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息を吸って止て下さい 息を吐いて止て下さい 楽にしてください

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1.一日一回の更新を理想とする、2.週に一度は嘘をまぜる、3.自分の情報を一つ明かすことから文章を開始する
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2019年4月の記事一覧

190430

コンバースのハイカットスニーカーに熱成形の高価なインソールを入れて履いている。そうでもしないと、貧弱だからライブハウスに1時間も立っていられないだろう。しかもここ1年以上、ほとんど安いランニングシューズで済ませているが、今日のような雨の日のために防水スプレーを(店員さんに言われた通り、)3度に分けて散布し待機させてある。コンバースはシーズンによって、派手だけど陽キャに見えない柄が出た時に買う。恥ず

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190429

ネットニュースなどで使われている「顔面偏差値」とか「劣化」という言葉遣いが本当に嫌いで、あんまり言うのもあれだけど、反吐が出るというか、その文字に稿料が発生していることが信じられないし冬の湖に突き飛ばされてほしい。(あくまで僕にとっての話だが、)「美人」や「ブス」はありうる。ごく主観的な美醜の判断によって失礼な発言をしている訳で、言葉の責任を負うのだから。その、主観でしかありえない美醜の判断を、あ

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190428

Pythonを使ってやろうとしてた事は成功して、成功した結果使えそうにない事が判明した。図書館で借りた大量の参考書を、母の故郷の海に破り捨てた。浜辺にはアンパンマンに出てくるアンパンマンのオモチャの電話機が大量に流れ着いていて、紙屑が粉糖のようにへばりついた。しかしながら勉強してる間に、ひとつのアイデアを思いついた。画像を1枚インプットすると、アンディ・ウォーホルの複製芸術に近いタッチで加工された

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190427

平成最後の1週間は老人の足を揉む機会が多かった。老人の足は筋張って冷たい。足を揉んでいる間、脳が暇なので、昔のテレビドラマを思い出していた。小日向文世が主役で、筋書きは忘れたけど、デビューして間もない吉高由里子がおみ足を放り出して、好きにしていいよ的な態度を示すシーンを強烈に覚えている。未だにあの瞬間の煌めきを追いかけるように吉高由里子を見ているといっても、過言ではない。そう、アホなのだ。小日向文

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190426

ネットで蒼波純を知ったのは彼女が中学生になるかならないかの、ミスiDを受賞して間もない頃だったと思う。母親が撮影したらしい彼女の、愛想のあるような無いような表情と、曖昧なジャンケンの手が毎晩投稿される「おやすみジャンケン」は、あらゆる社会のニュースと結びつけられず淡々と更新される可憐さが、救いのような感慨をもたらしてくれた。

およそ6年間の日課に彼女自ら終止符を打った今日、なんとなく次のような事

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190425

岩手にいる。盛岡から宮古に向かうバス路線の、車窓をぼんやり眺めていると山間の道沿いは落石防災施設のオンパレードだった。何度も通った道なのに、自分の研究テーマと関わることで風景の情報量が激変したようだ。宮古駅前はなぜか外国人の往来が多くて、何かのイベントだろうけど結局突き止めなかった。アンタはそうやっていつも突き止めないよね、とドラマチックな台詞を母親に言われた。観光じゃない普通の交通手段として三陸

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190424

大事な人と長電話、みたいな憩いのひとときを経験してみたい。僕は電話がニガテだ。お互いの表情が見えない不安感の中で、即時的に言葉をつながなければならないプレッシャー。回線をとおした沈黙の重さ。に、逃げ出したい! 映画『南極料理人』で、若い観測隊員が遠くはなれた日本の恋人と交わす不毛な電話のシーンを見ると、胸が締め付けられる。対面での会話や、手紙(メール)における滑稽な失敗は笑いに転化できるが、電話の

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190423

左利きに加えて、かなり癖のある字の書き方をするので、各種窓口でサインなどする時に必ず、驚かせたり困惑させたりしてしまう。わざわざそんな書き方しなくていいですよ、と言ってくれる親切な人が多いが、いや、こういう事を考えるのはとても意地悪だが、黙って放っておかれた方がサイン一つに緊張や愛想笑いをしなくていい。この話を深めていくと、健常者って何だろうか、みたいになるが僕には論じる力量が無いしやめておく。良

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190422

大学に長く残ることを選んだからといって、研究が自分の存在意義だ、とかは露ほども思わない。人生の意味や社会への有益性などといった自殺フラグを、わざわざ自分で設定しにかかるのは、どうなのか。何かを大事にすることは良い。大事にしすぎて何かに人生を依存してしまう(それは本当の「大事にする」と違うのでは)と、傷ついたり失ったりした時に、自分自身が揺らぎすぎる。

「それはあなた、処女が身寄りのようなものだて

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190421

家から徒歩だいたい15分で、ホーチミンとロンドンの市境に到着する。ロンドンのパンダに笹をくれてやった。お礼にパンダは、演劇の何たるかを教えてくれた。

190420

筋肉痛で重い身体を引き摺り、週末返上で研究室のデスクに向かったのち、地下鉄を乗り継いで『響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』を見た。大満足の内容。しかし、中学生の頃から思っていた事だけど、吹奏楽部はどこもどうしてあんなに朝から晩まで平日も休日も練習していられるのだろう。まあ演劇部だって強豪なら同じだが・・・。元・吹部の友人は就職してから土日にすることが何も無いと言って、稼いだお金の使い道がソシ

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190419

福島県いわき市で14年間、10代のすべてを過ごしたので愛着はある方だと思う。東京に就職した友人宅に泊めてもらい、今朝起きたらそいつは出勤日のクセして、録画した『勇者ああああ』を見て呑気に笑っていた。アルコ&ピースはいわき市出身である。昼は東京都写真美術館で志賀理江子の個展『ヒューマン・スプリング』、中目黒のギャラリーに移動してmagmaの『X Y』、さらに新宿で木村和平の『灯台』を見た。和平さんも

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190418

小中学校の美術の教科書を、捨てずに取っておくタイプである。ぱっと思いつくのだとマグリット、ウォーホル、クリムト、カンディンスキーとか好きだし、最近はTumblrでこれ良い!と思うと大抵エゴン・シーレのドローイングだ。かといって美術の詳しい話には詳しくないのだが、会話の流れで、美術館で時間を潰せない工学部の教授陣に、ピカソの絵のなにがすごいかを理系のボキャブラリーで説明する難題を課された。「キュビズ

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190417

画像編集ソフトでよくある「ぼかし」や「輪郭抽出」フィルタ、的な処理ソフトの自作に最近取り組んでいる。そのため、機械学習分野で引っ張りだこな、Pythonのプログラミングを勉強している。AIバブルに乗りたい訳ではなく、むしろバブルに加勢して取り込まれたくないからちょっと知っておこう、という気構えであって、切実な問題(汎用ソフトの「痒いところに届かなさ」)が無かったら手を出すこともなかったのに。で、プ

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