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Weekly FE名古屋2021-22 #3

今週のTopics

① 山形に連勝してB2単独首位浮上
② 故障者続出、先行き不安な佐賀と熊本
③ 開幕6連敗の東京Zと連敗ストッパーFE名古屋

山形に連勝してB2単独首位浮上

 第3節の相手は開幕4連勝中の山形ワイヴァンズ。FE名古屋としては前節の福島戦から中3日での試合となりましたが、連勝してB2単独首位に浮上することができました。

 今節はGame1,2ともに笹山石川の2ガードにランダル、ルーク、JJの3BIGというスターティングラインナップ。前節の福島戦で効果的だったラインナップを引き継いだ形ですね。これがGame1の第1Qで大ハマりしていきなり26-6のラン。Game2の第1Qこそやや停滞しましたが、概ねこのラインナップは効果的に機能していたと思います。
 ただGame1では、序盤での笹山のファウルトラブルが第2Q以降に突き放せない原因の一つになったような気もするので、そこは今後の課題だと思います。笹山と石川を並べるラインナップはインパクトがありますが、どちらかがファウルトラブルになってしまうと、そのラインナップを組めないだけでなくPGの控えをも失ってしまうことになりかねないので、起用のバランスには注意する必要がありそうですね。宮崎のPG起用にも期待がかかります。最終兵器PGランダルという作戦もあるかもしれませんが(笑)

宮崎恭行(mameさん)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

 またこの山形戦では、ここまで成功率22.2%だったエヴァンス ルークのフリースローに改善が見られたのも大きなポイントでした。Game1は10本中8本成功、Game2も5本中3本成功と、及第点以上の確率で決めてくれています。フリースローというのは技術以上に精神面の影響が大きいですし、これでいいイメージをもって今後も決め続けていってほしいです。
 そしてそのルークは、フリースロー以外でも福島戦に続いて活躍を続けています。なによりディフェンスでの奮闘がいいですね。203cmと他チームの外国籍ビッグマンと比べるとややアンダーサイズですが、持ち前のハードワークでプレッシャーを掛けて上手に守っています。

エヴァンス ルーク(おくかずさん)

(写真提供:おくかずさん(@kazuhiro4798))

 一方で少し元気がないのはブライアン・クウェリ。オフェンス面での貢献度は高いですが、ディフェンス面ではインサイドを守れることに加えて機動力もあるルークと比べるとやや使いにくさを感じてしまいます。クウェリがいる時間帯には2-3ゾーンを使うときもありますが、コーナーからコーナーにスイングする選手を捕まえきれずにフリーの3Pを許す場面も散見されたので、クウェリ以外の選手も含めてそこは要修正だと思います。ただ、Game2では点差が開いたこともあって第4Qにはクウェリがいるときのオフェンスディフェンスをいろいろと試すことができましたし、今後に向けて改善されていくことを期待しましょう。
 なお、ゾーンディフェンスについて詳しくはcyndiさんのnoteもぜひ!

故障者続出、先行き不安な佐賀と熊本

 B2全体の順位を見ると、山形同様にここまで全勝だった香川も越谷に連敗し、全勝のチームがいなくなりました。1敗はFE名古屋のみ、2敗は仙台、山形、西宮、香川、福岡、熊本と、まだ第3節なので当然ですがどこが抜けだすのか全く分かりません。一方で下位を見ると、青森が奈良に1勝して開幕連敗を脱出。残る全敗チームは東京Zのみとなりました。
 全体を見ていて気になるのが各チームの故障者です。FE名古屋では相馬が6~8週間の離脱となりましたし、他のチームにも程度の軽重はあれど主力選手に故障者が出ており、特に佐賀と熊本はなかなか厳しい状況となっています。

 佐賀については、開幕から中西佑介ギャレット・スタツが離脱していることに加えて、前節に西裕太郎が膝の前十字靭帯の損傷で故障者リスト入りし、さらに今節のGame2ではマイルズ・ヘソンも出場できませんでした。ヘソンについては程度が発表されていませんが、これが続くようなら残された選手、特にレイナルド・ガルシアとファイ・パプ月瑠は毎試合ほぼフル出場を強いられることになりかねません。故障の連鎖が起きる前に、一刻も早い復帰あるいは新戦力の獲得を期待したいところです。

 熊本はと言うと、前節にジョーダン・ハミルトンが利き手親指の脱臼骨折で故障者リスト入り。入れ替わりでさっそくカイル・バローンの加入が報じられましたが今節には間に合わず、その今節、ベンジャミン・ローソンが負傷して途中退場となってしまいました。顔を押さえて倒れていましたが、仮に鼻骨の骨折などであれば、数週間の離脱は避けられないと思います。特に熊本に関してはそもそもロスターを11人で編成しており、故障に弱いチーム編成となっています。そこでこの故障者の連発は泣きっ面に蜂というしかないですが、残されたメンバーで怪我なく頑張ってもらいたいと願うとともに、何よりローソンが軽傷であることを祈っています。

 今節はその佐賀と熊本が直接対戦し、1勝1敗の痛み分けとなりました。次節は佐賀が西宮と、熊本が奈良との対戦になっていますが、遅れていた他チームの外国籍選手も続々と合流する中、故障者に悩む両チームが今の順位をキープできるか、今後の試合に注目していきたいと思います。

開幕6連敗の東京Zと連敗ストッパーFE名古屋

 さて、FE名古屋の次節の相手は、開幕6連敗で未だ勝ちなしの東京Zです。今季の東京Zは例年以上に苦しんでおり、6試合中5試合が二桁点差の負けで、6試合を通して後半にリードした場面が一度もないという状況です。

 試合内容はとにかくターンオーバーが多くて、ターンオーバー数が最少のFE名古屋とは5本もの差があります。その内容も悪く、チャレンジしてのミスというよりは単純なパスミスやボール運びでのミスが目立ちます。ガード陣は元気な若手が揃っていて勢いに乗せると怖いですし、タイムアウト明けのセットオフェンスなどは悪くないので、FE名古屋としては東京Zのオフェンスが形になる前に積極的にプレッシャーを掛けてミスを誘いたいところです。

 ディフェンスについては主に仙台戦の印象ですが、相手の強みに特にフォーカスして守り、相対的に確率の悪い部分は半ば捨てている印象がありました。例えば、田中成也とデビン・オリバーの2人にマンマークを付けて、残りの3人でゾーンを敷くトライアングルツーなどは、渡辺翔太と月野雅人の3Pシュートの成功率が低いと踏んで仕掛けてきた作戦ではないかと思います。スコアラーが揃うFE名古屋に対してここまで極端なことはしてこないかもしれませんが、試合展開によっては、今季ここまでシュートの調子がよくない鹿野やJJがどれだけオフェンス面で貢献できるかが勝敗に影響するかもしれないので、活躍に期待しましょう。

鹿野洵生(mameさん)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

 東京Zの印象はそんなところで、現在の成績を考えてもFE名古屋としては確実に2試合勝利したいところですが、ひとつ不安要素があります。それは、FE名古屋の連敗ストッパー癖です。過去を振り返ってみれば、16-17シーズンには信州の13連敗を、18-19シーズンには金沢の8連敗をストップし、20-21シーズンには開幕8連敗中の愛媛に初の勝ち星を献上しています。
 もちろん連敗中の相手だからといって油断するようなことはないと思いますが、それでもどこか、今までのFE名古屋は相手に合わせた試合をしてしまうようなところがありました。今節は、そんな悪癖からもREBORNしたことを見せるいい機会だと思います。
 しっかりと2つ勝って、みんなでブイ!ブイ!…じゃなかった、みんなで勝利のハンズアップをしたいですね!

FEgirls(KOSIさん)

(写真提供:KOSI1200さん(@dokudempa))

今節のハイライト


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