ピボットのビジネスモデル
人はだれでも、できることなら失敗したくないですね。
でも
ネットショップを開くなり
セミナービジネスをスタートするなり
飲食店をするなり
どんな事業でも言えることですが、現実に始めてみると最初の試みはほぼ百パーセント失敗します。
起業家に問題があるのではありません。
ビジネスモデルが誤りなのでもない。
そもそも新規事業の成功確率が本質的に低いからです。
成功確率が低いにもかかわらず、なぜ人は新規事業にチャレンジするのか?
それは成功したときのリターンが大きいからです。
ビジネスモデルを組み立てるときは、このように
「1回1回の成功確率は低い」
ことを前提に考えなければなりません。
▽
そこで必要になってくるのが
「失敗したときにただちに修正してまたトライする」
というスタンスです。
ネットショップの売上がなくても
セミナーの集客が不振でも
飲食店に閑古鳥が鳴いていても
落ち込んだり恥ずかしがったりしているヒマはありません。
ただちに修正案を考え実行します。
ターゲットを変える
商品を変える
価格を変える
販促方法を変える
などの修正です。
修正をしてまたやってみるのです。
しかしここでもう1つ重要なことがあります。
修正をしたところでそれでもやはり
「1回あたりの成功確率は低い」
という法則からは逃れられません。
つまり最初の修正もたいてい失敗します。
あらためて、2度目の修正を行うことになります。
そして2度目の修正もたいてい外れます。
つまり
修正→失敗→修正→失敗…
このループを何回でも繰り返さなければなりません。
じつは、このループに飛びこむ勇気を持つことが重要とされています。
ビジネスモデルの世界ではこのことをバスケットボールなどのアレにちなんで「ピボット」と呼んでいます。
バスケットボールでのピボットでは、軸足を動かさずに反対の足を素早く細かく移動させていろんな方向にチャンスを求めます。
これと同様にビジネス上のピボットでは
修正→失敗→修正→失敗…
を繰り返すなかで
…修正→失敗→修正→ついに成功!
という「成功」に至る方法を探し当てるわけです。
▽
さて、では、
修正→失敗→修正→失敗…
のループを何回転させれば「成功」になるのでしょうか?
つまり
どれだけ試行錯誤を繰り返すと救われるのか
ということですが、1つには「試行錯誤の能力」(修正が上手か下手か)により影響を受けます。
修正が下手であればループからなかなか脱出できません。
修正が上手であれば早く脱出できます。
したがって、ここまでをまとめると
新しいアイデアはほぼ必ず失敗しますがそこで意気消沈してはいけません。
もとのアイデアに修正を加えて「修正→失敗→修正→失敗…のループ」に自ら飛び込むことが重要。
ループを回すあいだに「試行錯誤能力」を磨き、早くループを脱出するよう全力を尽くします。
これが新規事業を成功に導く上での基本セオリーとされています。
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