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ホントに人生変わるかも.『小さな習慣』 〜続けたければ ”ベッドの上に置け”〜

重要度が高く緊急度の低いことほど続かない

  • すでに肥満気味ならダイエット

  • 食生活改善や軽い運動などの生活習慣病の予防

  • 早寝早起き

  • 禁煙したいと思っている喫煙者の禁煙

  • 英語の勉強(英会話など)

  • とるとよさそうな資格の勉強

  • 読書

 どれも大切です.よくビジネス書等でとりあげられる「重要度」と「緊急度」を縦軸横軸にしたマトリクス図(アイゼンハワーマトリクスというらしい).上記のものは「人生の質を高めるための重要度は高めだが,今すぐ必要なことではない」の代表たちではないでしょうか.
 どれか一つくらいは誰もがやろうと思い立ち始めてはみるものの,日々の生活の中で優先度の低さから隅に追いやられ,そして気がつけばやめてしまって,続ける勇気も完全にあきらめる勇気も失ってしまってないですか笑?


良い(と思う)習慣をつくることの難しさ

 悪い習慣は秒で身に付くのに,良い習慣は本当に身に付かないですよね.私も読書の習慣はあったので,いろいろと自己啓発系の本やビジネス書,ライフハックの本なども読みましたが,それでも新しい習慣はなかなかできませんでした.”だって,しんどいんだもん”.
 人間,生命の危機に陥っていたり,半年後に海外出張,ボクシングの試合がある,など本当にせっぱ詰まっていないと「重要だが緊急度の低いこと」は始められないようにできています.


小さな習慣という本に出会った

 そんなときにおそらくネット記事で紹介されていた上記の『小さな習慣:スティーブン・ガイズ著』.小さな習慣系の本はいまでこそたくさん出ているのですが,最近のものはほぼほぼ焼き直しではないでしょうか.
 普段はよさそうな本を見たときはとりあえずkindleのサンプルを手に入れてしばらくほったらかしにしておくのですが,そのときは何かを感じて書籍で購入.すぐに読み終えました.
 そこには今まで何となくこうではないか,と思っていたことが明文化されており実に腹落ちできるものでした.


 それほど分厚い本ではないですし,メッセージはシンプルです.私がこの本の内容をもとに人に伝えることは,

  • モチベーションを信じてはいけない.

  • 可能な限り初めのハードルを下げる(小さすぎて失敗しようのない目標)

  • 始めるためのハードルを下げる工夫をしろ

の3点です.


その後ロボットのように生活するようになった

 ちなみにこの本の内容を実践するようになって,人から”ストイックすぎる”と言われるほどになりました笑.ADHDじゃないかとよく言われるのでのでやりすぎてしまうことが多い傾向にはあるのですが笑


続けるコツは ”続けること・続けざるをえなくすること”.

モチベーションを信じてはいけない.

 この本には,”モチベーションは感情にもとづくもの”なので,信じてはいけないとあります.これは私の大好きな作家の森博嗣氏もいろいろな書籍で同様のことを語っています.モチベーションに頼る人は,モチベーションが高まっていないと何も始められない.ただやればいいと.

 モチベーションが高まっているときはそれはそれでいいのですが,そうでないときにいかに続けるかが重要です.
 誰だって”ダイエットを決意するときは満腹の時”なのですから笑. 


ばかばかしいほどハードルを下げる.目標を小さくする.

 あることを習慣化するのには1〜3か月くらいかかるとよく言われますが,この本には”66日”と書かれています.それまでいかに続けるかが勝負なのですが,その第一歩となる目標は”いかに小さく,失敗しようと思っても失敗できないレベルにするか”です.例えば,

  • 読書なら,本棚から本を取って開いたら目標達成!

  • スクワットならイスから立ったときに一回しゃがんで立つで目標達成!

  • 腕立てなら夜寝るときに1回やれば目標達成!

  • 英語なら疲れた〜と言いたいときに I'm tired. と一言だけ言えば目標達成!

 などです.一度やればわかりますが,絶対1回で終わらずに何回かやることになります.もししなくてもたった1回でもその日の目標は達成です.次の日も1回だけやれば継続達成です.この繰り返しでいつの間にか習慣化するというのが小さな習慣の骨子です.ただ,これを続けるにはちょっとだけ工夫が必要です.


はじめるときのハードルを下げる工夫の計画に時間を使う.

 マラソンと同じで,”一番苦しいのは走り始め”です.それがしんどいのが予想できるので続けることができず,習慣化できないのです.そのためその第一歩のハードルを下げる工夫が絶対に必要です.といっても難しいものではありません.

  • 読みたい本は片づけない.必ず手に取るところに置く.

  • ダンベルをするなら,ベッドの邪魔になるところに置く(どかせないと寝られない.手に取って持ち上げたら目標達成)

  • 近所迷惑になりかねない,くそうるさい目覚ましは手の届かない離れたところに置く

  • クイックルワイパーを使ったら次のシートを着けておく(ドライタイプでないとダメですが)

などですね.特におすすめは「邪魔になるところに置く(特にベッドやソファーなど自分の快適な場所)」ことです.そうすればどかさずにはいられませんから笑.
 何かをする際の手順が1つ増えるごとに負担は大幅にアップします.

 私はこどもにも,朝に勉強したければリビングの上に明日やる教科書や問題集とノートを開いて筆記具もノートの上に置いてから寝ろと言っていました.朝かばんからこれらを取り出すのがどれだけ面倒くさいかわかりますよね.
 

とぎれたらまた明日から”小さく”やればいい

習慣系のアプリは”もろはの剣”

 どうしても忙しかったり,体調が悪くて途切れてしまっても良いんです.続かなかったとテンション下がってしまうかも知れませんが,「その日はノーカウント」でいいんです笑.
 そのため習慣系のアプリはもろはの剣と成りかねません. だって,「途切れたのが可視化されてしまいますからね」笑.こうしたアプリは習慣化のためでなく,日々の記録という意味でのみ使ったほうがいいかもしれません.習慣化してしまっていれば少し途切れても気にしなくなりますから!(歯磨き忘れてしまっても,嫌になって明日からはしない!とはならないでしょ?笑).

 途切れてしまったらまた明日からやれば継続成功です!


まとめ

  1. 習慣化したいことは目標を徹底的に切り刻んで小さくする

  2. モチベーションに頼らない簡単な仕組みを作る

  3. 途切れたらまた明日からでOK



ちなみに,クイックルワイパーは”マグネット式”が超おすすめ!!


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