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コーヒーショップ・カフェ開業のための売上計画の作り方

新潟県内で4店舗のコーヒーショップ・カフェを出店・経営している珈琲豆 山倉の山倉です。コーヒー好き・カフェ好きで「いづれ自分でお店を出してみたい」「夢だったコーヒー屋・カフェをやってみたい」という方に向けて役立つノウハウを公開していきたいと思います。

これまで9年間・数千万円以上をかけて得た学びや体験談などを無料でお伝えいたします。

今日のテーマは「コーヒーショップ・カフェ開業のための売上計画の作りか方」です。開業に向けて考えていくと「どのくらい稼げるんだろう」「会社勤めの今と、最低限同じくらいは稼がないといけない」「でも1ヶ月どのくらい売り上げがあるのか全く予想がつかない」という疑問や不安が浮かんでくることが多いです。

事実、初めてお店をやる場合は、全く売り上げがどうなっていくのか予測がつかないことが多いです。売り上げは出店するエリアや販売・提供する商品・天候や季節など、色んな要素で変動してくるので、正確に予想をたてて、その通りになるということはほとんどありません。

そんな中で、1店舗目の開業で失敗しないために、どのように売り上げ計画を考えるのが良いかをお伝えしていきます。


ステップ①「1ヶ月の生活に必要なお金を計算する」

開業前には正確に売上予測をするのが難しいので、まずは「自分が1ヶ月生活するのには、最低限どのくらいのお金が必要か」を計算しておきます。自分のお店を持つと、基本的にはお店の売上・利益が自分の収入になるので、そのお金で毎日の生活を送ることになります。

そのため開業後の売上目標としては、まず自分が1ヶ月問題なく暮らしていける金額を目指していくのがオススメです。

ちなみに「売上=商品などが売れた金額」で「利益=売上から販売にかかった経費(原材料費や家賃などの全て)」になるので、売上=手元に残るお金ではなく、利益=手元に残るお金になります。

まずは1ヶ月の利益が、自分の1ヶ月分の生活費と同じになるように考えると大まかな売り上げ目標を作ることができます。

ステップ②「何を何個売れば、売上目標を達成できるか」

1ヶ月に必要なお金を計算して売り上げ目標を作れたら、次は「どんな商品をいくつくらい販売すれば、その売上目標を達成できるのかを考える」ことです。

例えば売り上げ目標が毎月100万円の場合、500円の珈琲を2000杯売ることができると達成できます。毎月25営業日があるとすると2000杯 ÷ 25日=1日80杯のコーヒーを売る必要があると計算できます。

コーヒーだけではなく、ランチやスイーツなどを提供することで客単価が上がったりするので、自分の提供したいメニューや営業日数を考慮して、計算していくと良いと思います。

ステップ③「失敗のリスクを減らす」

冒頭にもお伝えした通り、売上予測や売上目標は様々なことに影響を受けるので、予想を立てたり目標を設定したとしても、その通りにならない場合が多いのも事実です。

そこでオススメな対策は「できるだけ毎月の生活費を抑える」ことです。とても当たり前のことですが、これがとても重要。

1ヶ月の生活費を抑えることで、もしも売り上げが思うように伸びなかったとしてもきちんと生活して、お店を継続することが可能になります。開業直後に売り上げが伸び悩む期間があったとしても、落ち着いて時間をかけて改善のための施策を打つことができるようになります。

ちなみに私の場合は、開業前に家賃の安いところに引っ越したり、余計な出費を減らしたり、スマホ代などの固定費を下げておくことをしました。そのおかげでコロナ禍や天候などによって、売り上げが下がった期間も問題なくお店を続けていくことができましたし、新たな設備投資や何かあった際の貯蓄としてお金を貯めていくことも叶いました。

生活費を抑えることは始めは嫌なことかもしれませんが、1年もすれば大体1ヶ月あたりの売上額がわかってきますので、そこで問題なく稼ぐことができていれば、いい家に引っ越したり、好きなことにお金を使えるようになっていきます。

まとめ

今回は「売上計画の作り方」についてお伝えしました。前提として「1店舗目の開業で正確に売上予測を立てることは、ほぼ不可能」ということがあります。

なのでまずは「1ヶ月の生活費=1ヶ月のお店の利益」を目標にして、商品作りやお店づくりを進めていくのがオススメです。

さらに開業当初は1ヶ月の生活費を節約して抑えておくことで、もしも売上目標に達しない場合でも問題なく生活できて、お店を続けていける状態を作っておくことができると良いと思います。

売上目標や開業計画の詳細を知りたい場合や個別に相談したい場合は、お試しコンサルティングも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。


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