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(精神科の)ベッドサイドでの看護を再考する。

 今回は珍しく精神科看護の話をします(笑)

 精神科に来て間もない頃、精神科看護についての雑誌をいろいろ見ましたが、なんか難しい「概念」や「理論」の話ばかりで「え?なんか薬とか点滴とかそういう話はないの?」と思ったことがあります。例えば脳外科や整形外科の雑誌などでは、脳画像や骨画像がいたるところに掲載されてるじゃないですか。そしてどういう薬で予後どうなるとか。そういうことを知りたいのに、精神科の雑誌って書いてないんですよ。なので教科書で学ぶわけですが(もちろんどんな領域も基本は教科書ですけどね)、なんかもっと最新の、教科書よりも一歩進んだことを知りたいわけですよ。
 
 なんて思いつつ、精神科で働いて約10年。
 そういう概念とか理論もわかるようになり、むしろそれを理解できる自分が「精神看護の世界を理解した」感じの、妙にインテリな、なんか鼻につくプライドの高い人間になっているような気もします。
 しかし、やはり基礎的な看護の話になると、それがいままでの実践知識でしかなく、新人さんや新しく精神科に来た人に説明するのが、自分の経験だけなのでこれでいいのかと疑問に思います。あとは、古文書みたいに使い回された、古い教科書や参考書を片手に伝えるんです。
 
 なんか、これだから精神科って変だって思われるんだろうなって思うんです。
 
 また、最近はうつ病や統合失調症の若い患者さんより、高齢者のうつ病や認知症の患者さんが増えてきています。これらを考えても、昔のような「身体のことを知らなくても仕事できる」時代ではなくなってきました。

だからこそ、精神科領域でも新しい知識、情報をどんどんと取り入れたベッドサイドの看護、それらが書かれた雑誌や書籍が必要なんじゃないかなと思うんです。
 
 精神科に特化した雑誌じゃなくてもよくて、それこそ他の雑誌の連載でもいいのかなと。

最近、なんとなくもやもやしていることでした。

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