見出し画像

血反吐から生まれる第二ラウンド

 2020年1月17日にカリーザハードコアは新宿区大久保で産声をあげました。
 そして今も続くコロナ禍により窮地に陥り、愛すべきお客様の応援で立ち上がって来ました。
 まるで丹下段平の声援「立つんだジョー」にも似た声援の中身には、皆様からの「ワシらがお前を支えたるぞ」の熱い思いを感じています。

 思えば人の期待に応えられない人生でした。声優時代は期待をかけて貰っていたのにイマイチパッとせず、社会人時代も期待はされてはじまるが終わりは惨めなものでした。
 では今、お客様からの期待をひしひしと感じております。「夜やってくれたら行きやすいのに!」「営業時間が長ければ行きやすいのに!」全てのお言葉、当店への期待と受け取っております。

 何かをやろうにもこの時期に動けるのか?動くための金は集まるのか?動かした後に運営を続けられる保証はあるのか?そんな多くのことを去年の10月から考え続けていました。

 今まで感じたことがない多くの期待に応える。それが自分にできるのか?怖くないのか?正直怖いです。思い切り逃亡したい気持ちです。しかし、この恐怖を上回る思いが胸のに中に湧き上がっていることも事実です。

 声優を辞める時、師匠と感じて慕っていた某ベテラン声優からこんな言葉をいただきました。

「お前は必ず何かを成し遂げる。必ずだ」

 その言葉を形にできないまま8年も過ぎてしまいました。しかし、その8年は今思うと助走だったのではないかと考えています。助走の道にしては悪路で、たまにトラバサミや核地雷が埋められてはいましたがかすり傷で済んできました。

 何かを成すとはどういうことでしょうか?私は「期待に過剰に応えること」だと考えています。そのチャンス、そのチャンスを、やっと掴むことができる。

「カリーザハードコアはもっと多くの人に知られるべき」

 その期待に、ただ全力で応えようと思います。その準備ができました。
 だけらこそもっと過剰にご期待ください。「まだやれるだろ?」とお煽りください。捨てたはずの熱意が戻って来ております。それ即ち、マイクの前、カメラの前、照明の下、お客様の目の前で戦うあの熱意です。恐怖を喜びで塗り替えられるあの思いです。

 ただ、やる。愚直にやる。その先はどうでも良い。やれることを過剰にやる。それを39年やって来たのでこれからも続けます。

お客様、応援してくださる皆様。期待に応える悦びに打ち震えるチャンスをくださり誠にありがとうございます。

 新たな一歩を進みますが何卒よろしくお願いいたします。

 カリーザハードコア、2021年春、東京都豊島区雑司ヶ谷で第二ラウンド開始です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?