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これは沖縄出身のNさんという50代の男性から聞いたお話です。 彼は20代の頃は地元のダイビングショップに勤めていて、潜水士の資格も持っていました。 30歳を過ぎて結婚して、それを期に関西地方に転居。 仕事も若い頃の経験と資格を活かして、ゴルフボールダイバーという職に付いたのだそうです。 この仕事、最近では意外に稼げるレアな職業、珍しい仕事としてテレビでも時々紹介されるようになったので、ご存知の方もいるかも知れません。 ロストボールダイバーとも呼ばれ、その名のとおり早朝や夕
これは、路線バスの運転手をされていたAさんが話してくれた体験談です。 Aさんが運転手としてバス会社に勤務しはじめてからまだ間もないある日、初めてR病院線の遅番の乗務に就くことになりました。 R病院線は、市の南部にある大きなR病院前と、中心部にあるJRの駅のバスターミナルとを結ぶ路線です。 遅番は午後3時過ぎから乗務して何往復かしたのち、駅行き最終便で駅で乗客を降ろしたあとは、回送バスとして営業所の車庫に戻ってくるという乗務でした。 ちなみに最終便といっても、地方都市のこと
私が16歳の春、母方の祖父多吉が亡くなりました。 幼い頃から可愛がってくれた祖父でしたので、私も両親とともに葬儀に参列すべく、母の実家へと向かいました。 母の実家は県の東部、W郡S町のはずれにあります。 当時この地域ではまだ土葬の風習が残っており、祖父の埋葬もそれに従って行われるということでした。 私たちが到着したときには、祖父の遺体はすでに座棺(ざかん)への納棺が終わっていました。 時代劇でしか見たことのなかった丸い棺桶の中、痩せた祖父の体は白い死装束を着せられ、あぐら