にくるのはなまはげじゃないの?」

等、とにかく珍しげにリアクションされる。そうなのか、うちだけなのか…

実家で獅子舞というワードを初めて聞いたうちの子供達。

「え!?しゅしゅまい?それって美味しいの!?」

シュウマイの仲間と勘違いしていた。

「食べ物じゃないよ!お口パクパクしながら踊るんだけど、頭かじってもらうといい事あるよ。」

と言うと、じゃあかじってもらう!!!

と意気揚々としていた。

玄関前で3回くらい踊ってから玄関の中に入ってきた。そして頭を差し出そうとしたら獅子頭が近づいてきて、そこで下の娘が

「こわいーぎゃーあーー!!!」

と震えながらギャン泣きしてしまったため、獅子頭も遠慮して頭の上をサーっと通って終わってしまった。

「泣かせてごめんな。バイバイ。」

と、獅子頭を脱いだおじさんがやさしく娘に話しかけるとすごく不思議そうな顔して手を振り返していた。

こうして獅子舞とのファーストコンタクトは幕を閉じた。

怖いけど存在が気になるようで、その後YouTubeで獅子舞見たいだの、お口ぱかぱかやる人になりたいだの言っているので、あさって地元のお祭りに、各地の獅子舞とひょっとこが大集合するので店に連れて行ってみようと思う。

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