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好きな漫画が消えていた

pixivにあった好きな漫画が消えていた。

その漫画はBL作品で、共依存を描いている作品であった。うろおぼえだが簡単なあらすじを書く。

主人公の「男」は「先輩」と付き合っている。
しかし、その「先輩」は目を離すと自傷行為をする様な男だ。
電話をかけ、シャワーの音だけを聞かせ、迎えに行くと腕を切った姿でシャワーを浴びている、など。
そんな生活の中で、「男」は大学で彼氏にDVを受けている「女」と知り合う。「男」は正義感からその「女」を彼氏の元から助ける。
「男」と「女」はその一件があってから関係が親密になる。
そしてそこに嫉妬した「先輩」は電話を何度もかける。
「男」がその電話画面をゾッとした顔で覗いているのを見て「女」は言う
「何かその先輩に弱みでも握られているの?」と。
「男」は言う「違うんだ、あの人を変えれたのは僕だけなんだ」
しかしそんな苦しい関係は長くは続かない。
別れを切り出すと先輩は「いまさら女抱けんのかよ」と返し、「最低だなあんた」と男は呆れる。
そしてしばらくして「男」と「女」は付き合う。
すると、たまたますれ違った男が「女」にDVをしていた張本人がいたのだ。
驚くことにその横には怪我でボロボロの「先輩」が歩いていた。
「男」は「先輩」とまた会う。
殴られたであろう箇所から血を流している様子を見た「男」は「このままじゃ本当に死んじゃいますよ。」と心配する声をかける。
そして「先輩」のタバコに火をつける。
という話だった。



私はこの話が大好きである。
友人に拡散すると、こういうの好きすぎるでしょ、と笑われた。

物語の中で破滅的な関係性を持った登場人物が元の関係性に戻ってしまう話が好きだ。現実では良くないことと知りながらも創作の中では自由だ。
これは私自身の症状と関係しているのかもしれない。
傷つけ、傷つけられた関係性に意味を持たせるものに何の意味があるのだろう。
私にはわからない。
だが、そこには何か2人にしかわからない親密性が存在しているのだろう。




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