金銭感覚の違いについて


こんにちは、たちばなです。


今回は金銭感覚の違いについて話したいと思います。


最近、友人に「金遣いが荒い!」と言われることが増えました。



個人的には、必要な物に対して収入を超えない範囲で支出しているので無駄遣いだとは全く感じていませんでした。しかし友人からすると私の家計簿にはまだまだ削れる支出があるらしく、貯金や節約をしつこく勧めてきます。



どちらも互いの主張を譲れない結果になり、そこで私は


「そもそも金銭感覚には根本的に相容れない2種類が存在するのではないか」


と思い、この記事に書き留めることにしました。


では本題に入りたいと思います。


【働きたくないから節約するタイプ】


1つ目の金銭感覚は


「働きたくないから節約するタイプ」


です。友人がこのタイプに該当していて、将来の目的のために貯金するのではなく無駄をカットすることに快楽を感じて貯金そのものが趣味になっている人です。私も昔はそうでした。



具体的には「1駅分歩いて電車賃を浮かそう」とか「水道代が勿体ないからシャワーで済ませてしまおう」「新幹線は高いから夜行バスで遠出しよう」みたいな思考です。


これらを日常的に行っている人は


①心の底から趣味を楽しめない


②時間の重要性を理解していない


③漠然と貯金している


④浪費と必要出費の区別がついていない


⑤散財の経験が無く、大金をはたくことに慣れていないため数十万単位の大きい買い物が下手

といった特徴があると私は思っています。


①、②、③は自分の時間と精神を大事にしていないために生じるデメリットです。安価さに縛られているが故に自己犠牲を行っています。


早く漫画を読みたいという衝動を抑えて新品で買わずにわざわざフリマアプリで買ったりするのが例として挙げられると思います。

確かに、中古でも内容が変わらない本を新品で買うのは若干の躊躇いがあります。しかし届いた時にそれを読みたい自分がいる保証はありません。気がつけば積読になってしまい、損失は結果的に大きくなっています。間違いなく、自分よりも金を優先してしまったために生じたデメリットと言えるでしょう。


④、⑤に関しては、経験に対して支払いを行う回数が少ないために生じるデメリットです。


人は過去の失敗から学ぶ生き物であり、それは消費にも当てはまります。流行りに乗って購入したはいいものの、使い勝手があまり良くない商品に対しては「今回の買い物は失敗したけれど、次からは流行りに惑わされずに自分に必要な物を買おう」という経験が生まれます。


この経験によって無駄遣いと良い買い物の分別能力が磨かれます。浪費に関しても、お金を失うことで初めてそれが無駄であったと気付きます。無駄遣いをせずに全ての買い物を最適に行える人はいません。


ここまでを整理すると、節約している人はそもそも失敗成功という土俵にすら立っておらず、新しいものに冒険をしないという狭い世界で生きているような気がします。いつまで経っても1番道路のポッポを倒して満足しているような感じです。他の人はさっさと最初の街を出て、ジムリーダーを倒して、ヒトカゲはリザードンに進化しているのに。


誰の発言か忘れてしまったのですが、お金は持っているだけならただの紙切れです。使うことで初めてその価値が芽生えます。


節約が趣味になっている人は長期的な目で見ると将来を見据えた賢い選択のように見えますが、今この一瞬が人生を形成していることを考えると、財布の紐を過度に締めて気が付かないうちに今を楽しめなくなっているのはあまり良くないのかも知れません。


【消費した分稼げば良いと考えるタイプ】


もう一つの金銭感覚は

「消費した分稼げば良いと考えるタイプ」



です。こちらは最近の私の考えで、先ほどの節約大好きタイプと相反するものです。



経験を積むことを大切にしており、良い買い物も悪い買い物ひっくるめて人生の成長過程と見做しています。また、より多くの経験をするために資金源を増やそうと必死に働きます。


このように聞くと、なんでもかんでもお金を突っ込んでは自己の消費を無理矢理正当化する人間のように思えますが貯蓄や節約を完全に否定している訳ではありません。むしろ賛成派です。



30分無料のコインパーキングなら出来るだけ素早く用事を終えて制限時間を超えないようにしたいし、自動販売機の飲み物は割高なのでなるべく水筒を持ち歩きたいものです。



では一体何が違うのか。ずばり言うと、節約において金銭ではなく精神と時間に対して焦点を当てている点です。


先の例では、金銭損失を上回るストレスを想定するため、損失機会を未然に防ごうと言うわけです。30分を少し過ぎて駐車券を通したことによって何の得にもならない駐車代を支払うのは明らかに勿体ないです。コインパーキングにお金を払うストレスと時間を天秤にかけた結果、制限時間を守る選択をした訳です。


逆もまた然りで、金銭支払によってストレスを未然に防げるのであれば、歩いて帰らずに1駅分多く乗ることも厭わないのです。早く帰れるし時給換算しても数十円の電車賃は痛くないと思えるならメリットになる訳です。



お金の余裕というのはあくまで副次的な産物です。第一に自分の精神を優先するべきだと思っています。そしてゆとりある気持ちになるためにはやはり時間という土台が備わっていないと始まりません。


「時間>精神>お金」という優先順位が染み付いている人は、鋭い金銭感覚によって人生の幸福度が底上げされているように思います。



【まとめ】


以上のことをまとめると、金銭感覚とは時間、精神、金の3つのバランス感覚のことであって、金銭感覚が鈍い人は金に盲目的に囚われすぎて自己の快楽度と時間の重要性を分かっていない、と言えると思います。


金に重きを置き過ぎると精神と時間が宙ぶらりんになって軽んじられてしまいます。天秤に均等に重りを乗せるように、適度な配分を心がけるべきです。


今一度冷静になり、お金と自分、お金と時間、本当に大事なのはどちらかを考えて自己成長のために経験に投資できる人間になるのはどうでしょうか。




最後に余談になりますが、私は2021年の有馬記念で5万円負けました。



これもまた失敗であり、経験なのです。




紙切れを馬に投資するという貴い経験を得たのです。




異論は認めません。




金遣いが荒い、と指摘した友人も認めたくありません( ;  ; )




以上で終わります。

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