Weekly FE名古屋2021-22 #11

今週のTopics

① REBORNの名に恥じぬ連勝
② もういくつ寝ると特別指定選手契約（たぶん）

REBORNの名に恥じぬ連勝

　今節の相手は西宮ストークス。前節の香川ファイブアローズ戦に続き、FE名古屋としては2週連続の東西首位決戦になりました（厳密には香川が金土開催で連勝しているため対戦時点では西宮は西地区2位）。

　試合は両日とも西宮が先行する展開で、Game1では最大12点、Game2では最大14点のビハインドを背負ったFE名古屋でしたが、粘り強く戦って連勝を飾ることができました。
　特に、第1Q、第3Q、第4Qと三度にわたって10点差前後の差を付けられながらも見事にカムバックしたGame1は素晴らしかったです。この勝負強さは昨季までのFE名古屋に足りなかった部分でもあり、生まれ変わったFE名古屋の強さを感じた2試合でした。

ランダルは両日ともに22得点でチームをけん引
（写真提供：ばんばんさん（@banno_sports））

　昨季のFE名古屋は、第1Qでビハインドを背負った試合の勝率は33.3％（6勝12敗）。ビハインドを背負っているわけなので全体の勝率（62.1％）よりも低くなるのは当たり前ですが、とはいってもまだ第1Qであることを考えると少し低すぎる印象でした。また、前半の得失点差の平均が+3.2点であるのに対して後半の得失点差の平均が+1.0点であるなど、昨季のFE名古屋は先行逃げ切り型のチームだったと言っても過言ではないでしょう。
　それが今季は、第1Qでビハインドを背負った試合でも勝率は72.7％（8勝3敗）となっています。さらに、前半の得失点差の平均が+6.3点であるのに対し後半は+8.7点。これは、コーチ陣の試合中における修正力と、選手たちの戦術遂行力の向上によるものであることは間違いありません。

ハーフタイムの作戦会議
（写真提供：Kenjiさん（@Kenjiy0917））

　一方で、今季はここまで18勝3敗（勝率85.7％）の好成績を残していながら、全21試合のうち半分を超える11試合で第1Qをビハインドで終えている点は課題といえるでしょう。試合の立ち上がりで甘く入ってしまい、後半に猛追するも時すでに遅し、という負け方は天皇杯での茨城戦や平日開催の福島戦でも見られたものです。自分たちの目指す形にハマったときの破壊力は攻守ともに素晴らしいものがあるだけに、それを一試合通して継続できるようにさらにレベルアップさせてほしいと思います。
　また、試合開始から終了まで高いクオリティを継続させるためには、スタートで出る選手たちだけではなくベンチスタートの選手たちの活躍も必要不可欠です。完全に殻を破った感のある林瑛司や今節のGame1で素晴らしい活躍を見せた宮崎恭行はもちろん、今季はまだその本領を発揮し切れていない鹿野洵生や、そのポテンシャルに誰もが期待する会田太朗といった、昨季からの契約継続組の活躍に期待したいですね！

3P以外での貢献も目立った宮崎
（写真提供：Masatoさん（@Matatotan））

もういくつ寝ると特別指定選手契約（たぶん）

　12/6(月)～12/12(日)で開催されていたインカレも終了し、今季も特別指定選手契約の季節がやってきました。B1では、広島がさっそく特別指定選手2人、プロ契約2人と、インカレが終わったばかりの大学生4人の加入が一度に発表されて話題になっていますね。

特別指定選手契約とは
・22歳以下の日本人選手が対象
・現所属チーム（大学や高校など）での選手登録を維持したまま登録可能
・通常の選手登録枠（13名）とは別に最大2名まで選手を登録可能

　現所属チームでの選手登録を維持したままBリーグでプレーできるため、卒業を控えた大学4年生はもちろん、将来のプロ入りを見据えて早い段階でプロを経験したい大学1～3年生や高校生が加入することもあり、注目してみるとなかなか面白い制度です。
　過去を遡ってみると、成田正弘（引退）、野﨑零也（現FE名古屋）、伊藤大和（現青森）、林瑛司（現FE名古屋）、ジャワラ・ジョゼフ（現大阪）、土屋大輝（現早稲田大）といった選手たちがFE名古屋の特別指定選手として活躍しました。

　FE名古屋はBリーグの開幕初年度から全てのシーズンで特別指定選手契約の制度を利用しており、恐らくは今季もこの制度を利用するだろうと思います。
　ということで、毎度のことながら何の根拠もない僕の憶測になりますが、今季の特別指定選手としてFE名古屋に加入するかもしれない選手リストを作成してみましたので、酒の肴程度にお楽しみいただければと思います。

候補① 土屋大輝（早稲田大3年／PG／173cm）

　昨季の特別指定選手。帯同期間は3か月足らずでしたが、21試合で平均8.3分出場、2.8得点1.1アシストの成績を残しました。15分を超える出場時間を得て二桁近い得点を残すこともあり、しっかりとチームの戦力となっていたと言ってもいいのではないでしょうか。
　今年は秋の関東大学リーグ（1部）で得点ランキング5位、アシストランキング6位という堂々たる成績。インカレでは残念ながら2回戦敗退となりましたが、個人としては平均18.5得点9アシストという数字を記録しています。
　B1からも声が掛かることは間違いなさそうですが、どうかもう一度FE名古屋に・・・

候補② 笹山陸（筑波大3年／SG／185cm）

　今オフに名古屋ダイヤモンドドルフィンズから加入した笹山貴哉の弟。昨季はその名古屋DDと特別指定選手として契約しましたが、出場は1試合に留まりました。
　筑波大での今季は、秋のリーグ戦で平均6.5得点、3P成功率37.1％を記録しています。インカレでは3Pが15本中2本成功の成功率13.3％とシュートタッチに苦しみましたが、ダブルオーバータイムまでもつれた日大戦では重要な場面で相手を突き放す3Pを成功させるなど見せ場を作りました。
　最高学年となる来年、層の厚い筑波大の中でひときわ輝くために、FE名古屋でその牙を研いでみませんか？

候補③ 横地聖真（筑波大2年／SF／191cm）

　愛知の学生バスケ好きならその名前は聞いたことがあるでしょう。春日井市立岩成台中のときに全中の6試合で平均41.3得点という驚異の成績を記録してチームを全国2位に導いたあの横地聖真です。高校は福岡大濠に進み、前述の土屋大輝や現在FE名古屋に練習生として帯同している川島聖那の1年後輩としてインターハイ優勝も経験しました。
　筑波大でも2年生ながらローテーションに食い込んではいるものの、中学高校時代の活躍からするとさらなる活躍を期待したいところです。そのためにも、地元愛知でプロの舞台を経験してみるっていうのもいいんじゃない？いいよね！？

候補④ 浦野泰斗（中京大4年／PG／170cm）、中崎圭斗（中京大4年／PF／194cm）

　杉本慶や伊藤大和、林瑛司など、FE名古屋と中京大の間には太いパイプがあるのは皆様ご存知の通り。今季もそのルートで選手が加入する可能性は十分にあると思います。中京大に関しては公開非公開含め練習試合などで実際にプレーを見ることも多く、スカウティングが外れにくいというメリットもありますからね。
　候補になりそうなのは、キャプテンも務めたスピードスター浦野泰斗か、PFながら西日本学生バスケットボール選手権大会で3P王を獲得したこともある中崎圭斗あたりでしょうか。
　浦野泰斗は、石川海斗、笹山貴哉、宮崎恭行というそうそうたる顔触れのPG陣から学びつつ、そのスピードを生かしてまた違ったタイプのPGになれそうです。中崎圭斗なら、今季のFE名古屋にはいないストレッチ系の日本人ビッグマンとして役割を見出したいですね。会田太朗のおしりに火を点ける役割も果たしてほしいところです。
　ちなみに中崎圭斗は、土屋大輝＆川島聖那と同じ福岡大濠出身で彼らの1年先輩にあたります。こうなったら前述の横地聖真も中崎圭斗もまとめて獲得して、FE名古屋を福岡大濠で染めましょう（笑）。
　大学バスケはどうしても関東に注目が集まりますが、今季の林瑛司のブレイクを見てもわかるように関東以外にもいい選手はたくさんいます。我こそは！と意気込む東海学生の諸君、君もFE名古屋で名を上げてみないか！？

候補⑤ 中野友都（中京大1年／SG／184cm）

　1年生にして今年の中京大の得点リーダーに登り詰めたスーパールーキー。高校（九州学院）でのウインターカップで平均38.3得点を記録した勢いそのままに、大学バスケでもその得点能力を余すところなく発揮しています。インカレでは、日体大戦でチームの59得点のうち23得点を一人で稼ぎました。
　1年生ということでやや線も細く、今季の特別指定選手契約は時期尚早かもしれませんが、早めに声をかけておきたい逸材であることは間違いありません。まだ大学の単位なども気になる学年ですが、FE名古屋なら大学に通いながらでもチーム練習に参加できると思いますし、一度練習に招待してみようそうしよう。

終わりに

　と、いろいろ紹介してみましたが、大学バスケはBリーグ以上に裾野が広くてとてもじゃないけどチェックしきれなくて、想像もしてなかった角度から特別指定選手が発表されるのが通例です（笑）。
　ちなみにFE名古屋は、例年1～2月ごろに特別指定選手契約の発表があることが多いです。もちろん、本人の事情や所属する大学の事情もあって前後すると思いますので、発表まで首を長～くして待ちましょう！