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おじいちゃん孝行のビジネスモデル

社会的健康

WHO(世界保健機関)は「健康」をだいたい以下のように定義しています。

「身体的・精神的・社会的に良い状態」
(単に病気でなければよい、ではない)

昔は健康といえば単純に「身体的な健康」を指していました。
近年はメンタルを病む人も多いので、「精神的な健康」の大切さも認識されるようになっています。

WHOの定義にはもう1つ「社会的な健康」がありますが、これについては重要性がまだ広く認識されるに至っていません。

社会的健康とは、シンプルに言えば
「人とのつながり、社会との接点が不足していない状態」
だと解釈できます。

たとえば年齢を経て退職するなどして、人とのつながりが減り、社会との接点が小さくなると、孤独になり、社会的健康にガタがきます。
(日本人男性に多いパターンですね)

おじいちゃん孝行のビジネスモデル

アメリカの話ですが、「孫のレンタル」をやってるベンチャー企業があるようです。

退職した年配者のなかには

  • 孫がいない

  • いても近くにいない

というケースが少なくありません。
そこで「孫のレンタル」の登場です。

そのベンチャー企業(社名は「パパ」)は、年配者(会員)のリクエストに応じて「パパパル」を派遣しています。
パパパルとは、

  • パパ(papa:お父さん)

  • パル(pal:友だち)

の合成語です。
「孫」の役割を担ってくれる若者のことで、基本、大学生。

  • おしゃべりする

  • SNSの使いかたを教える

  • (ボードゲームなどの)相手をする

  • 買物や病院につきあう

みたいなことをしてくれます。
「良い孫として振る舞うための訓練」
も受けているようです。
ただし介護サービスではないので、介護みたいなことはしません。

パパパルになるにはわりと厳しい審査があり、審査の合格率は25人に1人(!)。
利用料金は1時間3000円くらい、このうちパパパルの手取りは6割ほどだそうです。

「ママパル」ではなく「パパパル」なので、利用者は男性が多いのかもしれません。

ぎゃふん

「アメリカには孫のレンタルがあるんだぜ!」
なんて勝ち誇ったみたいに書きましたが、いま調べてみたら日本にも「孫のレンタル」はあるみたいです。
このアメリカの事例に触発されたものなのか、オリジナルに発案したものなのかは不明です。




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