マガジンのカバー画像

息を吸って止て下さい 息を吐いて止て下さい 楽にしてください

100
1.一日一回の更新を理想とする、2.週に一度は嘘をまぜる、3.自分の情報を一つ明かすことから文章を開始する
運営しているクリエイター

2019年5月の記事一覧

190531

夕飯の後、家族分のお茶を用意する係が僕だ。伊藤園お〜いお茶の家庭用ティーバッグから、全く同じ濃さの玄米茶を3杯ぶん淹れるのがこれほど上手い人間は、他にいないだろう。このシリーズのティーバッグは粉っぽいので、油断すると初めに浸した湯のみだけめちゃ濃くなる。なので、初手はほぼ表面の粉を落とすだけという気持ちですぐ引き揚げ、他の湯のみを通過した後の2周めで茶を抽出させるのがコツである。他人のこうゆう汎用

もっとみる

190530

ビジネスホテルが落ち着く。揃っていると言えば揃っているけど、何も無いと言えば何も無い個室空間。これで後はいつでも熱いコーヒーが飲めれば最高。5日間ぐらい篭って、アマプラのウォッチリストを一掃してみたい。昼はマクドナルド、夜はサイゼリヤだ。ときおり丸亀製麺を挟めば完璧。旅館に出てくる和膳のような食事は慣れなくて、自分でもよく分からないけど、却ってストレスを感じてしまう。いちど、名古屋の出張で間違って

もっとみる

190529

学会のため大宮に来ている。夜はほぼ1年ぶりのMさんとご飯。アヒージョ、ライスコロッケ、ピザにコーヒーゼリーまで平らげた。そのまま連れて帰ってもらう気でいたけれど普通に帰されたので、同僚たちと合流して飲み直し。大宮の規模感はちょうどいい。

190528

川崎で起きた事件と、そのことに対する一部のリアクションは、わたしにO先生が貸してくれた本『憎しみに抗って 不純なものへの賛歌』を思い出させた。憎しみと暴力は、最初からそこに存在するわけではない。それらを正当化する構造、「器」があるからそこに注ぎ込まれる。読んだとき大変腑に落ちたのでメモに取ってある。死にたければ誰にも迷惑かけずに一人で勝手に死ね、と言うのは暴力的な排除で憎しみの増幅しか為さない。忌

もっとみる

190527

夏服を買った。19時過ぎに滑り込んだ試着室は混み合って行列ができていた。黒のゆったりした半袖リネンシャツを着てみると、とてもしっくりくるシルエットで、こんなことあまり無いのだけど、鏡の前でテンションが上がってしまった。全サイズ20着ずつ購入して、帰りの地下鉄の乗客たちと着せ替えパーティーを楽しんだ。僕よりも似合う人にはシャツをやるから降りてもらった。そういえば、昔バイトしてたユニクロに内田裕也が来

もっとみる

190526

柳楽優弥強化週間につき『誰も知らない』を見た。傑作だった。行き場をなくした子供たちと、呆気なく過ぎてゆく時間の様子に、途中耐えきれず意識をスマホに分散させてないと展開を追えなかった。この映画は非情なほど悲しませない。悲しみとは軽薄である。手首を切るのも、復讐に燃えるのも、滂沱の涙も、インスタのポエムも、誤解を怖れずに言えば軽薄だから悲しくて、だからこそカタルシスを得る。悲しみは表層をすべる。しかし

もっとみる

190525

岩壁音楽祭にS君と行ってきた。山形の瓜割石庭公園という知る人ぞ知る絶景スポットで、野外レイヴを開催する挑戦的な試みはとても成功していたように見えた。より率直に言うなら、掛け値無しに楽しかった。少しも退屈する瞬間が無くて、出店の食べ物はおいしく、適度にゆったりした空気感で、岩壁に囲まれた四方を眺め回すだけでも豊かな体験だった。去年の6月、初めて知り合った頃のK太郎さんが「今度NYのフェスでMount

もっとみる

190524

正しさをはかる自分の「ものさし」を持ちましょう的な考え方が、二十歳そこそこで合わなくなってきたので意識的に手放した。そもそも「ものさし」論って、自己の一貫性を前提にしてるっぽいけれど、一貫性なんて期待しないのが自然だと思う。過去の自分は、特に仲良くない他人である(受け売り)。それに、こんなちっぽけな一個体の一貫性なんてどこが大事なんだ、という気もする。誰かに向かって「飲みニケーションなんて下らない

もっとみる

190523

マームとジプシー『CITY』を観劇した。E列だから前から5番目だと思っていたら最前列で、座ると目線がほぼステージの床面だ。ちょっと見づらかった。

東京という都市を舞台に、女性が襲われる事件の光景が"みえる"特殊能力をもった「ぼく/おれ」が、協力者たちと共に、都市に潜む悪と闘う・・・予告通り、ヒーローを題材に描いた作品。これまで少なからず見てきたマームの作品群とは結構毛色が違って、かなりエンターテ

もっとみる

190522

メルカリで入手した『文明の恐怖に直面したら読む本』は仏文学者とアナキズム研究者の対談本で、そのおしまいの一文を指針のように時々思い出す(と言いながら、記憶力が悪いので言葉の細部があやふやになる。今から手元の本を書き写す。)曰く、「天皇や憲法なしでも人生はやっていけるけれど、ロマンとシネマなしではやっていけない。それがアナーキーということです」。おそらくは、この社会に存在させられている事への根源的な

もっとみる

190521

よく見る夢の定型があることに今朝気が付いた。高い大きな建物のエレベーターに一人で乗っていて、目的の階ボタンを押しても押してもそこで止まってくれない夢だ。エレベーターは無慈悲に最上階まで上り、そして最下階へと下りる。1階より下は薄暗くて、塗装された鉄材が清水寺のような足場を構成している。私はいつまでも目的の階に降りられないので青ざめる。これって人生のメタファー?

190520

体重が足りないらしい。健康診断のために早く起きた。レントゲン技師の人が慣れてないっぽくて、顎の位置をうまく合わせてもらえなかった。僕は僕で、気胸で入院中のときは散々撮らされたのを思い出しても、被写体としてのスムーズな所作はすっかり忘れてしまったみたいだ。終わってから同僚に体重を増やす方法を相談した。昼食と夕食の間に、クリーム玄米ブランをおやつとして食え、と結論が出た。18時からの倫理教育セミナーだ

もっとみる

190519

2年前に買ったドイツの雑貨屋の安っすいエコバッグ、思い入れがゼロなので普段づかいにぴったりだ。0610セットしたアラームが鳴り、0900起きて間に合うか危ぶむ。0945バッグを提げて玄関を出る。1000ワークショップ開始。1230昼休憩。ミーシャ君の体調が悪そう。僕は僕で軽い頭痛がする。1330再開。人前で役を演じるのは慣れないが、皆やさしい感情で評価してくれてありがたい。1730帰宅。いちどバッ

もっとみる

190518

僕はラジオを聴かない。教授はあいみょんを聴く。車内でずっと流れてた。厳密には僕はすすんでラジオを聴かないのだけれど、父がラジオを流している場合に聴くことになる。楽天FMは知らないおじさんのiPhoneがシャッフル再生されているのと何ら変わらない。さっきビートルズの『Don't Let me Down』のレゲエっぽいカバーが流れた。すこしもガッカリしてねえじゃねえか、と突っ込みを入れてしまった。皆も

もっとみる