さるぶつ牧場 等速円運動2
円錐側面内部での質点の運動
次の文中の①~⑦の( )に適する数式を入れよ.また,問に答えよ.
図1のように,曲面 S は2つの水平面によって切り取られた,頂角が $${2\alpha}$$ の円錐側面の一部である.円錐の軸は鉛直方向で,円錐の軸に沿って鉛直上向きに $${z}$$ 軸をとり,円錐の頂点を原点 $${O}$$ として,水平面内に $${x}$$ 軸,及び $${y}$$ 軸をとる.Sの内部はなめらかで,Sの下端の $${z}$$ 座標を $${d}$$ ,上端の $${z}$$ 座標を $${2d}$$ とする.重力加速度の大きさを $${g}$$ とする.
はじめに,質量 $${m}$$ の質点をSの内側に沿って,$${z=z_0}$$( $${d<{z_0}<2d}$$ )の水平面内で等速円運動させた.質点が曲面Sから受ける垂直抗力の大きさ $${N}$$ は(①)と表されるので,質点の角速度 $${\omega_0}$$ は(②)である.質点の角速度を $${\omega_0}$$ より大きくすると,質点はSの内側に沿って上昇し, $${\omega_0}$$ より小さくすると,質点は下降するので,質点は水平面を運動しない.しかし,このような場合も,質点にはたらく力の水平成分は常に円錐の軸に向かっており,質点を $${xy}$$ 平面に投影してできる点の運動は,惑星の運動と同様に面積速度一定の法則が成り立つ.
質点を点PからSの下端の円周に沿って,速さ $${u_0}$$ で打ち出したとき,質点を $${xy}$$ 平面に投影してできる点の面積速度は(③)である.質点がSの下端から落ちたり,上端から飛び出したりせずに運動するための,$${u_0}$$ の最小値 $${u_1}$$ は(④)である.また最大値 $${u_2}$$ は(⑤)である.
質点を $${u_0}$$ ( $${u_1<{u_0}< {u_2}}$$ )で打ち出したとき,質点は $${z=z_0}$$ 上の点Qを通過した.点Qを通過するときの質点の速さ $${u}$$ は(⑥),水平面との成す角を $${\theta}$$ とすると,$${\cos\theta}$$ は(⑦)である.
問 文中の太字の部分について,運動方程式を用いて説明せよ.
解答はこちらです.