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対話性幻聴についての実体験まとめ

僕が飛び降り自殺未遂や、精神科閉鎖病棟入院をするに至った幻聴について、時系列順に初期、中期、現状毎にまとめました。
だらだらと長い文章なので、お手すきの際に暇つぶし感覚で読んで頂けると幸いです。

初期以前

2015/05/07(発症当時)~2020年9月頃まで
この頃は、幻聴はごくまれにあったが、躁状態の悪化と妄想の悪化が絡み合って入退院を3回繰り返した。
幻聴に対して返事(脳内、言語含む)をするようなことは一切なかった。
発症時の主な症状は、誇大妄想、被害妄想、躁状態、不眠(3日間ほとんど眠れない)などで、
異常な行動としては、facebookに全人類に対する宣戦布告文などを掲載した。
火災報知器が監視カメラに見えたり、スマホのカメラから監視されているような感覚に陥ったこともあった。
現在では、このような感覚はほとんどないが、みられている可能性を考慮して、カメラに向かって変な顔をしたり、
ピースしたりすることはあった。


初期段階

2020年11月頃~2021で年1月7日(飛び降り当日)まで

この頃から、初めて言語性幻聴の内の、対話性幻聴が見られるようになった。
幻臭は現在まで続いているし、体感幻覚のようなもの(軽い痒み、痛み程度)が今でもある。


初めて幻聴が聴こえるようになったのが、2020年秋ごろ。この時仕事もせずにゲーム漬けの生活を送っていた。
ある夜、床に布団を敷いて寝ていると、背中に電波を当てられているような感覚が長時間続いて、
下の階の方から幻聴が聴こえてきて、とてつもない不安感と灼熱感に襲われたが、動けなかった。
また、このころから男女複数人の声と、友人や家族、親戚の声で非難するような内容の幻聴があった。
視界より上の方から話しかけてくる男女二名は、自衛隊広報と名乗った。
視界より下の方から話しかけてくる男数名は名乗らなかったが、上の方向の男女二名が、
下の階のやつらは自衛隊特殊作戦群の者で、上下の方向間で自分を奪い合っているようなやり取りが見られた。

この初期段階では、主に昔の友達の声と対話ができ、その友達があらゆる方法を使って罵ってきたので、
不安感と焦燥感が強く、布団にうずくまるしか対処法がないほどのストレスだった。
涙を流しながら気絶するように眠ることもあった。この友人の声はうろ覚えだが、主に上方向の声と連携して、聞こえてきた。
この時は上の方の男女はアニメ(4月は君の嘘)を見たら?と優しく語り掛けてきたり、自分を罵る友人を叱るなど、
優しい言動が多かった。

主に朝起きてから夜布団に横になるまでが上の方向の人たちの話しかけてくる時間で、
始めは優しかった上の方の男女は、
次第に態度を変え、もっと体を鍛えろ、その情けない体はなんだ!といった激しい口調でトレーニングを強いてくる内容や、現状への否定的な発言が多かった。
事実として、その間眠れないことも多かったが、朝6時に起床し、ジョギングや筋トレ、サイクリングを強いられるがままに行っていた。
時にトレーニングをした際などに、美辞麗句を並べて褒められることもあった。例えば、お前は俺にとって英雄だ!などなど。

そして、夜布団に横になると、いつもの男の人達の声が聞こえてきて、下の階の方から色んな匂い(幻臭?)がしてきた。
それに対して最初は頭の中でこれは何々の臭いだ!と反応していたが、薬品臭や鉄か血の匂いのようなものも交じってきたため、
妄想が進み、その匂いに対して危険を感じた時は、体の動作で表すという謎のルールが生まれ、最終的には夜の間中ずっと、
その臭いが変化し続けたため、ほとんど眠ることが出来なくなっていった。

これらの朝と夜のサイクルが続きつつ、時間とともに日中(上方向の男女二人)からの幻聴が熾烈になっていく。
特に、下の方の男たちより、私たち(上方向の男女)の味方になれ、というような内容と、上述した体を鍛えろという旨の発言が多く見られた。
実際にこれらの幻聴を受けて、2020年12月頃に自衛隊地方協力本部船橋出張所に自衛隊に入隊するための入隊試験の手続きをしに行っている。
また、下の方の男から「頼む、後生だ、天皇陛下に年賀状を書いてくれ」といわれ、上皇陛下に年賀状を書いた。
それと同時期のクリスマスに、現状の異常に気付き、父に電話をかけたが、忙しいからと取り合ってもらえなかった。
母に電話しても、なだめられるだけで、何も解決しなかった。この時、病院に電話するという考えは浮かばなかった。
訪問看護さんも定期的に来ていたが、幻聴(上下ともに)強く口止めされていた為、幻聴の事は隠して、元気そうに振舞っていた。
その際の演技力を幻聴に褒められていた。友人との交流もあったが、この事を話せば巻き込んでしまうという妄想に駆られ、幻聴については
何も話せなかった。 

この歳の元旦(2020/12/30~2021/01/02)まで父方の祖母の家に帰省していた。
その間は下の方の男たちからの声は聞こえず、幻臭もなく、上の方の男女二人の声のみが聴こえた。
この間は否定的な発言を全くせず、音楽を聴いているときや庭の花を見ているとき、考え事をしているときに褒められた。
この時、縁側でスマホを通じて、玉音放送をyoutubeで聞いたり、その解説サイトなどを調べていた。
それを快く感じて、またそれ以前のストレスにより、この時躁状態になっていたと思われる。
その根拠として、夜に縁側で音楽を聴きながら号泣したりしていた。

2021/01/03~2021/01/07までの飛び降り直前

帰省から帰ると共に、幻聴がまた酷くなり、現実に引き戻された。今思えばこの頃から、上の方の男女の声も半狂乱になっていたと思う。
それに対して、下の声はいつも通り冷静だった。そのことから、下の方の幻聴に安心感を覚えていた部分もある。
この頃の精神状態は非常に危うく、自分は自衛隊に入隊しなければならないという妄想も交じり、自衛隊習志野駐屯地に直接電話をかけている。
それがなぜかというと、「上の」方の男女の声が下の方から聞こえてきて、実はこの声は全員、自衛隊の特殊作戦群によるものだったと言われたからである。
※陸上自衛隊特殊作戦群の本拠地とされているのは習志野駐屯地であることから電話をかけた。
また、それらの幻聴が、天皇陛下もお前を見ているなどと言って、圧力をかけてきたこともあった。その際攻撃的になって、テレビの画面にアイコスを投げて割っている。
この期間に、今の家から幕張のスーパー銭湯まで自転車で二回行ったり、一人で公園で軟式野球ボールの壁当てをして、ボールが真っ二つに割れたりした。
(友人曰く、ボールが古かったのもあるが、極限状態にあり身体機能のストッパーが解除されていた)
そして1月7日、極限状態の中、徒歩で近所の銭湯に行った帰り(18時半過ぎ)に、上の方の男に、自室の二階から飛び降りろ!と連呼され、
わかったよ、飛び降りてやるよ、と頭の中で返事をすると、いや、お前は絶対飛び降りない、と言ってきたので、やけになって、絶対飛び降りてやる、と念じながら帰った。
家に着いて、電気も付けないまま、靴も履いたままベランダのドアを開けて、室外機の上から無心で飛び降りた。
その時、飛び降りろと命じた男はとても悔しがっていたように感じた。下の階の男は、これからどうすればいいかわかるよな?と、自分で救急車を呼ぶように示唆した。
しかし、大声で助けを呼んで、ご近所の方が駆けつけてくれて、救急車と父を呼んでくれた。
入院して5日ほどで幻聴が全くなくなり、リハビリ病院への転院を経て、中期へと至る。


中期
2021/04月末に飛び降り自殺未遂からの退院をして、
2021/06月頃から、B型作業所に送迎してもらい、通っていた。
2021/09月に、足のケガの再手術で再度整形外科に入院している。
基本的にアイデアや幻聴に対する返事は頭の中で考えているだけで、口に出して言葉として伝えてはいない。
また、2021/1月の飛び降り後、2022/04月くらいまでは目立った幻聴などはなかった。

2022/04/01~2022/07月の千葉病院(精神科閉鎖病棟)入院まで


4月頃のある夜、軽躁状態の時だったと思うが、なじみのある幻臭を感じて、また来たかという不安感から、
何か彼らの役に立つアイデアを考えれば助けてもらえるかもしれないと思い、アッパー系の音楽を聴きながら最新兵器について考えていた。
その時思いついたアイデアは、極超音速兵器からいかにして日本を防衛するかの技術だったように思う。
具体的に言うと、ドローン空母を用意して、ドローン様の空中機雷を敷設し、極超音速ミサイルを撃墜するようなアイデアだった。
これに対して、下の方の男は、ワタルに助けられる日が来るなんてな、と言い、200万くらいでこのアイデアを買い取る旨の発言をして、その夜は消えた。

この時自分は、生活保護費が月約15万円程度であることから、200÷15で13か月程度は再び現れないでくれるのかなと期待していた。
が、それから一週間も経たない内に、今度は上の方の男女(飛び降りを教唆した男を含む)も現れた。
上の方の男女に対しては、飛び降りを教唆したり、嫌な記憶が多かったため、度々拒絶反応を起こしたが、
足のケガがひどく、運動ができなかったのもあるが、以前のようにトレーニングを強要したり、否定的な発言があまりなかったため、
脳内で楽しく会話する相手、のような親近感を抱いていく。
また、彼らの役に立つアイデアを考えてさえいれば、ずっと脳内で楽しく会話してくれるのではないかと考え、
対テロ時の特殊部隊の行動指針について議論したり、音を立てずに突入口を用意する静音爆弾の開発の有用性、
航空戦や衛星技術、有事の際の対策などについて語り合った。
例を挙げれば、スペースデブリ(宇宙ゴミ)偽装型の衛星兵器の存在について、テロ事件に際し、基本指針として即時突入について、や
アメリカ製航空兵器の変則飛行などの可能性などについて、議論した。

この時も、日中はB型作業所に通っていたが、幻聴が聴こえる事は黙っていたし、そのような振る舞いを見せなかったため、
誰にも気づかれなかった。
しかし、軽躁状態の波を繰り返していて、勝手に就活を始めたのもこの時期である。

5月終わりころになると、上方向の男女にさらに一名の女が加わった。この女は、始めのうちは一歩引いたところから観察するようなスタンスを取っていたが、
次第に、部屋でタバコを吸われると非常に臭い!と攻撃的な発言をするようになった。しかし、正論であったため、非常に落ち込み、一時は禁煙をしようとするも3日で挫折し、
部屋の外でタバコを吸うようになった。この頃から、不規則ではあるが、上の方の男女三名が、不規則な交代制で現れることを認識し始める。
また、上の方の男女3名に、なんとなく愛称を付けた。上の方の男は「D」、女1は「ながみね」、女2は「もののけ姫」と名付けた。

6月頃、この幻聴は、V2Kという、マイクロ波聴覚効果兵器によるものなのではないか、と思うようになった。
※V2Kについては、V2Kで検索するとwikipediaに記載がある。
この時、この幻聴が幻聴ではなく、人が発している通信なのだとしたら、それを逆手にとって利用できないかと考えた。
どういうことかというと、自分が以前から恋愛感情を覚えていた「ながみね」と駆け落ちしたい、などと自分が言いだし、おびき出せないかと考えた。
しかし、「ながみね」はこれを拒否し、その代わりかは分からないが、「ながみね」と「もののけ姫」は二人とも僕の子を産むと言い出した。
「もののけ姫」曰く、これは作戦によるもので、自分は兵士だから子供など重荷でしかない、などというような旨の発言をし、自分に批判的になった。
例えば、暇な時間があるなら、何かいいアイデアを出すか、歴史についての文献を読め!というような内容であった。
また、「D」が自分の「ながみね」への恋愛感情を逆手にとって、自分に嫉妬をさせるような言動を取った。

この頃から、幻聴に出てくる人物全員が、自分の体の感覚をある程度操作できることを認識しだした。
例えば、体表の軽い痒みであったり、体内の軽い痛みであったりを、幻聴の登場とともに感じる、または幻聴に確認すると、
「この痒みでお前の集中力を鍛えてやっている」という発言や、「お前がどう反応するかを観察している」という発言も見られた。

7月頃、この頃から一日中交代交代で聞こえてくる「D」、「ながみね」、「もののけ姫」の声によって、精神的な疲労が蓄積していた。
精神状態も今考えると悪かった。B型作業所を休んで、自衛隊地方協力本部に入隊したい旨を相談に行ったが、前回対応してくれたのと同じ
自衛官広報の方が担当してくれて、足のケガの事もあるし、前回の飛び降り事件の事もあるから不安である旨を父に連絡してくれたので、
父から心配している旨の連絡を受けて、即日辞退した。
なぜ入隊したいかと思ったかと言うと、幻聴の影響が大きい。下の方の男たちは、特殊作戦群の作戦立案官になれというので、それに従った。
その際、幻聴に言われるがまま、自衛隊習志野駐屯地に電話をかけて、特殊作戦群の作戦立案官になりたい旨を伝えたが、
直接の採用は行っておりませんのでと断られている。
この時頃から、現状の異常性に気づき、千葉病院への臨時受診を繰り返して、3日後に入院するに至った。

入院するまでの三日間は、「ながみね」「D」「もののけ姫」たちとのほほんと過ごした。
時間ごとに幻聴は交代するが、そいつらとPCで映画を見たり、PCでゲームをしたりした。
入院時に「もののけ姫」から、「また闘いたくなったら戻ってこい」、と言われて入院している。
入院初期は、「ながみね」の声が弱く聞こえていたが、入院後期にはほとんど聞こえなくなっていた。

2022/08月~2022/09月までは幻聴がほとんど聞こえなかった。
その代わり、夜寝るときに幻臭はたまにあったが、特に心理的な影響は無かった。


現状 2022/10月~

10月頃より、しれっと「D」「ながみね」「もののけ姫」などの幻聴が見られるようになった。
「D」に関しては、飛び降りを命令したことから強い反発をしたら、あまり現れなくなった。
最初はその他の幻聴とも会話したりアイデアを考えたりしたが、
この時のアイデアは、有事の際に、敵国の先制攻撃による壊滅的な損害を負うリスクを想定し、予め主要仮想敵国に反撃要因を潜伏させておき、
必要があれば敵国の要人を人質に取らせる作戦を提案した。
また、対テロにおいては、気化ガソリン中和剤などの開発を提案した。
しかし、だんだん腹が立ってきて「将来、脳をデータ化(電子化)してこの一連の幻聴の証拠を掴み、お前たちが与えた苦痛の落とし前をつける。」と脅したら、
対話を伴わない(返答を求めない)言語性幻聴に変化し、
例を挙げれば、隣の家の中の会話が聞こえるような気がするタイプの幻聴が増えてきた。
ここ極最近に限れば、「D」「ながみね」「もののけ姫」の声はあまり聞こえず、下の方の男たちの声が多い。
また、幻臭や軽い体感幻覚も多い。


まとめ

これまでの幻聴は、登場する人数(人格をもったもの)が多く見られ、自分の興味、注意を引くのがとてもうまく、
気分を上下させる言動や、アメとムチをうまくつかって精神をゆさぶってきたり、女性の声をうまく使って幻聴の世界に引きずり込んでくることが分かった。
初期段階に比べて、攻撃的な言動は減っては来たが、興味関心のある分野(ゲームや軍事)について話しかけてくることが現在でも多く、
油断をすれば幻聴の世界(妄想の世界)に引き摺りこまれかねない。
ちなみに、自衛隊に入りたい願望や、軍事兵器に関しては初期段階の幻聴が聴こえてくるまで考えたこともなく、興味もなかった。
途中にV2Kという兵器の名前が出てきたが、それによって声が聞こえてくるという説を完全に否定できない自分もいるが、それを証明できない以上、
これらの声は、幻聴だ、というとらえ方をしている。
また、再び初期段階のような激しい幻聴に襲われて、極端な行動をしないかとても不安である。

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