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Weekly FE名古屋2021-22 #4

今週のTopics

① 東京Zに連勝でB2首位キープ、他クラブの結果は?
② 勝手に選ぶB2月間MVP
③ 天皇杯3次ラウンド注目の3試合

東京Zに連勝でB2首位キープ、他クラブの結果は?

 第4節の相手は開幕6連敗中のアースフレンズ東京Z
 FE名古屋は、Game1の前半はつまづいてしまったものの後半に立て直して勝利を掴むと、Game2は前日の勢いそのままに序盤から危なげない展開で快勝し、アスフレ連敗爆弾を爆発させずに次の相手(福島)へ回すことができました。
 試合内容はというと、両日とも3Pの成功率が上がってこない中でも別のオプションを上手く使って点差を広げることができたところは、選手層の厚さというか地力の高さを感じました。
 Game1では前節までオフェンスでまだ実力を発揮しきれていなかったジェレミー・ジョーンズが23得点の活躍を見せてくれましたし、Game2ではエヴァンス ルーク、ブライアン・クウェリの2人がインサイドで得点を重ねるなど、日替わりでヒーローが現れる形は長いシーズンを戦う上で大きな武器になりそうですね。

ジェレミー・ジョーンズ(mameさん)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

 これでFE名古屋は7勝1敗でB2単独首位をキープ。一方で、今節は他クラブの試合で意外な展開がいくつか見られました。

 まずは西宮vs佐賀
 ここまでは主力選手の怪我に苦しんでなかなか思うように成績を伸ばせない佐賀でしたが、今節からインサイドの要であるギャレット・スタツが復帰するとGame1では見事に西宮から勝ち星を奪いました。
 Game2は西宮の逆襲に遭いましたが、スタツの怪我明けでチーム作りもまだ道半ばということを考慮すると、佐賀としては及第点、そして西宮としては痛い結果になったのではないかと思います。

 続いては奈良vs熊本
 ジョーダン・ハミルトンの代わりに補強したカイル・バローンが今節も間に合わず、さらに前節にベンジャミン・ローソンも怪我で失ってしまった熊本。奈良のデイビッド・ドブラスが欠場したGame1こそものにしたものの、Game2ではフルメンバーが揃った奈良(マンガーノが負傷退場してしまいましたが)の前にあえなく沈んでしまいました。
 最後はフリースローで勝ちを掴むチャンスが都合2回もあったにもかかわらず、それを決めきれなかったのは相当痛いところでしょう。

 その他、福岡vs越谷の福岡(Game2)仙台vs愛媛の愛媛(Game2)香川vs青森の青森(両日)など、下馬評で劣るチームがあわや金星、というところまで追い詰める試合が多くありました。
 まだ開幕して一桁試合なので当然と言えば当然ですが、どのチームもなかなか侮れませんね。一方で、何れも後半に逆転されての敗戦となったことを考えると、勝負所でのプレーの精度というのが強いチームと弱いチームの差だという見方もできるかもしれません。
 それにしても今節の青森ワッツの臼井弘樹はよかったですね。Game2などはほぼon1で戦っていた青森でしたが、それでもここまで戦えたのは間違いなく臼井の活躍のおかげだと思います。ライアン・リチャーズの欠場が続きますが、臼井がこのレベルで活躍できるのであれば、リチャーズが復帰したら(後はできればレナルド・ディクソンをフォワードタイプの選手に入れ替えられたら)、今後面白くなってくるのではないでしょうか。

 FE名古屋の11月は、愛媛戦の後、福島との平日1試合を挟んで青森、奈良、佐賀と順位表では下位に位置するチームとの対戦が多いですが、当然ながら安心できる試合は一つもありません。一つ一つしっかり戦って、確実に勝利をものにしていきましょう!

勝手に選ぶB2月間MVP

 B2は今節で10月の試合はすべて終了しました。ということで、(公式がやってくれないので)勝手にB2月間MVPでも選出してみようと思います。
 B1では月間MVPってあるんでしたっけ?勝手にやってる自分が言うのもなんですが、こういうのあると楽しいですよね。NBAにならって、東地区と西地区でそれぞれ選出してみました。

B2月間MVP(東地区)

 アイザック・バッツ(越谷)

10月の1試合平均成績
 15.8得点
 16.6リバウンド(B2第1位)
 FG成功率76.0%(B2第1位)

 わかっちゃいるけど止められないの代名詞。その巨体でゴール下を制圧し、開幕早々に3人目の外国籍選手を失ったチームを支えました。
 インサイドでの安心感はチーム全体の3P成功率の向上にも貢献している印象で、松山駿や鎌田真といった若手の活躍とも無関係ではないと思います。さらに滋賀からジョナサン・オクテウスという武器も手に入れ、その凶悪さはより増した感がありますね。
 昨今のB2のスモールラインナップの流行に待ったをかけられるか、今後も要注目です。

アイザック・バッツ(mameさん)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

次点:エヴァンス ルーク(FE名古屋)
 FE名古屋のディフェンスの要として活躍。合わせからの得点でもチームに貢献しました。苦手のFTも復調傾向です。

B2月間MVP(西地区)

 レイナルド・ガルシア(佐賀)

10月の1試合平均成績
 26.5得点(B2第1位)
 7.4リバウンド
 4.2アシスト
 3.5スティール(B2第1位)
 フリースロー試投数81本(B2第1位タイ)

 2位以下を大きく突き放す圧倒的な得点力で故障者続出の佐賀を支えたレイナルド・ガルシア。積極的なドライブからファウルをもらってフリースローで確実に得点を重ねる姿は、その風貌も相まってB2のジェームズ・ハーデンそのものでした。
 また、ディフェンスでは長い腕と読みの鋭さでスティールを量産しています。負けはしたものの、熊本とのGame1での34得点4リバウンド5アシスト8スティールの活躍は圧巻でした。
 ギャレット・スタツの復帰で役割が分担されて個人成績も落ち着くのか、それともインサイドの軸を得てさらに破壊力を増してくるのか、楽しみであるとともに他チームのブースターとしては恐ろしい限りです。

レイナルド・ガルシア(yukaさん)

(写真提供:yukaさん(@rizing_yuka))

次点:テレンス・ウッドベリー(香川)
 平均22.9得点はガルシアに次ぐB2第2位。3P成功率51.5%は脅威の一言です。終盤の勝負強さも健在でした。

天皇杯3次ラウンド注目の3試合

 さて、今週末はBリーグはお休みで天皇杯の3次ラウンドが行われます。Bリーグ同様、バスケットLIVEで全試合ライブ配信されますし、B1とB2、あるいはB1とB3の対戦を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
 プチ情報としては、B1は今週水曜日(10/27)にもリーグ戦があるため、スケジュール的にはB2,B3が有利な日程となっています。B1を相手に下克上を狙うB2,B3のクラブとしては千載一遇のチャンスですね。とはいえ、B1はB1で下位カテゴリには負けられないというプライドもあります。
 中には、リーグ戦のさなかに天皇杯、しかも勝ったら最大で3日連続の試合なんて罰ゲームじゃないか…というクラブもいたりいなかったりするかもしれませんが、ファンとしてはそんなの全く関係ない話ですし、とにかく目の前の試合を楽しんでいきましょう!
 ということで、個人的に注目の3試合を紹介したいと思います。

○三遠ネオフェニックス vs 越谷アルファーズ(10/31(日)11:30)

 Bリーグ創設以来ずっとB1に所属している三遠ネオフェニックスですが、実は天皇杯でB2のクラブに勝利したことがありません。第93回天皇杯では愛媛オレンジバイキングスに、第95回天皇杯では当時B2だった信州ブレイブウォリアーズに敗れています(その他の年はB2との対戦なし)。
 過密日程の中でリーグ戦と並行して行われる天皇杯をどれほど重要視しているかはわかりませんが、そろそろB1クラブの意地を見せたいですね。今季は選手も多く入れ替わってここまではまずまずの滑り出しを見せているだけに、天皇杯でもしっかりと実力の程を示したいところです。
 一方の越谷アルファーズは、滋賀からジョナサン・オクテウスが加入して、B2クラブとしては間違いなく上位の戦力を抱えているクラブとなりました。まだ連携面の不安はあるかもしれませんが、今後のB2のリーグ戦に向けての腕試しとしてB1クラブと対戦できるのは良い機会だと思います。
 一時期のシーホース三河を支えた桜木JR&アイザック・バッツのコンビが同じ愛知のB1クラブである三遠を相手にどんな試合を見せるのか、という点でも注目ですね。

○広島ドラゴンフライズ vs 仙台89ers(10/30(土)17:00)

 大型補強の甲斐あってB1の首位を快走する広島ドラゴンフライズ。アイザイア・マーフィーの長期離脱というアクシデントもありましたが、辻直人、寺嶋良、青木保憲、船生誠也といった面々を獲得しただけあってさすがに層は厚く、相手がB2上位の仙台89ersとはいえ普通にやれば広島の勝利は固いでしょう。
 ただここで注目したいのは、仙台には、今オフの大型補強の煽りを受けて広島から移籍した田中成也&荒尾岳がいるということです。特に田中成也に関しては、広島からの移籍時のコメント、そして仙台への加入時のコメントからもチームを追われた悔しさがにじみ出ており、この試合に懸ける想いは並々ならぬものがあると思います。
 広島のフロントの判断が間違いだったと証明できるのか、2人の活躍に期待がかかります。

○茨城ロボッツ vs ファイティングイーグルス名古屋(10/30(土)19:00)

 こちらは昨季B2に所属していたクラブ同士の対決となりました。
 茨城ロボッツとFE名古屋といえば、2017-18シーズンには最終節までもつれ込む順位争いの末、たった1勝差でFE名古屋がB2中地区優勝を果たして茨城のB1昇格の夢を断ち切ったり、その当時FE名古屋でB2の3P王を獲得した福澤晃平が移籍して現在は茨城でプレーしていたりと、因縁少なからぬ相手でもあります。
 そんな両チームの今オフの動きは対照的で、昇格した茨城が主力の多くを残留させてピンポイントの補強でB1に挑戦している一方で、B2に残留したFE名古屋の方が大型補強で選手の多くを入れ替えて今季に臨んでいるというのも興味深いところです。
 また、茨城ロボッツはおそらくこの試合がアジア枠のハビエル ゴメス・デ・リアノのデビュー戦となりそうです(その前に平日の三河戦でデビューするかも)。FE名古屋としては、ハビエルの実弟であるホアン ゴメス・デ・リアノの所属するアースフレンズ東京Zに連勝したばかりであり、デ・リアノ兄弟との連戦になりますね。
 兄・ハビエルが弟・ホアンの仇を討つことができるのか、という点でも注目してみたいと思います。

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