芸術から一句 【小説:羊と鋼の森】
芸術から一句、今度は小説から。
テーマに選ばせて頂いたのは、大好きな宮下奈都さんの『羊と鋼の森』です。
全編通して表現が繊細で美しくて、読後感も凄く心地良い作品です。若き調律師の成長物語なのですが、読んでいて実際にピアノの音が聴こえて来るようです。まだ読んでいない方には全力でオススメします。
※画像は映画のワンシーン
【俳句】
秋晴や出会いの凡ては奇跡かな
「この出会いは奇跡」とかってこれでもかと使い古された言葉だけど、実際日常にある一番の奇跡なんですよね。一つの出会いがその人の人生を変えることも、日常であり、奇跡でもある。
秋麗言の葉鳴らす演奏会
私は文庫で読んだのですが、読みながら頭の中でピアノの音が鳴っていて、それを表現したかった句です。もっと良い表現無いかなぁと思いつつ、私のボキャブラリーではこれが限界でした…。
【川柳】
名作は心の乱れも調律す
もう、そのままです。小説に限らずですが、心が乱れている時に名作に触れると、心の棘を抜いたり、ささくれ立っている心を整えてくれます。本当にありがたいですね。
…すっかり小説の紹介になってしまいましたが、それぐらい名作だと思います。読者の秋にピッタリですよ🍁✨
★こちらの企画に参加させて頂きました。
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