ニュージーランドの大学生にスマブラで勝つ、ぽっと出の日本人になってきた話 他

世界広しと言えど、ワーホリ先で(通ってないのに)大学のサークル活動に参加してスマブラで勝つ日本人は私以外いないんじゃないかと思います。
皆さんはどうですか? 刺激的な毎日を送っていますか?
私はニュージーランドで7番目に人口が多い田舎町、パーマストンノースに移り住んでちょうど1週間になろうとしていますが、
東京にいた時よりも刺激的な日々を過ごすことになろうとは誰が想像できたでしょうか……。

チキンの一味違うワーホリの話

話がそれるのですが、チキンは去年、オーストラリアで1年ワーホリしていました。
その時も思ったのですが、私のワーホリだけ周りとなんか違いすぎる気がします。
ワーホリと言えば、海・かけがえのない仲間・クラブ・ジャパレス・日本人コミュだと思うのですが、
私のワーホリはタイ友・考古学事務所・路上お絵かき販売・限界イチジクパッキングって感じでした。
見てわかるとおり、変なのがいくつか入っているので語学学校通うのに使った留学エージェントにインタビューも受けました。
別にそれに対する文句は全くないのですが、他の人のワーホリ談を見ると100パーセントが同じようなことをして最終的に「人の繋がりに感謝」とか言ってるので、チキンはそれに一石を投じたいのです。
まぁチキンの周りではいつも何かしらが吹き荒れているので、毎日書く気力すらないんですが、できるだけゆるゆる頑張ろうと思いますヨ。

さてさて今回のニュージーランドワーホリに関しては最初の動機から全てがイレギュラーな構成になっています。
まず、チキンにはニュージーランドの大学に通うギリシャ系アメリカ人の彼女がいます。
残念ながらパートナービザを出してもらうほど確定した仲ではなかったので、とりあえずワーホリとして来たわけです。
日本で半年のワーホリインターバルを挟んでいるので、その間にネットで小銭を稼げるようにもしてきました(偉いぞ!)。
まぁここまで書けばお察しの通り、彼女の通っている大学がこのパーマストンノースとかいう田舎町にあるので、ワーホリの人はまず選ばないこの街にチキンは降り立ったのです。
日本に比べたら何もない街……。
いいですか、日本というのはなんとなく都市同士が家とお店で繋がっているのですが、欧米系の国の街は荒野に作られた集落です。
もうね、ことさらパーマストンノースクラスの街になると、繁栄しているのは3ブロック×3ブロック(9ブロック)

画像1

雑な図で示したように、クリーム色のところが商業区でレストランなどがあるところで、それ以外はぽつぽつとおうちが建っている感じです。
♡は言わずもがなチキンと彼女のおうち関係を示しています。
大学には羊がいるので羊を描きました。かわいいですね。
実はオーストラリアで本当に限界な田舎街に住んでいたことがあるので、逆に意外と栄えてんなって思ったりしたんですよね。
タピオカ飲めるし。
なんかこんな街にコロナに感染した人が滞在していたらしくてさすがに爆笑したのですが、その話はまた今度……。
なんだか喉かゆくなってきた!

スネイルさんはアニメがお好き

彼女彼女言うのもリア充アピがくどいと思うので、あだ名としてスネイルさんと呼ばせていただきますが(深い理由はまた今度)、彼女はガチの方のアニオタ・百合厨です。
なんでもオーストラリアの田舎町に住んでいたころ、家にネットが繋がっていなかったからレンタルビデオ屋さんに通っていたのがアニメとの出会いなんだとか……。
やはりオーストラリアの田舎町は一味違うぜ、さすが流刑地……。
ともあれそんなんで、海外にいがちな「アニメ? 好き好き! ナルトとかドラゴンボールとか好き!」っていう典型的な海外自称アニオタとは一線を画して、
スネイルさんの好きなアニメはまどマギやらシトラスやら小林さんちのメイドラゴンやら、百合度の高いアニメです。
対するチキンもまたアニオタで、見るだけに飽き足らず作る方にシフトした結果、あまりの奴隷労働に絶望してアニメが見られなくなったアニオタです。百合もBLも好きです。
どっちかと言えばBLが好きです。
BLが好き。
ともかく、昨日もまたスネイルさんの同級生とWデートの挙句、パズルに死ぬほど苦しめられるという謎の超!エキサイティン!な日を送ったのですが、
帰り際に「明日大学でアニメサークルが上映会を開催するらしいんだけど、一緒に行く?」と聞かれたので、大学に通ってもいないのに「行けたら行く」って言っちゃいました。
大学に通っていない&仕事をしていないチキンの「行けたら行く」は「行く」です。
経験上、欧米社会では「パートナー」の肩書さえ持っていればほぼどこでも着いていけるので問題ないのです。
スネイルさんも「オープンなところだから問題ないと思うよ」って言ってたし。
ちなみに、その上映会ですが、スネイルさんも初めてだそうです。
毎週アニメの集まりを開催しているサークルということで、言うならばアニメオーランって感じです。
かくして、チキンは通ってもいない田舎の海外大学に潜入することになったのです……。

閑話休題・チキンはデビルが泣くゲームもお好き

さて、話は変わるようですが、チキンはここ最近、デビルメイクライ5というゲームを嗜んでいます。
最近はブラッディパレスに挑戦するのがある種の日課となっていて、本日も依頼絵をちょいちょいやりつつ、スネイルさんとの合流までの時間の合間に何度か挑戦しました。
このデビルメイクライ(以降DMC)というゲームですが、まぁまぁ複雑なコマンド入力が要求されるアクションゲームです。
3D アクションなのですが、格闘ゲームのコマンド入力に発想を得たゲームデザインになっていて、この何十通りものアクションを覚えることでだんだんうまくなっていきます。
チキンは基本的に学習に快楽を見出すタイプの鳥なので、最初はストーリーのためにプレイしていたはずが、最近はやり込んでいます。
今日も今日とて1時間半くらいプレイして、昼食を食べ忘れて「やっちまった~」と思っていたのですが、まさかこれが吉と出る日が来るとは、夢にも思っていませんでした……。

海外田舎大学一時入学

大学へは、バスで行くしかありません。
さもなければ徒歩で1時間半の道のりです。
チキンとスネイルさんを乗せたバスは、うねる道や凸凹の段差をジェットコースターのごとく大学へと猛進していきます。
羊ポイントをいくつか超えた先に、建物がいくつか現れました。
まるで、我が母校通称中央大学こと八王子マウンテン大学の縮小版のようです。
大きさにして10分の1以下にはなってしまうでしょうが。
私とスネイルさんは図書館で本を読むなどして時間をつぶしてから(バスが開始時間1時間前か10分後到着の便しかない)、アニメの催しが行われているという教室に向かいました。

★ちなみにこの時読んだのは謎の東京ジャーナルと肺の医学書、「男の子たちのための危険な本(The Dangerous Book for Boys)」です。
たぶん危険な本は「この本を読むと厨二病になります」って意味の危険だと思います。爆笑した。

さて、アニメが上映されるという教室では、なんと時間つぶしにスマブラ大会が行われていました。
自己紹介もなく「やりなよ」ってノリでおもむろに手渡されるスウィッチのコントローラー。
なんとなく、思い出します。
「外国人は日本人とマッチングすると怖がる」
そんな半ジョークを聞いたことがある気がします……。
スマブラについてですが、まだスマブラがwiiかなんかだった頃、不登校の友達のおうちでよくやっていました。
不登校君の強いこと強いこと……チキンはいつもビリだったのを思い出します。
というわけで、チキンのプレイ練度はそう高くないどころか恐らく下の上がいいところでしょう。
ぬめった手で握りしめたコントローラーで選んだキャラはマルス
なぜなら昔、使っていた気がしたからです。
結果は、6人中3位でした。

悲しみのチキンの前に、もう一戦チャンスが与えられます。
チキンはなんとなく、ピカチュウを選びました。
遠距離で攻撃したいな~って思ったので。
無事試合が始まり、健闘もむなしく1乙したあたりで、チキンの頭の中で何かが弾けました。

この感覚を、俺は知っている……。

そう、DMCのコマンド入力型戦闘を思い出したのです。
そこからのチキンの快進撃は自分でもびっくりするほどでした。
DMCに比べたら、簡単すぎるほどです。
何しろ遠距離と近距離を同時に使う必要も、スタイルチェンジしたりする必要も、なんなら敵をロックする必要もないのですから……。
もはや敵の動きは簡単に見切れます。
電撃で敵の戦場復帰を許さず、頭突きを食わらせては、しぶとく戦場に戻り続けるデビルピカチュウの誕生でした。
誰がピカチュウを使っているんだ?という声が上がり始めます。
最後の一人を電撃と頭突きのコンボで、反撃の隙も無く場外に追いやったデビルピカチュウ。
「マジでよかったよピカチュウ!」
そんなことを言われました。
「いつかアクションゲー激つよの謎のアジア鳥として人間をビビらせたい」というのチキンの夢のひとつが叶った瞬間でした。
ありがとうDMC。
ありがとうカプコン。そして任天堂。
今日ほどDMCをプレイしていてよかったことはない……そう胸に感謝を刻んだチキンの横で、スネイルさんはちょっと引いていました。
悲しいね。

アニメ上映会

さて、今回見たアニメは以下になります。

・四月は君の嘘(1-2話)
・Dr.Stone(1-2話)
・かぐや様は告らせたい(1話)

どうも雰囲気的に、メンバーの誰かが推してる作品を推すための催しという感じでした。
なかなか名作ばかりでしたね。
私は四月は君の嘘を見たことがあるようなないような、それ以外は全く見たことがなかったのですが、Dr.Stoneめっちゃおもろいじゃん……。
あとユーチューブに外国人の反応動画とかたくさんあるの知っていると思うのですが、みんなナチュラルにあんな感じです。
ナチュラル応援上映。
今まで私は映画館絶対静粛主義だったのですが、こういうラフな楽しみ方もあるんだなぁって昨日映画館行った時も思いました。
せっかく友達と来てるんだから、面白いところは笑い合って、キツいシーンでは変な声出して楽しもうよ。
メルボルンでぼっち映画した時は周りが騒がしくてぷりぷりしてしまったのですが、楽しみ方の基準が違うのでしょうがなかったんでしょうね。
友達と行くとこんな違うのかって驚きでした。

上映会自体は何事もなく……というかバスの時間があるので途中で退室しました。
バス組は、9時半の最終バスに乗り遅れると1時間半かけて本物の暗闇下山になることになります。
ナチュラルに、危ない。
バス停でバスを待ちながら、スネイルさんと誰がレズビアンだったかについて話し合いました。
スネイルさんが「ソフトボールをやってる女の子は絶対にレズビアン!」と主張していてさすがに偏見が過ぎるので笑いました。
チキンはDr.Stoneありだと思うんですよねぇ……何とは言わないけど!
スネイルさんはないって言っていました。


オタクは国境を越えても尚、相容れない難しい生き物なのだと痛感した一日なのでした。

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