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子育てによる追体験

BysのEmiです。あれ。この感覚。この空気感。懐かしい....。片田舎で育った私が母になって、子供たちとあぜ道をお散歩していた時、そんな想いになったことがありました。子供との体験を通じて、自分の経験が思い出される。まさに追体験です。

先日、今年4月から小学生になるお子さんのママからご相談を受けました。「実は私自身、小学校の時学校になじめず、イジメを受けていたんです。我が子が、当時苦しかった自分の年齢に近づいていると想うと、不安に駆られてどうしたらよいかわかりません。。。」

まず、その不安な気持ちを正直に共有してくれたママに感謝、伝えてくれてありがとう。苦しい気持ちを誰かに伝える、それだけでもとても勇気のいる事です。話をお伺いする中で、このお母様は、自分が母として我が子に同じ苦しい想いをさせたくないという母親としての不安と同時に、過去苦しかった自分に向き合う事の苦しさ、2重の苦しみがあるようにお見受けしました。追体験により、風化しかけていた自分の過去を思い出されたのでしょう。

子育てを通して、我が子に真摯に向き合う人ほど、自分に向き合う必要がある事もあります。子育ては正解がないからこそ、自分の判断軸が問われる場面や、このママのケースのように、過去の自分の記憶と交錯する機会があるからです。

私自身、子育ての究極は「ママがハッピーでいること」だと思っています。ママの自己肯定感を高める事こそが、子供の自己肯定感を高め、親子一緒にどんな困難も乗り越えられると考えるからです。

ハッピーは人により違います。また過去のしこりや影が、実は自分の大きな課題として「もやもや」を引き起こす原因の可能性もあります。場合によっては、自分の親からの期待が、まだまだ30-40代の自分に重く圧し掛かっている...そんなご相談もよく承ります。

上記のお母さんはあくまで一例ですが、辛い経験も成功体験も全部ひっくるめての自分自身に正面から向き合う事、それがキャリアを考える上でもとても大切です。

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