駆け出しエンジニア しょうたろうくん SES（家電量販店）編 #駆け出しエンジニアと繋がりたい

こんにちは、普段はツイッタラーランド、エンジニアエリア在住のコピペエンジニアと申します。

今回はとある駆け出しエンジニアがSES企業に入社するというお話です。
あくまで僕の創作です。
※登場人物は実在のツイッタラーとは関係ございません。

駆け出せ❗しょうたろうくん❗🚂💨

しょうたろうくんはお刺身タンポポ工場に勤めている25歳。
ただお刺身タンポポ工場にも自動化の波が来つつあり、リストラの噂が流れています。

しょうたろうくんの現在の年収350万円、月給は手取りで約22万円（賞与なし）です。

しょうたろうくんは焦ります。彼は学歴は高卒で資格も自動車免許くらい…妻子も居ないので解雇されやすい立場だからです。

しょうたろうくんはTwitterをやってたので次に転職するなら何がいいか情報収集をしました。そこで彼が見たものは「未経験から3ヶ月勉強して月収50万円」「副業で月々10万円稼げる」「リモートで自宅作業」などという言葉でした。

しょうたろうくんはエンジニアとして駆け出すことを決意！

さぁ！しょうたろうくん駆け出すぞ🚂💨

SES企業に採用決定❗

エンジニアを目指したしょうたろうくん。
勉強と並行して転職活動もすることにしたしょうたろうくんは、早速とある会社を見つけました。

株式会社グレムリン
・未経験者歓迎
・研修制度あり

駆け出し始めたエンジニアのしょうたろうくんは未経験歓迎で研修もしてくれるのは嬉しく、興味を惹かれたのでを応募したのです。

そして、すぐに面談することになりました。

しょうたろうくん「現在工場で働いていて〜（経歴説明」

面接官「採用しよう❗」

しょうたろうくん「え、良いんですか❗❓」

面接官「うん、うちはやる気があれば現在の能力は問わない。やる気があれば研修で技術はカバーさせられるからね。」

しょうたろうくん「よろしくお願いします❗」

面接官「我が社は研修制度では短期コースと長期コースの研修制度があってね…」

研修制度について聞いて行くと以下のようなものでした。

【短期コース研修】
・3ヶ月の短期研修
・1ヶ月目は無給
・3ヶ月目の研修終了時に現場に出てもらう

【長期コース】
・現場に出てでシステムエンジニア以外で働いてもらう
・業務後等に自社で研修を受けてもらう

しょうたろうくんはさすがに無給は厳しいので長期コースを選択しました。

そして家電量販店へ…

研修の長期コースを選択したしょうたろうくん。
指定された現場は家電量販店でした。

しょうたろうくん「すいません、株式会社グレムリンから来ました派遣の者です。」

かつのりさん「こんにちは。僕は派遣者の担当のかつのりと申します。この制服に着替えてね。君はスマホ売り場の担当だから、この資料を覚えてお客様に商品説明をしてください。」

かつのりさんは社員、アルバイト、派遣など分け隔てなく仲間として接してくれました。

こうしてしょうたろうくんの家電量販店で働きつつ業務後や仕事がない平日に会社に行って研修を行う日々が始まりました。

あれ…経歴が…

～3ヶ月後～

営業「しょうたろうくん、そろそろ研修もいい頃合いだから面談を入れよう❗これが君のスキルシートだから見ておいてね」

しょうたろうくんが見たものは経歴が2年になっているスキルシートでした。本当は未経験なのにと困惑するしょうたろうくん。

営業「未経験って正直に書いたら現場に入れないからね。みんなやってるよ」

IT業界のことが全然わからない、しょうたろうくんは何も言えませんでした。

胸に秘めたモヤモヤを抱えたまま面談に行き、モヤモヤが解消される事なく合格してしまったのです。
プロジェクトが佳境に入りテスト要員が欲しい案件だったので1ヶ月だけですがしょうたろうくんは現場に出ることになりました。

待機に…

しょうたろうくんは1ヶ月だけという短い期間ですがテスターとして開発現場に出ることが出来ましたが案件の終了のため現場を退場しました。
そして次の現場が決まらなかったため待機になってしまったのです。

会社からは待機中のしょうたろうくんの給与は6万円だと言われました。

営業「しょうたろうくんは現場に出てないので利益を生んでないかな。本来なら無給でも良いんだよ❓」

しょうたろうくんは泣きました。
自分が憧れた業界がこんなにも酷いところなんて…

ByeBye System Engineer Service

しょうたろうくんに家電量販店に派遣されていた時の責任者、かつのりさんから連絡がありました。

かつのりさんはしょうたろうくんの近況が気になったので飲みに誘ってくれたのです。

かつのりさん「しょうたろうくん、久しぶり。エンジニアにはなれたかい？」

しょうたろうくん「あれからエンジニアとしてテストの仕事に入ったのですが今案件が決まらず待機に…」

かつのりさん「本当は君の会社の事が気になって連絡したんだよ。君の会社、酷いみたいだね…」

しょうたろうくんは、ほんの数ヶ月派遣として仕事をしてただけなのに優しくしてくれるかつのりさんに対して嬉しさと今の会社からの扱いで胸が痛くなり、涙がこみ上げてきました。

かつのりさん「派遣元の会社に問題があると困るから定期的にそういう情報が回ってくるんだけど君の会社はエンジニアの募集をしておいて、うちのような電気屋に送ってるってね。それに経歴を偽造して派遣してるとあってね。このままだと君個人の経歴にも傷になる。僕としては君の事が好きだ。だから契約社員からでも、うちに応募してみないか？」

しょうたろうくんは胸に色々な思いがこみ上げて来てすぐには言葉を出せませんでした。
ただ、彼の胸は誠実でありたい、人に嘘は付きたくないという思いに確信を持てたので今の会社を辞めることに決心が着いたのです。