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「〇〇が9割」タイトルに対抗する

書店へ足を運ぶと、必ず目にする「〇〇が9割!」というタイトル。この手の本はどこのジャンルにもある。教育系のコーナーへ行けば「教育は〇〇が9割!」、ビジネス系のコーナーへ行けば「人は〇〇が9割!」と9割9割五月蠅い。目につくが、見飽きてもう鼻につく。

冷静になって考えればあのイチローだって打率3割である。しかし、この「9割」ブームに乗っかって『イチローの打率、実は9割!』みたいな本が出てもおかしくない風潮である。

「美味しい蕎麦は小麦が9割!」とか適当な嘘だってそれっぽく聞こえてしまう(小麦9割の蕎麦は蕎麦ではないのだ)。

そもそも「〇〇が9割!」といったタイトルの本はハリウッド・ザコシショウ並みの誇張表現をしていると思う。この世界に絶対的真理なんてものは存在しないのに、あたかも世界中で普遍的に当てはまりますよと「9割」を誇張して本を売る戦略が目に見えている。

正直ここまで来たのならもっと誇張をしてほしい。先ほど「9割」というタイトルはザコシ並みの誇張であると申し上げたが、こんなのザコシ大師匠からしたら全く誇張ではない。

だから、僕が『美味しい蕎麦は小麦が9割!』というでっち上げ本を出版するとしたら、『美味しい蕎麦は小麦が9割9分9厘』にする(もはやパスタ)。99.9%をタイトルで言い切るのである。

師匠、いかがですか。

ちなみに斉藤夏輝のエッセイはふざけ要素が9割です。1割のまじめエッセイの方が好評ではあるようですけど。

【追記】
『人は話し方が9割』めっちゃいい本。でも就活の面接で「人は話し方が9割なんです!」とか言ったら9割9分9厘落ちそうである。どうでもいいけど、カープのチーム打率上げたい。

「押すなよ!理論」に則って、ここでは「サポートするな!」と記述します。履き違えないでくださいね!!!!