【買って良かった】lomographyのアートレンズ「The Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens」
突然ですが、私はあまりガジェットに興味がありません。
理由は、あまりよくわからないからです。
使えれば良い、そして使えるものが少ない(om4ですら使いこなせない)、違いのわからないタイプ、そんなこんなで、主に長年fm2にai nikkorの50㎜単焦点のみでやってきました。そのため、さらにその環境にのみ適応してしまい、望遠、広角がそれはまあ使用しようとすると混乱をきたすようになり、余計に決まったパターンでしか撮影しなくなりました。
そんな私ですが、珍しくレンズ欲しいな!となったのがこちら
これ、アルミが出てちょっと安く&軽くなったとのことですぐ買いました。
アルミは軽いようですが、構造がそもそも重いです。しかしながらフィルム一眼レフを持ち歩く人には許容できる重さでしょう。
どこに惹かれたか、といえば……
え!ロマン?かっこいい!
という単純さです。ガジェット買うのに、写りとか描写じゃないんだ……っていうやつです。
もはやジャケ買いでは?35000円のガジェットをジャケ買い。
ということで、6月に届いてから使ってみました。
いや~慣れるまで大変です。というか、慣れません。でも4ヶ月近く経ってみて、これは慣れないで良いやつでは?と思い至りました。
だって、トイカメラでお馴染みのlomographyですし。
ちなみに造りはトイカメラ仕様ではないです。しっかりしてます。使う時のマインドに「遊び心」的なものを設定すると途端にレンズが馴染むという感覚です。
初めてレンズを使った日。
西洋美術史に学ぶポートレートというテーマの講座でした。
「ピントが合わない!F値がセコニックに設定できない!」とあわてふためきました。
2度目、6月の終わりの夏日、初めての屋外へ。
まだピントが合わない。そして露出はTTLと勘でいくことに。ネガだから何とかなるさの気持ちを得る。
ここで奥行きとハイライトがこのレンズのスイートスポットを引き出す鍵か?と考え始める。
現像会のためにネガを作るのもかねてテストスナップ撮影。
人を撮らない気楽さは時に良いものを引き出す時があります。
この時はネガを急いで作らなきゃ……とひとつのポイントでカットを量産するにあたりピンを適当にグルグル回しながら撮っていました。
―eureka!―
なるほど、おしゃれじゃん……さすがはフリーでクリエイティブなlomography……頭を柔らかくしろってことね?
私個人としては根暗な性質を自負しているので、おしゃれな写真……ちょっと恥ずかしい……とすら思ったりするのですが、おしゃれが必ずしもチャラいとは限らない訳です。
だってダゲレオタイプだよ?(よくわかってない)
えっこんなにゴースト暴れるんだ~!と驚き。まだまだ使いこなせていません。
ただ、そんなことも味ってやつね……?と思うようになり、これはある意味馴染んだと判断しています。
山や旅先など、記録したいときはai nikkor、ロケや見慣れたものを凝視せずに描きたいときはDaguerreotype Achromat、のように選択肢の一つとしてこれからも使っていきたいです。
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