祖母備忘録


今日、とうとう半ボヤ騒ぎになった。
半、というのは電子レンジから煙がもうもう出ていたくらいで済んだからだ。

ガスで何かを焼きながら、電子レンジにおにぎりを入れ、時間配分を間違えて新しい電子レンジの底板を真っ黒にされてしまった。

家族がまだリビングに行っていなかったので気づくのが遅れ、何食わぬ顔でデイに行った。
リビングが真っ白になっているのに気付く頃には行ってきま〜すと呑気な声でお迎えの車に向かって行っていた。

デイから帰って来た祖母に、母が「ばあちゃん、電子レンジどうしたの?」と問いただすと白状したが、聞かなければ言わないつもりだったのか?と少し疑問である。

その後日中はあまり来ないリビングに何度も来て「すみませんねぇ、電子レンジを焦がして」と何度も謝りに来たが何故か皮肉っぽく言っているように聞こえるのが不思議な人だ。

晩ご飯の時に「私はもう朝食は作りません。大事になる前に引退します。」と宣言していたが、また明日には娘(私にあたる叔母)に「ご飯を作ってくれない、朝ごはんの用意がない」などと我々の悪口を言うだろう。

どこまでも自分勝手になるのが認知症だとしたら、元々そうだった人は認知症にならないのかもしれないな。

そう考えたら、祖母は確信犯かもしれない。

なんつーか…凄い人だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?