読書会第106回ジェイン・オースティン『高慢と偏見』
昨日開催した読書会のレポートです。
「『世界の十大小説』を読破する」第二弾
サマーセットモーム『世界の十大小説』という作品があります。
その中で取り上げられている作品を2ヶ月に1作品ずつ読んで読書会のテーマにしようという試み。
第2弾はジェイン・オースティンの『高慢と偏見』。
読書会の顔ぶれ
今回の参加者は3人。
2人は前回のドストエフスキー回にも参加いただいた方。
もうひとりは毎月ご参加いただいている方で、オースティンのファンの方。
参加者が読んだ翻訳
前回のドストエフスキー回では、光文社古典新訳文庫が3人、新潮文庫が1人だったが、今回は中公文庫が2人、ちくま文庫が1人、光文社古典新訳文庫が1人という内訳。
話されたこと
前回同様、作品全体に関する感想から始まり、特に気になったところや、お馴染みのどのキャラクターが好きか、自分はどのキャラクターが近いかなどいろんなことが話題に上がった。
実生活で嫌な人に当たった時、本作品においてのあのキャラクターにあてはめて対処すると話された方がいたが面白い視点だと思った。
ジェイン・オースティンのおすすめ本
参加者のうち2人は、6作ある長編を読了されており、何がオススメか尋ねてまとめたら以下になる。
『高慢と偏見』:最初に読むべき作品
『エマ』:思春期に読むべき作品
『説得』:ひとりで生きていく!と決意している人が読むべき作品
『ノーサンガーアービー』:小学生でも読める作品
『高慢と偏見』は別格扱いで、まず最初に読んだ方がいいようだ。
何故なら、他の作品から読み始めると「オースティンはこんなもんなんだ」と判断してしまい、せっかく面白い『高慢と偏見』を手に取らない恐れがあるからだ。
まとめ
この作品のおすすめポイント
・読む上での前提知識が不要
・読みながら、その時代のイギリスの文化風習が学べる
・会話文主体なのですいすいと読み進められる
・会話文の中に毒を含んだキレのある言葉が随所にある
・何よりも面白い
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