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#31 斜めの青色

いらっしゃい。
クラブマゼンダへようこそ。

台風が過ぎ去って、晴れた太陽の元でも、空気は乾いていて、すっかり秋ね。

私は、季節の中で秋が一番好き。

ところで、今さっき、ブルーピリオドと言うアニメの第一話を見終わったところなの。

もしかしたら、もうマンガ版で読んでる方もいらっしゃるかもしれないわね。

私は、マンガ版を読んでないから、全くの初見だったんだけど、感想を一言。

良かったわ。

そして、この作品には少し思い入れがあって、YOASOBIさんの『群青』と言う曲はご存知かしら。

きっと、とても有名な曲だし、一度は耳にした事がある人も多いと思うの。そして、この曲の題材が、『ブルーピリオド』なのよ。

私ね。今年の春。転職をして、渋谷で働いていた事があったのよ。

そう。その転職っていうのが、私にとって本当に大きな決断で、ここでやって行くんだ!!ここから、始まって行くんだ!!!って勝手に意気込んでいた。

その頃、よく聴いていた曲が、『群青』なんだけど、何と言うか、この曲の歌詞に当時の自分を重ねていたの。

だけど、笑い話で、その会社をあっという間に辞めちゃって、今はもう渋谷には通っていない。

あの時、感じた気持ちは確かにそこにあったし、何度やり直しても、きっと同じ選択をするんだと思うの。

それでも、なんとなく、あの時、転職しなければ良かったのかな。なんて後悔する日も嫌ってほどあるのよ。

今の私は、少し休んで、助走を付けているところ。そう思うようにしているわ。

でなきゃ、壊れてしまいそうになるから。

ところで、『ブルーピリオド』に話を戻すと、貴方には、将来なりたいものや、夢はあるかしら?

作品の主人公は、高校生で、進路に迷いながらも、美大を目指すって言うのが第一話のあらすじなのよ。

私が高校生の時は、自分にそんな可能性があるなんて事なんて、気付きもしなかった。

そして、そのまま20代前半もあっと言う間に過ぎて言ったわ。

だからね、もし貴方が、まだ若くて、自分の進む道に迷いがあるのなら、自分の胸に手を置いて、自分の夢を訊ねてみてもいいんじゃないかしら。 

若いって事は、それだけ大きな可能性を持ってるって事なのよ。

もちろん、もう良い大人だし。って言う貴方もよ。

大人になると、色んなしがらみがあるわよね。
あの頃みたいに自由には動けない。
夢なんて語るどころか、見る事すら出来ない。

わかるわ。そうよね。

だけど、私はさっきも言ったように、助走を付けているところなの。

そして、次の一歩を踏み出すのを待っているわ。

その一歩を踏み出した先にある色は、何色なのかしらね。怖くもあり、楽しみでもあるわ。

それじゃ最後に、『群青』の一節から。
『大丈夫。行こう。あとは楽しむだけだ。』

人生はいつからだって、スタート出来るし、そこから楽しめると私は信じたい。

だから、貴方も、踏み出すべきときには、勇気を出して、その一歩を踏み出してみてね。

じゃあ、そろそろ閉店にするわね。
また来てね。大好きよ💖

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