かかりつけの銭湯

久し振りにそっちのほうに行くので、帰りにスーパー銭湯に行こうと思いきや、閉店したとのこと。
このスーパー銭湯のアカスリのお姉様は、元気だろうか…

命の恩人

このアカスリのお姉様は、私の命の恩人である。片言の日本語でノドを指さして「これ病気だから病院に行きなさい」と言ってくれたのだ。それがなければ、今頃どうなっていたかわからない。健康診断で医者が見落としていたバセドウ病を、このお姉様が教えてくれたのだった。
確かに疲れやすく、息が上がりやすかった。大盛りでも足りなくて、ドカ食いしても太らなかった。まぶたが腫れぼったく感じていた。バセドウ病という病気は知っていたが、まさか自分がそうだとは思いもしなかった。ノドだから耳鼻咽喉科に行ったのだが、そこでバセドウ病の可能性を指摘されて内科に回された。エコーを取って「うちでは診れない」と、紹介状を持って専門の病院に行くことになった。

そのスーパー銭湯が、潰れてしまった。

「かかりつけ医」という言葉がある。ある意味、このスーパー銭湯は私にとって「かかりつけ銭湯」であった。

かかりつけ銭湯

自分では身体の異変に気付かなくても、銭湯で周りの人が気付いて教えてくれる(かもしれない)。そんな「かかりつけ銭湯」がある人は幸せだと思う。
あちこちの銭湯が廃業しているが、銭湯を守りたいと私が思う理由が、また1つ増えた。

公衆衛生学が専門の方は、銭湯に行く人と行かない人で健康状態に差があるかどうか、調べてもらえないだろうか。
病気の早期発見は、医療費の削減に役立つ。今はそれどころではないかもしれないが、「かかりつけ銭湯」を持つメリットが示せるのではないかと私は思う。

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